イタリア旅行記ブログ イタリア旅行は楽し

イタリア旅行大好きの管理人が、実際にイタリアに足を運んだ経験・情報に基づいて、イタリア旅行情報を発信してます。
旅行記や個人でのイタリア旅行のコツ、サッカー観戦情報もございます。

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3/21フィレンツェ9 聖母のマントに包まれたい!

<本日のイタリア旅行記メニュー>
●オーニッサンティ教会
●サンティ・アポストリ教会
●サント・スピリト教会
●サンタ・フェリチタ教会

 目が覚めると、実に実によい天気であった。トスカーナの晴れた朝は、本当に気持ち良い。今日は、18泊の今年のイタリア旅行の、最後の観光日となった。旅行最終日は、我々は毎年、残りのエネルギーを振り絞ってヒステリックに歩き回るので、いつもハードな一日を送ることになる。今日もおそらく例外ではない。わかっていてもやっめられない、旅行最終日のヒステリックウォーク。まあ、やめるつもりもないんだけれどもっ!これを、「旅行最終日症候群」と名付けることに決めた。

 今回のフィレンツェ滞在は、せっかくアルトラルノ=アルノ川の向こう側に宿泊したので、この日は昨日訪問したサンタ・トリニタ教会以外の、アルノ川沿いにある教会を練り歩くことにした。何たって、ほとんどが無料教会っ!無料教会ばんざいっ!

 アルノ川沿いを、西側から歩いて行くことにして、まずは無料教会その1、オーニッサンティ教会っ!私はこの教会の正確な名前がなかなか覚えられなくて、「鬼さん教会」と呼んでいた。

 この教会で一番有名な作品は、教会の外、左側の方にある食堂に残る、ギルランダイオの壁画「最後の晩餐」である。あの有名なミラノの、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に影響を与えたと言われる作品で、確かに教会付属の食堂に描かれているということ自体も共通している。ていうか、何で食堂に「最後の晩餐」を描くんだろう。ひとつひとつの食事を、これが最後の晩餐だと思って、しっかり味わいなさいという意味なのだろうか。シーンとしては、「この中に裏切り者がいるぜよ…」というシーンなので、あんまりリラックスしたお食事タイムにはそぐわない絵だと思えるのだが。

 食堂の中に入ると、デッサンの下絵のようなものが壁に残っていて、「最後の晩餐」だけがしっかりした色彩で、正面部分に残っていた。おー、なかなか壮観っ!絵の前に椅子が並べてあって、座ってゆっくり鑑賞できるようになっている。レオナルド・ダ・ヴィンチの作品よりも保存状態がよい。ユダが一人だけ、反対側の席に座っているという、「最後の晩餐」モチーフの絵ではよく見られる配置になっている。でも、ユダが一人だけ違うサイドに座っているのは不自然。だって、13人で会食するのに、一人だけが反対側に座るなんてことまずない。

 それを抜きにすれば、作品自体は完成度が高く、見どころが多い。イエスの「この中に裏切り者がいるんだぜ…」という発言に驚いたり、いぶかしがったり、隣の者と「えーっ!どういうことっ?」と顔を見合わせたり、場のざわざわ感がよく出ている。ほとんどの弟子が「そんなバカなっ!?」と顔をしている中、なぜだかのんきに眠っているヨハネ。

ギルランダイオ「最後の晩餐」ヨハネは眠い
 しかもイエスを枕にしてっ!

 「最後の晩餐」モチーフの絵では、イエスの隣に座った、若い美少年風の弟子が、場面に全くそぐわない形で眠っていることが多いが、これはイエス最愛の弟子であるヨハネが、この最後の晩餐の時に、イエスにもたれかかっていたとかいう記述が福音書にあるためらしい。その表現が難しいため、ヨハネはもう眠らせちゃうことが多いらしい。レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」でもヨハネはイエスに寄りかかってはいないが、イエスの左隣で目を閉じている。

 ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)がこのレオナルド・ダ・ヴィンチのヨハネを、「マグダラのマリアだ」という説を取る話だそうだが、ダ・ヴィンチコードが流行っていた当時、ちょっとでもキリスト教美術をかじったことのある人は、この説を「ありえない」と全否定していた。レオナルド・ダ・ヴィンチ以外の人が描いた「最後の晩餐」を何枚か見ると、確かにそう言いたくなる。ヨハネを女性的に、しかも眠そうにミステリアスに描くのは、何もレオナルド・ダ・ヴィンチに限ったことではなく、キリスト教絵画の慣習なのだ。

 それにしても、ここに描かれている十二弟子は、みんな男性のはずなのに、どうみてもおばさんかおばあさんにしか見えない弟子もいる。左端はおばあさんに見えるし、右から4番目は、近所のちょっとおせっかいおばさんに見える。その中で、一番イケメンというか、かっこよかったのは左から3番目。ナイスミドル!…十二弟子の絵を見ると、すぐにイケメン大会を始めてしまうのが、われわれの悪いクセである。

 このギルランダイオの「最後の晩餐」の鑑賞は無料で入場できるが、出る時に少々の喜捨をするスタイルなので、1~2ユーロ置いていこうかなと思ったら、ユーロ硬貨がないっ!ユーロ硬貨どころか、50セント硬貨もないっ!ユーロ札は20ユーロ以上しかないし、どーしよ、どーしよ…。…喜捨というのは、要は気持ちなのであるっ!「見せてくれてありがとう」という最大の気持ちを込めればよいのであるっ!というわけで、我々は心を込めて、唯一持っていた2セント硬貨と、1セント硬貨を喜捨のお皿に置いた。堂々と心を込めればいいのに、置いてあった5ユーロ札の影に隠すように置いた我々。フフフ…我々のようにこそこそしたくない方は、ギルランダイオの「最後の晩餐」を見に行く時は、ユーロ硬貨を用意しておきましょうっ!

 さてっ。食堂を出た後は、オーニッサンティ教会の内部を鑑賞することにした。教会の中ほどには、左壁にギルランダイオの「聖ヒエロムニス」、そのちょうどお向かいにはボッティチェリの「聖アウグスティヌス」が飾ってあった。この2枚の絵は競作と言われる。詳しい背景は知らないが、セットで描かれたものということかな?ボッティチェリの「聖アウグストゥヌス」はかなり有名な絵で、アウグスティヌスのことが書かれた本などでは、よく表紙になっているのを見かける。競作と言われると、どうしても2枚の作品を比べてみてしまうが、ギルランダイオの方が精密で色彩が美しく、ボッティチェリの方が人物の表情や画面構成がダイナミックという印象。どちらもなかなかいい作品なのだが、何せ描かれているのが、聖人とはいえおっさん。ギルランダイオもボッティチェリも、美女を描いてなんぼの画家さんではなかろうか(おっさんを描いてなんぼの画家がいたら見てみたいものだが…)。

 この教会はギルランダイオ作品の連発なのだが、その中で一番気に入ったのが、右側のヴェスプッチ家の礼拝堂上に描かれた「慈愛の聖母」。というより、今まで見たギルランダイオの作品の中で、この作品が一番好きかも!

ギルランダイオ「慈愛の聖母」
 聖母が慈愛の表情を浮かべて、この礼拝堂を作ったヴェスプッチ家の一族を、マントの下に包み込むように庇護している。ちなみに、ヴェスプッチ家というのは、アメリカ大陸を発見し、「アメリカ」の語源となったアメリゴ・ヴェスプッチを出した家である。このアメリゴも、この絵の中に描かれている。この絵が描かれた時にはまだ若造だったらしく、聖母の一番近くの、聖母側から見て右手下(こちら側から見ると、赤いマントの人物の右側)にいるのが、アメリゴだと言われているらしい(教会に説明書きがありました)。

ギルランダイオ「慈愛の聖母」アップ
 ちょっとアップに撮った写真だが、やっぱり携帯の写真では、イマイチ聖母の慈愛の表情が映しきれませんねー。しかし、実に素敵な構図である。私も聖母のマントの下に入りたいー!

 無料教会の割には、素敵な美術作品盛りだくさんだった、鬼さん…間違ったオーニッサンティ教会!だいぶ、だいぶおすすめである。何たって無料っ!(←そればっかり)

 その後、アルノ川沿いをとことこと東の方、つまり中心の方へ歩き、サンタ・トリニタ教会は昨日入ったので通過して、ちょっと小さな道に入ったところにある、サンティ・アポストリ教会という教会に入ってみた。フィレンツェで最も古い教会のひとつらしい。内部見学はもちろん無料っ!

 ロマネスク様式のため、内部がかなり暗いのが、この教会の古さを物語っている。少し小道を入ったところにあるため、観光客もほとんどいなくて、静かで重々しい。ロマネスク様式ながらも、後のルネッサンス様式に影響を与えた建築物らしいのだが、建築のことが何にもわからない私には、何にもわからないっ♪

 サンティ・アポストリ教会のロッビア作品
 正面の方には、私の大好きなロッビア作品が飾られていた。本当に、超お金持ちだったら、自宅のトイレにこのような装飾をしたいものである。
 
 このサンティ・アポストリ教会は、なかなか風情たっぷりの教会だったが、50セントの教会ガイドが無人販売所で売られていた。ちょっと見てみると、ぴらぴらの紙に、適当にワードか何かで作った文書をコピーしただけのシロモノであった。さすがに50セントは高い。ぼったくりである。

 さて。この後は、サンタ・トリニタ橋を渡って、サンタ・フェリチタ教会と、サント・スピリト教会へ向かおう!どちらも無料教会っ!

 まずは、お昼の閉館時間が早い、サンタ・フェリチタ教会へ向かった。ピッティ宮を南下した角にある教会だが、実は、この教会、地球の歩き方には「サンタ・フェリチタ教会」とも、「サン・フェリーチェ教会」とも書かれていて、どっちかなー?と思いながら行ったら、「サンタ・フェリチタ教会」で正しかった。

 内部は庶民的な雰囲気でごちゃごちゃしていて、観光用の教会と言うより、地元民のための教会という感じ。ギルランダイオの絵があるというので入ったのだが、何だかギルランダイオっぽくなくてイマイチだった。よくよく調べたら、このギルランダイオは「リドルフォ・デル・ギルランダイオ」さんで、我々が好きな「ドメニコ・ギルランダイオ」とは別人らしい。ドメニコの息子さんだそうだ。そっか、そっかー。
 
 サンタ・フェリチタ教会を出た後、すぐ近くのサント・スピリト教会を目指して北上した。

 サント・スピリト教会の前にはサント・スピリト広場があり、屋台のお店がたくさんテントを広げていた。観光客向けのお店の多い、中心街のレプッブリカ広場やシニョーリ広場などと違って、フィレンツェ市民のための生活品を売っていて、庶民的な活気のある広場であった。地球の歩き方には、サント・スピリト広場界隈は、夜間などはちょっと治安が悪いなどと記述があった。昼間は何とも平和であったが、夜間はワルモノさんの溜まり場になるのかもしれない。

 サント・スピリト教会は、正面のファサードが未完で、それがかえって、真っ白な正面が印象的である。天気の良い日は青空を切り取ったように見えると言われているが、この日は晴天で、確かにそんな風に見えて、気持ちのよい外観であった。デジカメが壊れちゃったので、写真が撮れなくってゴメンナサイっ!悪いのは私でも姉でもなくて、デジカメですっ!(実は超カンタンに治る症状だったのに、治せる技術がない我々が悪い、というデジカメ君側の意見もある)

 内部も真っ白で、光がよく入って、珍しいくらい明るい雰囲気であった。何せ、非常に内部は広い。めっちゃ広い。何て言うか、体育館みたいに広いので、走り回りたくなる(もちろん実際は走り回らない)。広ーい内部に、大量の絵が飾られている。その中でも、フィリッピーノ・リッピ(フィリッポ・リッピの息子)の絵が教会の至宝らしい。ただ、絵は大量にあるのだが、その中で、「これはっ!」と思える絵はあまりなかった。質より量で勝負するサント・スピリト教会!

 この教会には、大量の絵画以外に、ミケランジェロ作の、木製の「十字架像」の彫刻がある。旅行前に見たNHKBSの番組で、この「十字架像」は、若かりし日のミケランジェロが、人体の解剖の勉強をするのにお世話になったお礼に、この教会に贈ったものだとか言っていた。人体の筋肉表現オタクのミケランジェロにとって、人体解剖は芸術表現のために欠かせないものであったが、当時は人体解剖の研究が許される環境は限られていて、このサント・スピリト教会が、ミケランジェロを支援したらしい。そのお礼に、その成果を発揮した芸術作品を贈るなんて、何とも天才ならではのエピソードである。

 その「十字架像」は、教会左手の方に、特別に場を設けて展示されていた。大理石で作った、アカデミア美術館の「ダヴィデ像」などで知られるミケランジェロだが、木製彫刻は珍しいそうだ。自然光の入る空間の真ん中に、展示されていた。木製のためか、非常にやさしい雰囲気に見える作品である。あまり大きさはないので、最初は「こんなもんかなー」とあまり何も感じなかったが、ぐるっと回っていろんな角度から眺めているうちに、じわじわとこの作品に引きつけられていった。

 まずはイエスの、運命を受け入れたように見える静かな表情が何ともよい。うつむき加減なので、表情を見るためには下から見上げなければならないが、真下から見ても、横から見ても、斜め後ろから見ても、イエスの静かな覚悟がしんしんと伝わってくる。ところどころ流血の跡が見られる肉体も、見る角度によって、いろんな味わい方ができる。ぐるっと回って鑑賞できるように、部屋の真ん中に飾られているのが嬉しい。やっぱりミケランジェロの彫刻のすごいところは、360度どこから見ても、その良さが伝わってくるところだと思う。鑑賞している途中にお昼の12時になり、教会の鐘が鳴り響いて、その中でこの「十字架像」と向き合うのは実に至福の時間であった。いやー、いいものを見た!

 教会そのものは12時半まで開いているのだが、このミケランジェロの「十字架像」が置かれている部屋は、12時には閉められてしまって、我々の後から来た観光客は、中に入れてもらえなかった。サント・スピリト教会の一番の見どころなので、閉館時間よりも余裕を持って鑑賞するのがおすすめである。

 教会を出ると、目の前は明るいサント・スピリト広場。この広場に有名なパニーノ屋さんがあるので、行ってみた。店名は「gusta panino(グスタパニーノ)」。既に行列ができていたが、このパニーノ屋さんの特徴は、中に入れてほしい具を選んで、オーダーメイドのパニーノを作ってもらえることだ。前の人のオーダー方法を見ながら、ナスと、ズッキーニと、生ハムを入れてもらった。料金体系はよくわからないが、3つ具を選んで3ユーロだった。

 宿泊しているレジデンスがすぐ近くなので、レジデンスに戻って、コーヒーを入れて、レジデンスの中庭でパニーノを食べると、………これは、美味しいっ!マジで、美味しいっ!いやー、フィレンツェってのは、どうしてこんなに美味しい町なのかね。ていうか、中心街から少し離れたアルトラルノ(アルノ川の向こう側)は、やっぱり安くて美味しい店が多いっ!アルトラルノばんざいっ!フィレンツェばんざいっ!パニーノばんざいっ!いやー、今回、初めてフィレンツェで、中心ではなくアルトラルノの方に宿を取ったのは大成功だったよ。パニーノは美味しいし(gusta panino)、ジェラートは美味しいし(gerateria santa trinita)、スイーツは美味しいしっ(Dolcissima)!

というわけで、心も胃袋も満足したところで、本日のフィレンツェ観光後半戦である。何だか長くなってきましたので、ページを改めますっ!

3/21フィレンツェ10 サンタ・マリア・ノヴェッラの再会へ続く

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3/20フィレンツェ8 橋を渡ってお家に帰ろう!

<本日のイタリア旅行記メニュー>
●オルサン・ミケーレ教会
●サンタ・トリニタ教会



 サッカー観戦から中心街へ戻ってくると、まだ午後3時すぎだったので、ぐるっと中心街で、お買い物や観光をしてから、アルノ川の向こうのレジデンスに帰ることにした。

 スタジアムからのバスが停車する、サン・マルコ広場から、ドゥオーモ広場に向かう途中に本屋さんがあったので、最近発売されたというジラルディーノの本を探すために寄ってみた。フィレンツェの本屋さんでは売り切れているところが多くて、なかなか探せずにいたのだ。もしやベストセラー?ジラ、印税生活っ!?

 ここの本屋さんでようやく見つけて、ジラの本ゲットォ!よくよく見ると、著者はジラではなく、他の方の名前になっていた。文筆家のプロが、ジラに取材を重ねてまとめた自伝本らしい。そうだよなー。日本では、よくスポーツ選手が本を出しているが、ほぼ間違いなく、本人が書いた本であるわけがない。大学で卒論とか書いたことがある方ならわかると思うが、市販出来るほどの文体で、一冊分の文章を書く労力と時間が、プロのスポーツ選手にあるわけがないのだ。だからと言って、その本がニセモノだと言いたいのではなくて、おそらく、ああいう本は、インタビューを重ねて、録音して、文章を書くプロがうまく抜粋してまとめて、一冊の本に仕上げているのだ。ただ、日本では、その編集した人ではなく、スポーツ選手の方が著者として前面に出される。まあ、売れるからだろうけど。

 ちなみにイタリアの本屋さんは、デザイン大好きなイタリア人らしく、本の置き方がとてもきれいで、本好きの人なら、ぐるっと見てまわるだけでも楽しめる。お客さんも、本を読み散らしたりすることなく、しっかり元の場所に戻すので、結構棚がきれいに維持されている。ここらへんの客のマナー意識は日本より高いのだが、だからといってイタリア人が公共精神が高いのかと言えば、道端には平気でゴミを投げ捨てるのだ。日本人は逆で、お店のものはちゃんと元に戻さないけど、道端のゴミはイタリアよりはるかに少ない。このへんの感覚って、どういう違いがあるんだろうなあー。

 お昼の暑い時間のサッカー観戦の後で、何となく冷たいものが食べたくなったので、毎度おなじみジェラート屋「ペルケノ」に行った。初めて、「soia(=豆乳)」というフレーバーを食べたのだが、異様に美味しかった!しかも「soia」はノンシュガー、ローカロリーのフレーバーらしい。今まで、私の中でのペルケノのナンバーワンフレーバーは「menta vianca(=おそらくミントバニラ)」だったのだが、「soia」はヤバいよ!オイシイよ!「menta bianca」はランキング2位に下がってしまったかもしれん。「soia」はお豆腐っぽい味もするので、イタリア旅行中に豆腐が恋しくなる人にもおすすめである。

 その後、姉が、おみやげのビスコッティを買いたしたいと言うので、またバール兼カフェの「GILLI」に行った。ビスコッティを買うついでに、コーヒーも飲んで休憩したのだが、ここでようやく、「GILLI」での店内立ち飲みの正しいオーダーの仕方がわかりましたぞ!

1.飲み物以外に、食べたいお菓子がある時は、カウンターで最初に注文し、小さな伝票をもらう(レシートの切れはしみたいなやつ)
2.その伝票をレジに持っていて、お金を支払い、その時に飲み物はレジで注文して一緒に支払い、お菓子と飲み物の合計金額のレシートをもらう
3.レシートをカウンターで出して、飲み物を作ってもらう。お菓子もその時に一緒に出してもらう

 …や、ややこしくないですかっ?こんなややこしいバールは初めてである。つまり、お菓子はカウンターで注文するが、飲み物はレジで注文する。支払いはすべてレジで行う。もうねー、老舗だから昔からこのスタイルで変える気はないんでしょうけどねー、わかりにくっ!だから朝はコーヒーをタダ飲みしちゃったじゃないですかー!

 朝、何が起こったのかと言えば、お菓子も飲み物も最初にカウンターで注文したのだが、カウンターの人はお菓子の分だけの伝票を渡し、それをレジで支払い、レジでもらうレシートには値段しか書かれていないため、レシートをカウンターでまた渡して、「コーヒー2杯下さい」と言うと、2杯分のコーヒーを出してくれたんですよ(本当はこのレシートはお菓子代だったのだ)!そして、最初にお菓子を頼んだ人がお菓子を持ってきたため、コーヒーをタダ飲みする形になっちゃったわけでありますよ。…ええと、このカラクリわかりますか?…まあね、わかる必要はないと思われますよ、イタリア人は何で、こんなわけのわからないシステムで商売してるのでありましょうね…。イタリアでドラッカーとか、絶対売れないんだろうな…。

 「GILLI」で休憩した後、今まで何度も前を通っているくせに、一度も中に入ったことのない、オルサン・ミケーレ教会に入ってみた。この教会は、内部より外部のほうが有名作品が多く、ドナテッロやギベルティ、ヴェロッキオの彫刻などで飾られていて(コピーや修復中のものも多いが)、外から十分楽しめる教会なので、今まで一度も中に足を踏み入れたことがなかったのだ。内部見学は無料なので、ふらっと入ってみると、すごく暗かった。祭壇の方は、オルカーニャの作品などがあるが、普通だった。オルカーニャ作品は、私はあんまりピンとこないものが多いなあ。ただし、オルサン・ミケーレ教会は、ドゥオーモのすぐ近くで、無料で入れるし、椅子もいっぱいあるので、休憩にはちょうどいいかもしれない。外の喧騒も聞こえないし。

 教会を出て、ポンテ・ヴェッキオの方へ歩くと、自転車の集団が、ベルを鳴らしながら道路を曲がってきた。皆、白いTシャツを着て、性別年齢はさまざまで、親子連れの人たちもいた。何だろう?と目をこらしてみると、Tシャツに「原発はいらない!」などと書かれていた。福島原発の事故を受けて、原発反対のデモをしているらしい。
 
原発反対のデモ
 Tシャツに「senza atomic」とか書かれている。イタリア語でsenzaは英語のwihtoutなので、おそらく原発反対を訴えているのだと思う。福島原発事故のニュースは、イタリアでも、常にトップニュースで流されていた。

 宿泊しているレジデンスが、アルノ川の向こう側なので、帰る途中にある、サンタ・トリニタ橋のたもとのサンタ・トリニタ教会にも立ち寄ってみた。この教会も入場は無料である。有料教会の多いフィレンツェだが、ちょこちょこと無料で入れる教会もある。今度、フィレンツェの無料教会巡りの記事でもまとめてみようかな(無料と名のつくものには無条件で惹かれてしまう悲しい私)。

 無料教会は、有料教会と違って、内部が暗い場合が多い。サンタ・トリニタ教会も中が薄暗かったが、私は結構、暗い教会は雰囲気があって好きだ。ただ、暗いと美術品が見えづらいのが悲しい。猫のように、暗闇でも見える目がほしい。マジでほしい。

 右側の方に、シエナ派の画家の、ロレンツォ・モナコの「受胎告知」のフレスコ画があった。シエナ派と言っても、ロレンツォ・モナコの絵はそれほど中世っぽくなくて、やさしいタッチでなかなか心ひかれる。

サンタ・トリニタ教会の受胎告知1
 聖母マリアに受胎を告げる大天使ガブリエル。やっぱり大天使ガブリエルはモントリーヴォに似ている。ていうか、上手い画家が「受胎告知」を書くと、大天使ガブリエルはモントリーボ似となる。ヘタな画家さんが描くと、コモットみたいなガブリエルになる(日本にコモットファンなどいないと思って、言いたい放題の私)

 サンタ・トリニタ教会の受胎告知2
 告知を受けているマリア。「受胎告知」のマリアは、読書中であることが多い。本好きの私からすれば、大天使ガブリエルは、人が本を読んでいる時に邪魔すべきではないと思う。

 前の方には、ギルランダイオの作品があったのだが、暗くて見えなかった。コインを入れて点灯して見るようになっていたので、どうせ誰かが電気つけてくれるさと思っていたら、案の定つけてくれた。他力本願の我々。親鸞には褒めてもらえるだろうよ。

サンタ・トリニタ教会のギルランダイオ作品
 ギルランダイオの作品は、ボッティチェリやフィリッポ・リッピなどと同じで、女性がとにかく美しいと思う。青いドレスの女性も、白いドレスの女性も、憂いがあって風情たっぷり。しかし、携帯のカメラでは、やっぱりイマイチ映りが悪いなあ。(持ってきたデジカメはヴェローナ旅行中にぶっ壊れま・し・たっ♪)

 左の方には、私の大好きな、ルカ・デッラ・ロッビア作の、大理石とテラコッタで作ったお墓もあった。フィレンツェの象徴でもある、ユリの花が素敵ー!
サンタ・トリニタ教会のロッビアのユリ

 サンタ・トリニタ教会は、無料の割には風情たっぷりで、なかなか素敵な教会であった。教会を出て、サンタ・トリニタ橋を渡って、アルノ川の向こう側=アルトラルノへと戻った。最初は、アルトラルノに宿泊するのは、中心街が遠く感じるなあと思ったが、慣れてくれば、何てことなかった。むしろ、橋を何度も渡るのが楽しいー!

サンタ・トリニタ橋から見たポンテ・ヴェッキオ
 サンタ・トリニタ橋からは、ポンテ・ヴェッキオの眺めがよい。少し傾いてきた陽に照らされるポンテ・ヴェッキオが見えた。

 橋を渡ったところに、八百屋さんがあったので、野菜を購入した。八百屋さんの中にいたイタリア人男性が、姉にさんざん絡んできた。一般的に言うところのイタリア系イケメンだったのだが、私も姉も、一般的イケメンにあんまりグッと来ないので、ちょいとうざかった。何がうざかったって、「オレかっこいいのわかってるから!」的な空気がうざかった。我々は九州出身なので、男は少し無骨なくらいがよいのである。「男は黙って焼酎!」みたいな。(イタリア旅行記に九州男児の話は関係なのでこれでおわり)

 レジデンスの近くまで行くと、猫がいたっ!

カルミネ教会近くの黒猫さん
カルミネ教会近くの茶猫さん
 しかし、野良猫ってのは、どうしてこんなに全世界で似た顔をしているのだろうか。フィレンツェ中心街では、猫に遭遇する確率は低いので、少し中心から外れたところに宿泊すると、猫ちゃんに出会えるという利点もあるのだね。まあ、猫好きに限定される利点でありますがね。

 夜、自炊してレジデンスで食事した後、お皿を洗おうとすると、一枚割れていることに気付いた。あれー。いつ割れたんだろう…?本当に今回の旅行は、いろいろあるよ…。レジデンスのオーナーのおじいちゃま(上品な方ので、おじいちゃんではなくおじいちゃま)が隣の建物に住んでいるので、「割ってしまいました…」と持って行くと、「ノーロブレム!それより、ケガはなかったですか?」と言ってくれた。うっうっ、やさしい…。やさしくて上品、まるでフィレンツェの町そのもののようだ…(フィレンツェのことは無条件でほめるえこひいきな私)。

 てなわけで、今回の旅行も、今夜を含めてあと2泊となってしまった。明日は、フィレンツェで思いっきり羽根を伸ばして遊ぶぞー!(今までだってずっと羽根は伸びてるくせに…)

3/21フィレンツェ9 聖母のマントに包まれたいへ続く

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3/20フィレンツェ7 トッティ200ゴールおめでとう!

<本日のイタリア旅行記メニュー>
●スタディオ・アルテミオ・フランキにてセリエA観戦
~フィオレンティーナVsローマ~

 18泊の今回のイタリア旅行も、この日で17日目。今日はいよいよ、今回のサッカー観戦で一番の目玉カード、フィオレンティーナ対ローマを見に行く日であるっ!

 …目玉カードなんて言ってみたけどさ、去年もおととしもチャンピオンズリーグの決勝トーナメントとか見たのにさ、今年は、ヴィオラ対ローマが最大のイベントか…。それと言うのも、我々はフィオレンティーナとローマのファンなのだが、どちらとも今年はチャンピオンズリーグ出場を逃しているから、こんなことになっているのだ。去年はヴィオラ対バイエルン、おととしはローマ対アーセナルを見たのになあ…。

 チャンピオンズリーグの決勝トーナメントの試合の華やかさ、盛り上がり度は、やはりリーグ戦と違うトーナメント戦特有の緊張感も相まって、特別なものなのだ。ああ、今年もチャンピオンズリーグ見たかったよ…。インテルとかミランとか、北の人たちを応援してあげればよいのだけれど、冬のサンシーロスタジアムは極寒なので、よっぽど愛がなければ踏み出せないのである。

 まあ、いいさっ!言っても仕方がないことを言っても仕方があるまい。チャンピオンズリーグって何?それって食べられるの?くらいの気持ちで、今日は張り切って観戦に行くぞー!おー!(から元気)

 今年のセリエAは、あまりメリットはわからないのだが、日曜日に必ず1試合、12時半キックオフというクソ暑い時間の試合を設けている(オトメがクソ暑いだなんて、はしたないっ!)。この試合は、その12時半キックオフの試合となった。イタリアは3月くらいであれば、晴れた日は日中は暑いくらいに感じることもあるので、ファッションの温度調整が難しい。それにしても、12時半キックオフ、初夏や晩夏の試合は、本当にクソ暑いだろうな…(だから、クソ暑いなんて言葉使っちゃいけませんよっ!)

 しかし、12時半キックオフってのは、イマイチ観光の予定が立てにくい。フィオレンティーナのホームスタジアム、スタディオ・アルテミオ・フランキは、それほど中心街から遠くないので、試合が終わった後も、少し遊ぶ時間があるかもしれない。とりあえず、朝は早起きして、少しだけ朝のアルノ川沿いを散歩した。天気は最高に晴れていて、朝のアルノ川は大変に気持ち良かった。

アルノ川沿いのイタリア国旗と日本国旗
 アルノ川沿いの建物に、イタリア国旗と日本国旗が並べて掲げてあった。今年の旅行は、イタリアの街中で、日の丸を見かけることがあった。おそらく、震災後に、日本を応援する意味を込めて、飾ってあったのだと思う。

 アルノ川の美味しい空気を胸いっぱいに吸った後、とりあえずドゥオーモ君たちにおはようを言うため、中心街の方へ歩いた。すると朝の10時前くらいだったのだが、何だかお腹がすいてきた。イタリア旅行中は、だいたい朝6時頃起床するので、お昼ごはん前にお腹がすくこともよくある(日本ではどうして早起きできないんだろう…)。

 レプッブリカ広場に面する、GILLIという老舗のバールに入り、10時のおやつを食べることにした。10時のおやつ。何と新鮮な響きなのであろうか。GILLIは、ロケーションがよいためか、カウンターでの立ち飲みと、カフェのテーブル席との値段がだいぶ違うので、立ち飲みすることにした。

 カウンターでエスプレッソ2つと、甘いパンをひとつずつ頼むと、カウンターで紙を渡され、レジで支払うように言われた。レジでは2ユーロを請求され、カウンターで甘いパンとエスプレッソを美味しく味わった。…って2人で2ユーロ!?いくらカウンター席でも安くないか!?…実は、この日の夕方にまたGILLIに入った時にわかったのだが、我々は注文方法を間違えて、この10時のおやつの時は、不当に安い値段で飲食してしまったらしい…。観光地で観光客がぼったくられるのはよく聞く話だが、観光客に逆にぼったくられてしまった、フィレンツェの老舗カフェ・GILLIであった。(GILLIでの正しい注文方法は、この旅行記の続きのページにて!)

 その後、毎度おなじみの、フラッテッリーニという安くて美味しいパニーノ屋さんで、スタジアムで昼ごはんにするためのパニーノを買い、サン・マルコ広場から、スタジアム行きのバスに乗った。アルテミオ・フランキに行くのは、これで5回目。だいぶ慣れてきた。(これで慣れてなければ、よっぽどである。)

 スタジアムに早めに着いたので、スタジアム近くの公式グッズ売り場で、ヴィオラグッズあさりをした。フィレンツェ市のシンボルであるユリを基調としたエンブレムで、スミレ色をベースとしたヴィオラのオフィシャルグッズは、乙女心をくすぐるオフィシャルグッズとしてセリエA屈指である。ちなみに、メス狼と、その乳を飲むリアルな双子の赤子がシンボルで、おまけにドぎつい赤と黄色のローマグッズは、乙女心を一切くすぐらない。

 半額ゲッターの異名を持つ、値引き商品大好きの姉が(私ももちろん好きだが、姉のそれは私の比ではない)、半額のヴィオラのユニフォームレプリカを発見した。店員さんが寄ってきて、「それは去年のモデルだから半額だよ」などと言う。最後の一品で、しかも女性にちょうどのSサイズ。姉が試着してみたら、ピッタリ。このスタジアム近くのヴィオラショップには、日本人店員さんがいるので、その方にお願いして、その場でネーム入れもしてもらった。18番、モントリーヴォ。半額でゲットォ!

 バックスタンド側の席を前売りで買っておいたのだが、ほぼ真ん中の、良席であった。前から2列目であったが、1列目は見にくいから誰も座らないのか、もともと売っていないのか、誰も座っていないので、足もゆったり置けて楽ちん♪ローマの選手が入場してくると、スタジアムからブーイングが巻き起こる。ローマとフィレンツェ、観光地対決で張り合っているのだろうか。失敗から学ばない男・デロッシが入ってくると(2006年のW杯で、痛恨の肘打ち退場をしたのだが、最近また同じことをやらかした)、「デロッシ、バスター!」とやじられてた。「デロッシなんかもうたくさんだぜ!」くらいの意味だと思われる。

 良い子のヴィオラ
 携帯でぽちっと撮ったヴィオラの選手たち。誰が誰だか全然わからんな…。

悪い子のローマ
 ローマサイドはこちら。誰が誰だか全然わからんが、左の方で黒いスーツ姿なのが、小さいモンテッラ監督であることだけはわかる。モンテッラちっちゃ!

 この日は風が強く、アルテミオ・フランキでは必ず試合前に、グラウンド中央に置かれるでっかい牛乳のオブジェが(当然ですが宣伝用です)、この日は最初から横倒しにされていた。

 フィオレンティーナもローマも好きな我々にとっては、どちらが勝っても楽しめるゲームである。できれば点数がどかどか入る試合を見たいものだ(そんな試合が見たければ、バスケかラグビーを見るべきである)。

 さてさて、試合開始。ローマのメクセスは、金髪の長髪を、練習ではくくらずになびかせていたが、試合にはなぜかくくって出てきた。ラテン系男性は、本当に自らの外見をどーこーすることに余念がない。ちなみにメクセスは、ローマではすっごく女性に人気があるらしい。私にはヤンキー貴乃花親方にしか見えないので、女性人気が高いのは不思議。メクセスそのものは、熱い選手で、見ていて大変面白いので(ローマのギャグ担当。ただし、ローマにシリアス担当がいるかどうかは甚だ疑問)、大好きですけどね!

 先手を取ったのはフィオレンティーナ。(たぶん)バルガスのパスがムトゥに渡り、ムトゥは個人技でするするっと抜け出して、ナイスゴールをローマゴールに突き刺した。いやー!技ありっ!ムトゥは本当にうまい。もう少しだけ真面目に生きていれば、どれほどの選手になったことだろうか。ムトゥのゴールもスバラシイのだが、アシストしたヴァルガスが、今シーズン珍しく調子がよさそうだ。大ブレイクしたおととし、去年と打って変って、ケガがちだった今年は、出来がよくない試合が多かったのだ。

 しかし、そのわずか5分後に、ローマはペナルティエリア内で、リーセが、ベーラミかコモットに倒されて、PK獲得。そんなにひどいファールには見えなかったけど、PK取られても仕方がないかなーという接触ではあった。もちろん、フィオレンティーナファン一色のスタジアムは大ブーイング。そんな中、PKを蹴るのはトッティ。実は、これが決まれば、セリエA通算200ゴール目である。

 ローマの王子は、軽々とこのPKを決めて、200ゴール達成っ!史上6人目の快挙なのに、フィオレンティーナファンは、トッティのことなど軽くシカト!仕方なく、心の中で「おめでとう」と言おうと思ったが、よく考えれば、周りのイタリア人が「おめでとう」という日本語を知っている可能性は限りなく低いので、ぼそっと「おめでとう」と言ってみた。

 中田がローマにいた時代の、日本での報道のされ方もあって、日本人にはアンチも多いトッティだが、私は大好きな選手である。プレーヤーとしては、一番好きなタイプかもしれない。テクニックとフィジカルを兼ねそなえていて、何より視野が広く、味方を生かすプレーは抜群だし、自らのシュート力も高い。顔も古代彫刻もしくはミケランジェロの宗教画みたいで美形なのだが、神様は、このトッティに、「知性」を与えることはしなかった。トッティは、ローマのキラキラっとした王子様ではなく、バカ王子なのである(トッティのバカ王子っぷりをパロディ化した本もあり、日本語にも翻訳されている→トッティ王子のちょっぴしおバカな笑い話)。30を超えて、ベテラン選手になっても、王様にはなれない、永遠に王子のトッティなのである。200ゴールおめでとうっ!

 トッティのPKは事故みたいなものだったので、その後も、ホームのフィオレンティーナが押し気味に試合を進める。本当に、今日は珍しく、左サイドのヴァルガスの調子が良い。右サイドのグランデマリオことサンターナも、相変わらず献身的に動き回るし。あとは、今季加入したベーラミも、ファイトあふれるプレーで目立っている。ベーラミはチンピラみたいなので、来たばっかりの時は「何だかなー」と思っていたが(チンピラはヴィオラではなくローマのほうがチームカラーに合っている…)、なかなか頑張っているので、最近は好感を持って見ている。

 その、押しているフィオレンティーナが、35分に、コーナーキックから、ムトゥが頭で流して、セットプレーで上がってきていた、センターバックのガンベリーニの足元にどんぴしゃでおさまり、ガンベリーニがそのままゴールに蹴り込んで、ヴィオラがまたリード!ガンベリーニのゴールは、ゴール方向に押し込みさえすれば入るゴールだったのだが、ガンベリーニは基本守る人なので、目の前に慣れない大チャンスボールが転がってきて、かなりこわごわシュートした感じだった。そのためか、まあ、私でも決められそうなゴールだったのだが、本人だいぶ喜んでいて、ヴィオラの選手が次々に上から乗っかって祝福していた。ちょっと!ガンベリーニは壊れやすいんだから、ケガさせないでよっ!ガンベリーニは隠れイケメンなので、私も姉も大好き。ゴールが見れて幸せー♪
 
 2対1で、試合はハーフタイムに入った。どちらが勝っても幸せ、という試合は気楽でよいなー。点も前半だけで3点入ったし!

 後半頭は両チームとも、選手の交代はなし。後半に入っても、試合はすぐに動いた。ゴール前にフリーになっていたトッティの前に、両チームが競りあったボールが転がってくると、トッティが弾丸のようなシュートをフィオレンティーナゴールに突き刺し、またもや同点っ!いやー、このゴールも、フリーだったとはいえ、すごいシュートだった。トッティのような選手を、ゴール前でフリーにするなんて、ほんの一瞬でもしてはいけないことなのだな…。トッティの通算201ゴール目っ!こっちが200ゴールの方がカッコよかったのだが、そうじゃないところがトッティなのである。

 せっかく点がぽんぽん入った試合だったのだが、この後、気温も上昇してきて、両チームともトーンダウンしてしまった。そんなことくらいでトーンダウンしてしまうあたりが、両チームともが、今シーズンうまくいっていないことを表している。気合入れてやらんかっ!まあ、イタリア人に、気合の何たるかを説いたところで、むなしいだけだな…。だらだら、だらだら、と、その後は大した見どころはなく、試合は終わった。まあ、前半はエキサイティングな展開だったし、4ゴールも見れたし、トッティの200ゴールも見たし、珍しいガンベリーニのゴールも見たし、よしとするか(ムトゥのゴールも喜んでやれよ…)。

 中心街に戻るバスに乗り、切符を刻印しようとすると、近くにいたフィオレンティーナファンのおっちゃんに、「試合後のバスは刻印しなくていいんだよ」と言って、止められた。えー、本当かなー?確かに刻印してる人は少ないけど。少なくとも、バスがすし詰め状態になる時は、刻印は、刻印機までたどりつけないので、物理的に不可能なので、しなくてよいとは思う。

 中心街までバスがたどりつき、今回は、駅まで行かずに、サン・マルコ広場で降車することに成功した。いやー、成長したなー!アルテミオ・フランキからの帰りに、中心街に帰って来たい時は、終点のサンタ・マリア・ノヴェッラ駅のひとつ前の、サン・マルコ広場で降りた方が近いのである。サン・マルコ広場でしっかり降車できる人は、スタディオ・アルテミオ・フランキ中級者!5回もスタジアムに行って、ようやく中級の域に達することができた我々なのであった。

 12時半キックオフの試合は、かなり早い時間に中心街に戻ってこれるので、これからもうひと遊びできそうである。この後のフィレンツェ歩きは、ページを改めて書きますっ!

3/20フィレンツェ8 橋を渡ってお家に帰ろう!へ続く

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貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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