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「ボッティチェリとリッピ」芸術新聞社

 こちらの本も、以前紹介した「かわいいルネサンス」と同様に、カラヴァッジョ展のブックショップで見つけた本です。



ボッティチェリとリッピ (イラストで読む「芸術家列伝」)

 ボッティチェリとリッピって…!

 私が読まずに、誰が読むの!?しかも、何でこんな本があることを早く教えてくれなかったの!?と、ナゼか、半分キレ気味に読んでみました。

 で、面白かったのですが、タイトルが間違っています。「ボッティチェリとリッピ」となっていますが、リッピの話は、全体の5%くらいしか出てきません。「ボッティチェリとちょっとだけリッピ」が正しいタイトルです。もしくは、どうしてもこのタイトルにしたければ、

ボッティチェリ と リッピ

 くらいの表記にするべきです。

 でもね、実は表紙からして、リッピの話が少ないことは予想できるんですね。だって、表紙がボッティチェリとリッピじゃなくて、ボッティチェリとヴィーナス(ヴィーナスの誕生の)なんですものね。

 それをのぞけば、内容は面白かったです。ヴァザーリの「芸術家列伝」が下地になっていまして、「芸術家列伝」を全部読むのはしんどいけど、ボッティチェリとリッピの部分だけ、簡単に内容を知りたいという方にはおすすめです。

 本当にリッピの記述はあっという間に終わってしまうんですけど、ボッティチェリの部分は充実しています。

 ヴァザーリの「芸術家列伝」の中で触れられている絵が、どの絵のことなのか、写真付きで載せてある「ギャラリートーク」のコーナーが、一番面白かったです。日本にある唯一のボッティチェリ作品の「美しきシモネッタの肖像」も、ヴァザーリの本の中で該当すると思われる個所があるそうです。

ボッティチェリ
 昨年のボッティチェリ展で展示されていたこの絵のことです。
 
 また、ヴァザーリによれば、ボッティチェリはサヴォナラローラに傾倒するあまり、本来の優美な作風が薄れて、晩年は困窮し惨めな生活を送っていたなどと書き残されていますが、実際にはボッティチェリは晩年まで絵の仕事の依頼があったようで、ヴァザーリの記述は嘘なのではないか、と書いてあったのが興味深かったです。

 なぜ、そんな嘘をヴァザーリは書いたかというと、別にボッティチェリが憎かったわけではなくて、ヴァザーリはメディチ家のお抱え絵師だったので、反メディチのサヴォナローラに心酔したボッティチェリを、中傷した(もしくはせざるを得なかった)のではないか、と。

 それでも、ボッティチェリの晩年の絵が、全盛期と比べると優美さに欠けるのは事実です。その理由を、この本では、サヴォナローラに心酔したためではなく、大作を描きすぎて消耗してしまったのではないか(要するに燃え尽き症候群)と推察していたのも面白かったです。

 イラストがシュールでゆるゆるなのですが、内容自体は充実した本なので、ボッティチェリファンにはぜひおすすめです。リッピファンは…リッピ程度の扱いでよければ、読んでみて下さい!

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「かわいいルネサンス」東京美術 池上英洋

ちょっと前になりますが、カラヴァッジョの展覧会に行ってきたときに、美術館のブックショップで見つけた本が、こちら。


かわいいルネサンス

まず最初に思ったのが、「ちょっ…池上先生、何やってるんですか…!」

著者は、西洋美術の本を何冊も出している、イタリア美術ファンにはおなじみの池上英洋先生。NHKのイタリア語のラジオ講座を担当されることもある先生です。

真面目な印象が非常に強い池上先生が、「かわいいルネサンス!?」

表紙には、イタリアで見たことのある絵の一部がたくさん並んでいて、これは読まなきゃ…と思っていましたが、先日、ようやく読みました。

タイトルの通り、ルネサンスの「かわいい」を集めた本です。ルネサンスの時代には、「かわいい」という概念はなかったそうなのですが、現代の私たちから見ると、「かわいい」と思えるような絵や彫刻が、結果的にたくさん作られているというのが面白いです。

天使・美少女・子ども・動物などに章を分けて、「かわいい」作品を紹介しています。ルネサンス美術の中心がイタリアということもあって、大半はイタリアで見られる作品です。

軽ーく読める本ですが、ちょっと学問的な話も詰め込まれているので、ルネサンス美術のゆるい本が読みたい人、しっかりと学びたい人、どちらも楽しめる内容となっています。

写真がふんだんに使われいて、ルネサンス美術に親しみが持てるように、軽いノリで構成されている本なので、ルネサンス美術を知る最初の一冊としてもおすすめです。

この本を読んで、新たに興味が出たのは、パルマ出身のパルミジャーノ。この本で紹介されている「弓をつくるクピド」は、ウィーンにある作品ですが、故郷のパルマに多く作品を残しているので、いつか見に行きたいです。パルマ、いつか行きたいんだよー!

あと、イタリア人画家ではないですが、ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」はスゴイですね…。とてもルネサンス期の作品とは思えない。この絵は何となく知っていたのですが、もっと最近の作品なのかと思っていました。所蔵はスペインのプラド美術館。いつか、ムリーニョの作品も見に行きたいなあ…。

というわけで、「いつか行きたい」ばっかり言っている私ですね。行きたい場所が多すぎて、人生が1回では足りないよー!

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ふくろうの本「図説 西洋建築の歴史」河出書房新社

 私が、建築のことはサッパリわからないということは、よくこのブログで書いています。

 今まで、一冊だけ読んだことがあるのが、「キリスト教会建築の歴史」という本(→この本の感想はこちら)。

 この本を読んだのも、ずいぶん以前の話ですし、また久しぶりの西洋建築の本でも読んでみようかな、と、この本を読んでみました!



図説 西洋建築の歴史: 美と空間の系譜 (ふくろうの本)

 実は、この本は、先に読んだ「キリスト教会建築の歴史」という本と同じ、「ふくろうの本」というシリーズです。

 やや正方形に近い大きめの本で、写真がタップリ掲載されているのが特徴です。

 よくよく考えれば、「キリスト教会建築の歴史」を読んだ時、建築の本を探していて、この本も候補に挙がったのですが、「何か難しそう…」と思って、敬遠したことを思い出しましたよ。敬遠っていうのは、敬って遠ざけるんだから、別に悪い意味じゃあないんですよ。

 それで、西洋建築の本の2冊目として読むなら読めるかな、と思い、今回読んでみたのですが、この順番で読んで正解でした。「キリスト教会建築の歴史」を読む前にこちらを読んだら、サッパリわからなかったと思います。

 この「 西洋建築の歴史」の方が、内容は明らかに難しいです。建築の専門用語も、説明しながらとはいえ、バンバン出てきます。

 でも、面白いことに、難しいゆえにわかりやすいというか、理屈で説明してくれる分、すっきりとわかる感じがしました。

 この本がわかりやすいことの理由は、西洋建築の歴史を、単純に時系列にするのではなく、「古典系建築」と「中世系建築」の2つの流れに分けて、それぞれ説明しているところです。

 たとえば、古代ローマ建築の次は、中世のロマネスク・ゴシックをすっ飛ばして、ルネサンス建築に飛びます。そのおかげで、関連の深い建築群をまとめて学べるので、あっちこっち話が飛ばずに、内容がすーっと頭に入りやすいです。

 以下、興味深かった部分を、自分用にメモです。

○古典系建築(ギリシャ、ローマ、ルネサンス…)は、柱が基本の「支える」建築。柱=人間が自分の足で大地に立つイメージが、古代ギリシャ・ローマ、ルネサンスの、人間中心主義と結びついているというのは面白い!実際に、古代ギリシャには人型の柱もあるし!

○中世系建築(ロマネスク、ゴシック…)は、壁で覆うことが基本の「囲う」教会建築。非日常的な神の空間を、壁によって、日常の世界から切り離すイメージ。

○バロックで好まれる楕円形は、正円にくらべて、収縮と膨張のダイナミックなイメージがあり、人をビックリさせたいバロック建築に適合している。

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Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
ついでにイタリア語も楽し♪
好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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