イタリア旅行記2017 レッチェ滞在編

3/11レッチェ旅行記3 まだこれはレッチェの本気ではない

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スド・エスト線に翻弄されつつも、無事にオートラントからレッチェに帰ってきた姉と私。これで、今回の旅行のスド・エスト線利用は終了である。

レッチェ駅からB&Bに帰る道の途中に、いつも気になるかわいらしい教会がある。ちょっと寄り道してみた。

レッチェ

マドレ・ディ・ディオ教会(Chiesa della Madre di Dio)という名前の教会で、レッチェ風バロックの装飾が施されている。

ガイドブックはおろか、レッチェの観光マップにも記載のない教会だ。レッチェのすごいところは、こういう美しいバロック教会が多すぎて、小さい教会は観光マップにさえ載っていない。そのため、歩いていると、「え?」という場所で、美しいバロック教会に出会えるのである。

レッチェ

正門の上の方には、龍退治の彫刻がある。キリスト教美術で、龍退治をしているのは、聖ゲオルギウスか大天使ミカエルだが、羽があるので、大天使ミカエルの方だろう。その周りをプット(小天使)たちが取り囲んでいる。ミカエルかっこいいなあ。

バロック建築で知られる町は、イタリアにはレッチェ以外にローマやナポリ、シチリア島のノート渓谷周辺などがあるが、レッチェのバロックは、その中で最もエレガントに感じる。

バロック芸術は、大げさで装飾過多、全体としてみれば美しいが、細部は意外と手抜きという感じなのだが、レッチェ・バロックは、細部もしっかり作り込まれている。バロックとはいえ、均整の取れたルネサンス芸術の要素も感じる。だからこそ、バロックの町なのに、「南イタリアのフィレンツェ」と、ルネサンス都市になぞらえた異名を持つのかもしれない。

レッチェ

こちらは教会内部。主祭壇のあたりは、いかにもバロックらしくうねうねと飾られているが、全体としてはすっきりして美しい。

レッチェ

教会のすぐ近くのお屋敷の外壁に作られている、聖母マリアがイエスの亡骸を抱いて悲しむ「ピエタ」の図。レッチェには、バロック教会以外にも、バロック風味のお屋敷がたくさん建ち並び、何でも無い場所に、こういったエレガントな彫刻が飾られている。フィレンツェと同様、屋根のない美術館である。

レッチェ

いったんB&Bに戻って、小休憩。日が傾きつつあるレッチェの町。町の治安は、非常に良好に感じるので、暗くなってきたけど、もう少しレッチェ歩きをすることにした。レッチェ歩きをする時間は、明日がっつり丸一日あるわけだが、意外とレッチェは広く感じるので、歩ける場所は歩いておきたかった。

と言う前に、小腹がすいたので、パスティチョットを食べに行くことにした。向かうのは、ローマ円形闘技場跡近くの老舗バール「Caffe Alvino」!

パスティチョット

左がピスタチオ味、右はアマレット味をオーダーしたつもりだったのだが、食べてみるとシンプルなカスタードであった。アマレットは明日食べればいいので問題なし。

レッチェのAlvino

この「Alvino」では、制服を着たバリスタさんがコーヒーを入れてくれる。イタリアのバールのカウンターに、こういった制服のスタッフがいて、コーヒーを淹れてくれる時は、雇われたプロのバリスタさんである可能性が高い。

私服のオヤジがコーヒーを淹れてくれる時は、ただの店主のオヤジである。バリスタの資格を持っているかどうかは不明で、単に他の人よりコーヒー淹れるのがうまいだけという場合もある。

ただし、バールのコーヒー(イタリアでは濃くて少ないエスプレッソが主流)はマシンが淹れるので、オヤジが淹れても美味しいのだ。じゃあ、プロのバリスタは何が違うのかというと、コーヒーアートが見事だったり、細かい客の要求にスマートに応じたり、混んだ店内で鮮やかに客をさばいたりする。私の印象だと「要するに洗練されている」という感じ。

この日の「Alvino」には、私服であどけない顔立ちの、バリスタ見習いのような若者がいた。

彼は、パスティチョットを食べながらエスプレッソを飲んでいた私たちにお水をすすめてきて(イタリアのバールではエスプレッソに無料でお水がつけられる)、おそらく日本人だからと思い、自分から「ガスなしのお水にしましょうか?」と言ってきた。イタリア人は炭酸水が好きだが、日本人旅行者は炭酸の入っていない水を好むことが多いのである。

おお、見習いさん気が利くな~と思い、「ええ、お願いします」と答えると、お水が出てきた。が、飲んでみたら炭酸入りであった。しかし、この炭酸水が非常にエスプレッソに合っていたので、美味しく頂いた。見習い君、ファイトっ!

パスティチョットを食べて、私は大満足したのだが、姉は「まだ何か食べたいなー」と言う。姉の胃袋は、推定で私の1.5倍ある。「Alvino」を出て少し歩くと、地球の歩き方にも掲載されている、有名なお菓子屋さん「Pasticceria Natale」があった。姉はここでジェラートを食べると言う。こんなに風が強くて寒いのに…。

レッチェのジェラート

左がピスタチオで、右がオリジナルのフレーバー。姉の胃袋は元気だなあ。よく考えると、私が今ジェラートにそそられないのは、やはり風邪気味だからかもしれない。イタリア旅行で風邪を引くと、ジェラートを楽しめないという、大きな旅の楽しみの損失があるのだ。

姉はジェラートを食むりながら、「美味しくなくはないけどちょっと甘いかな」という感想。最近の姉は、ジェラート批評が厳しい。姉のホテル批評はもっと厳しい。私でなく姉がブログを書いたら、もっと辛口ブログになること間違いなしだろう。ちなみに私が厳しいのはトイレ批評。私って何だろう。

夜のレッチェは非常に活気があった。私が思っていたよりもレッチェは都会的で、特に夜になると、どこからともなく人が出てきて賑わう。全く治安に対する不安を感じなかったため、人並みの続く夜のレッチェを歩いた。

レッチェ

私は、レッチェは、バロック教会が立ち並ぶ、小さくて静かな田舎町だと想像していたのだが、都会的で想像よりずっと大きな町であった。特急列車のfrecciaが停まるだけのことはあるんだなあ。

5年前にアルベロベッロから、レッチェに日帰り旅行しようと考えたことがあったけど、レッチェ観光は、日帰りの半日観光程度では、堪能できなそうだ。あの時、スド・エスト線のあまりの無秩序ぶりに恐れおののいて、レッチェ行きを断念してよかったよ。今回は、とりあえず、明日丸一日、レッチェを観光する時間が残っている。

レッチェ

あまりに安全そうなレッチェだったので、調子に乗って、サン・ビアッジョ門の外まで出た。昼間に見ると、古い風情を感じるサン・ビアッジョ門だが、夜のライトの下で見ると、スタイリッシュで現代的に見えるのが面白い。

思いがけず夜歩きができたレッチェだが、私の風邪は、レッチェ、オートラントの、想定外の風の強さ・冷たさに吹きつけられて、あまりよくはなっていない。ある程度のところで夜歩きは切り上げて、B&Bに戻った。

レッチェ

ギリシャでの連日の外食続きで、胃袋も何だか疲れている。こういった「野菜のオリーブオイル炒め庶民風」と、「しょうがたっぷりきのこスープ」が美味しい。ちなみに、しょうがは日本からチューブしょうがを持ってきている。風邪を引いたときは、レモンとしょうがが最強よ!

そんなわけで、明日が最後のレッチェ観光となった。サンタ・クローチェ教会は工事中の足場に覆われているし、ルディエ門周辺のバロック教会は軒並み工事中だし、よく考えるとまだ本格的なレッチェ観光をしていない。レッチェ・バロックの真髄に触れるのは明日である!

 

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