イタリア旅行記2012

3/10ミラノ旅行記1 おにいさんの厄日

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さて、8泊したフィレンツェを出発して、今回の旅行で最後の宿泊先となるミラノへ出発である。レジデンスを出発する際、オーナーの女性が、愛猫と息子さんを連れてお見送りしてくれた。

スーツケースがあったため、タクシーでサンタ・マリア・ノヴェッラ駅まで行ったが、フィレンツェ中心街は、交通規制があるため、車両は大変な遠回りをして駅まで行かなければならない。

歩けば10分くらいしかかからない距離なのに、15分くらいかかり、料金も15ユーロかかった。時間とお金を考えると、やっぱり今後は、駅とフィレンツェ中心街の間の移動は、歩くべきかなあ。でも、石畳の道をスーツケース転がして歩くのは、結構大変なんだよなあ。

今回は、母がいるため、ミラノへの移動は、エウロスターの1等席を予約した。いやー、1等っ!姉と私で旅行するときは、縁のない車両なので、実に実に楽しいぞっ!エウロスターの2等席は、別に狭くはないのだけれど、何せ欧米人は大きい人が多いので、向かい席の人の足が当たったりして、それなりにストレスを感じることもあるのだ。

それに比べて、一等は、席が広いし、ドリンクサービスもある(※エウロスターでも、「FRECCIA BIANCA」という車両で運行する場合は、ドリンクサービスがない可能性もあるので注意)。ドリンクサービスっ!何だろうね、この、VIP気分は!

我々の隣の席には、ボーイスカウトみたいなビシッとした格好をした、イギリス人みたいな若い男性が二人座っていた。我々が、サン・マルコ広場の「Pugi」というパン屋さんで買ってきたピザをお昼ご飯に食べ始めると、二人は、物欲しそうな顔で、こちらをちらちら見始めた。ただ、お上品な感じの人たちだったので、あからさまには見ずに、それとなくこちらを見ている。

二人組は、ついに意を決して立ち上がり、食堂車に行きサンドイッチを買ってきた。…お腹がすいてたんだね。二人組は、お上品にランチを始めたが、まもなくして、電車はボローニャ駅に到着した。

その時!二人組は手に持っていたサンドイッチを口に詰め込み、大急ぎでジャケットを羽織り、バタバタと荷物をまとめて、読んでいた雑誌や新聞、サンドイッチのゴミはそのままテーブルに残し、大慌てで電車を降りて行った…。

………シーン。唖然とする我々3人。電車が停車するまで、二人は優雅に食事をしていたので、まさかボローニャ駅で降りるとは思わなかったよ…。彼らも、電車が停車して、その停車した駅がボローニャだったので、もう大慌てで降りて行ったのだろう。「天空の城ラピュタ」の名ゼリフに「40秒で支度しな!」ってのがあるが、本当に、二人組は40秒で支度して降りて行った…。

さてさて、ボローニャの次は終点ミラノ。姉も私も母も、2度目のミラノである。姉と私が3年前に初めてイタリアの地を踏んだ時、最初に入った町がミラノだったなあ。懐かしい。3年前は、ミラノ中央駅は改装中だったのだが、工事はほぼ終わり、なかなか美しくリニューアルしていた。

姉がミラノで予約したレジデンスは、ミラノ中央駅のすぐ近く。ミラノは大都市で、とてもではないがオール徒歩で観光できる町ではないので、どこに宿泊するかを決めるのは非常に難しいのだ。

本当はドゥオーモ近くに宿泊するのが一番だと思うのだが、何せドゥオーモ周辺のホテルは高い。本当にミラノは、他のイタリアの町と比べて物価の高さをひしひしと感じる町だ。本当はイタリアで一番物価が高いのはヴェネツィアらしいのだけれど、ヴェネツィアではあまり物価が高いと感じなかったんだよなあ。

中央駅前の通りには、桜が咲いていた。日本の桜とは違ってちまっとした桜だが、今回のイタリア旅行での最後の滞在先で桜に迎えられると、あうっ…もうすぐ帰国なんだ…という気持ちになってしまう。ミラノに今来たばっかりだっつーの!今を楽しめ、今を!(追記:たぶんコレ、桜じゃなくてアーモンドの花だったのではないか)

姉が予約したレジデンスは、結構大きい建物だった。アルベロベッロ、マテーラ、フィレンツェと、個人経営のちまっとしたホテルにばかり宿泊してきたので、新鮮。スタッフのまじめそうなおにいさんが迎えてくれた。おにいさんは英語ペラペラだった。

姉いわく、このレジデンスは結構有名で、ネットでも高評価だそう。おまけに、こんなに大きなレジデンスだし、何にも心配いらないさね。エレベーターの扉が手動だったけど、イタリアではよくあること。姉が「アンティークだなあ!」と(感動して)つぶやくと、スタッフのおにいさんは慌てたように、「でも、安全ですよ!」と強調していた。いや、古くさくてかわいい、という褒め言葉のつもりだったのよ!

スタッフのおにいさんが、「こちらの部屋です」とドアを開けると………。…あれー。部屋のクリーニングが済んでいませんなあ…。我々3人で予約しているのに、ベッドもダブルのものが一つあるだけですなあ…。おにいさんは「アイヤイヤイヤ…(←欧米人ってよくコレ言いますよね?)」と絶句していた…。おにいさんは、地下の倉庫に行って、必要な備品を取ってきます、と、いったん部屋を出て行った。

で、戻ってきたおにいさん。シャンプーや石鹸、タオルなどの備品をしかるべき場所に置いた。それから、3人で宿泊するときは、部屋にあるソファをベッドに変身させて使うそうで、ベッドメイキングを始めた。おにいさんは、シーツをビシッと広げた…が、明らかに小さくてサイズが合わない…。というわけで、おにいさんは「Wait a moment…」と言って、また下へ下って行った。

で、戻ってきたおにいさん。新しく持ってきたシーツを広げると…でっかいシミが………。…もう、おにいさんが気の毒で、愛想笑いしかできない我々。「…コレは本当はボクの仕事じゃないんです」と消えそうな声で言うおにいさんに、姉が極めて優しい声で、「ええ、私もそう思います」と慰めの言葉をかける。きっと、掃除のおばさんが忘れてしまったんだろうなあ。

姉が、「他の部屋は空いてないんですか?」と聞くと、「すみません、満室なんです…」とのお答え。てなわけで、おにいさんは、シミのついたシーツを握りしめて、またまた下って行った。

またもや戻ってきたおにいさん。今度は、ちゃんとしたシーツだったよ!やったね、おにいさんっ!

だが、抜け目のない姉が、おにいさんの不在中に、部屋にヌカリがないかチェックしたのだが、トイレットペーパーが少ないことに気付いた。全部で3つあるのだが、全て、使い途中のもので、残りが少ない。明日は日曜で、部屋の掃除が入らないらしいので、女3人で泊まるにはちょっと少ない。

それで、姉が「すみません、トイレットペーパーが少ないので頂けますか?」と聞くと、おにいさんは「3つもあるけど少ないですか?」とのお答え。姉「I think so!」。おにいさん「You think so……」。

姉が、「ホラ、トイレットペーパーって、普通はこのくらいあるじゃないですか(と手で示す)。これ、全部残りが少ないんですよ」と説明すると、納得したおにいさん。ただ、もうさすがにおにいさんを何度も下に行かせるのはかわいそうなので、おにいさんと一緒に下に降りて、トイレットペーパーはもらって帰った。それから、食器を洗う洗剤もなかったので、おにいさんの私物の洗剤を分けてもらった。ふー。一件落着ー。

さて、せっかくミラノに来たし、ドゥオーモをさくっと見てこようかね。

…と言っても、フィレンツェのように、歩いて行けないところが大都市ミラノ。本当はトラムで行きたいんだけど、トラムは路線がわかりづらいので、地下鉄で行くことにした。

で、この地下鉄が、3年前と比べると、かなりキレイになっていた!3年前は、地下鉄は治安が悪い、という話があり、極力使わないようにしていたのだが、今は通路も駅も明るくて小奇麗にしているし、何より、ミラノ市民が普通にどんどん使っている。

中央駅からドゥオーモまでは、黄色のM3線でわずか4駅。あっという間である。電車の本数も多く、ほとんど待たずに乗ることができる。

ちなみに、地下鉄の切符は、駅のタバッキや切符売り場は混んでいるので、どこか地上のタバッキなどで購入しておいた方がよい。切符は改札に入るときは機械に通すが、改札を出るときは、何もせずに出られる。改札を出る時、改札が閉じられている場合があるが、何もせずにそのまま進めば、自動で改札が開く。最初はこのシステムがわからずに戸惑った。

ミラノ 地下鉄の改札

こちらが、ミラノの地下鉄の改札。中に入るときだけ、黄色い円の部分に、切符を入れる仕組みだ。

地下鉄のドゥオーモ駅の出口から地上に出ようとすると、もう途中からドゥオーモが見えてきたっ!

地下鉄出口から見たミラノ大聖堂

夕焼けに照らされるドゥオーモっ!

久しぶりっ!ドゥオーモさんっ!

夕陽の中のミラノ大聖堂

夕陽を浴びて、ほのかにバラ色になったドゥオーモさん。何てエレガンスー!母は、数年前にツアーでミラノに来たとき、工事中で正面部分にカバーがかかっていたそうなので、全体像を拝むのは初めてである。母が、このドゥオーモの全体像を見たくて、今回の旅行にミラノは(無理矢理)ねじこまれたのだよ。エレガンスな全体像が見れてよかったね、母!

今日はあいさつ程度にドゥオーモにやって来たので(また、後日ゆっくり出直す予定)、内部をさらっと見学。

ゴシック聖堂らしく、内部のステンドグラスが実に荘厳で美しい。

ミラノ ドゥオーモのステンドグラス

「受胎告知」の場面を描いたステンドグラス。

どっしりした柱が支える、重々しいながらもどこかエレガンスな教会内部である。

ミラノ ドゥオーモ内部

残念だったのは、3年前にはなかった大きな絵が、柱と柱の間にずらーっと吊り下げられていたこと。これがあったせいで、真ん中の通路からステンドグラスが拝めなくなっていた。

前方左の方には、礼拝目的の人でしか立ち入れない礼拝堂があった。その一番奥の中央においてある彫刻作品が素敵だったので、ギリギリ立ち入れるゾーンまで行って鑑賞してきた。

ミラノ ドゥオーモ

優しげな表情で、幼子イエスを抱きかかえる聖母マリア。表情も素敵だが、ポーズも優美。頭の上には、天使がマリアに戴冠しようと、冠を掲げている。

ミラノ ドゥオーモ 天使

そのお隣でポーズを取っている天使もステキ。

夕闇の中のドゥオーモ

外に出たら、もうすっかり暗くなっていた。夕闇の中のドゥオーモさんも美人である。

ドゥオーモ前の広場には、地面に投げつけると形の変わるおもちゃを売る人や、ミサンガ売り、ちんどん屋もいた。おもちゃ売りの人は、私の顔を見ると、デモンストレーションでおもちゃを地面に投げつけるのやめてほしいぜ。イタリアではよく子供に間違えられるが、私は大人だよ。我大人、ゆえに大人だよ(意味不明)。

レジデンスに帰り、テレビをつけると、サッカーの番組をしていた。フィオレンティーナの話ばっかりしていたフィレンツェとは打って変わって、ミランとインテルの話ばかり。ミラノに来た、って感じだよ。

というわけで、本日からミラノ5泊である。それで、今年のイタリア旅行は終了だ…。…だから、ミラノ滞在は始まったばっかりなんだから、暗くなるなっつーの!今を生きろ、今を!

3/11ベルガモ 丘の上にジュリアーノは不在へ続く

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