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3/12モディカからシラクーサへ 手始めにカギが壊れた

<今回のイタリア旅行記メニュー>
モディカからシラクーサへ移動

 本日は、早朝8時21分の電車で、モディカからシラクーサへと旅立つ(ん?8時って早朝じゃない?いやいや、人の価値観はそれぞれなのだよ!)。

 8時21分の電車に乗るために、ホテルにタクシーの手配をお願いして、本日は7時50分頃にはホテルを出なければならない。モディカで宿泊した、通称貴族の友人ホテル「Palazzo Failla」の朝ごはんは、通常は7時半からなのだが、7時半から朝食を食べたのでは、出発に間に合わない。昨夜、その件を相談してみると、朝食ビュッフェのスペースはその時間には準備できないけど、ホテルに併設しているバールで、朝食を準備してくれるということになった。

 バールでは、朝食ビュッフェの準備に忙しい従業員さんが、テキパキと我々の朝食を準備してくれた。昨日、ビュッフェで食べたような、豪勢な朝食とはいかなかったが、この日も美味しいクロワッサンや、カプチーノの朝食を取ることができた。

 朝ごはんを食べて、急いで部屋に戻り、スーツケースを取りに行って、慌ただしく出発した。朝食ビュッフェの準備で忙しいだろうに、ビュッフェのナンバーワンみたいなウェイターさんも、わざわざフロントまでお見送りに来てくれた。いやー、楽しかったな、モディカ!楽しかったな、貴族の友人ホテル!モディカ滞在は、もう一日ほど欲しかったところではあるが、「もう少し居たかった」ということを除けば、大満足のモディカであった。

 タクシーは、正規のタクシーではなく、個人タクシーのような車が待っていた。もちろんだがメーターはない。シチリアのタクシーは、メーターがないことの方が多い。「鉄道駅までお願いします」と言うと、「えっ?昨夜、ホテルの方からはバスターミナルって言われたんですが」と言う。

 昨夜は、行き先をバスターミナルと間違えられるんじゃないかと思い、何度も鉄道駅の方に行きますと、フロントで念を押した(地図まで見せた)のだが、やっぱり間違えられてたよ!この場合、フロントが間違えて伝えたのか、タクシーの方が思い込みで間違ってしまったのかはわからないが、それほどモディカでは、鉄道駅というのは存在感の薄い存在なのだ。

 鉄道駅までは、15ユーロと言われた(アルタの町の結構高い場所からの移動)。車にも一方通行などがあるようで、最短距離を通って行かなかったような気がした。スーツケースが無ければ歩ける距離であることを考えれば、ちょっと高いかなとも思ったが、こんなものなのかもしれない。ちなみに、モディカの町では、街中でタクシーを拾うのは困難な感じなので、タクシーを使いたい場合は、ホテルなどに頼んで、事前手配しておいた方がよさそうである。

 鉄道駅に着くと、やはり、昨日、鉄道スタッフさんが言っていたように切符売り場はしまっていた。駅はガラーンとしていた。昨日のうちに切符を購入しておいて本当にヨカッタ!

モディカ
 しーんとしていて、人っ子ひとりいない、午前8時のモディカ駅。よく考えれば、姉と私がいるので、人っ子ひとりいないという表現は間違いである。姉と私だって人っ子の端くれなのだから。

 切符売り場もなければ(自動券売機はかろうじてアリ)、駅員さんもいない、何にもないモディカの駅なのだが、なぜだか体重計があった。

モディカ
 おそらく、これはシチリアの七不思議に数えられると思うのだが、誰もいないシチリアの鉄道駅には、体重計が置いてあることが多かった。しかも、この体重計は有料である。1回につき20セントなり(日本円にして30円くらい)。何のために、鉄道駅に体重計があるのだろうか。もしかしたら、本当に周りに人がいないので、体重を測りやすいかもしれない、という、人間心理を突いているのだろうか。

 何となく体重を測ってみたい気もしたが、こんなところに体重計が置いてあるのも、何かのワナかもしれないという気が拭えなかったので、測らなかった(嘘だろ。有料だったからだろ。無料だったらオマエ絶対この体重計に載ってるだろ)。

 だーれもいないモディカ駅。モディカの人々は、この鉄道駅のことなんか忘れているみたいな感じだったが、電車にまでその存在を忘れられて、電車が来なかったらどうしよう…と思うくらい、何の気配もしないモディカ駅であったが、電車は、無事に時間通りにやってきた。2両編成。ちっさ!

 電車内は、ぽつぽつと乗客がいた。ラグーザ、モディカ、ノート、シラクーサという、シチリアの名だたる観光地を、バスよりも短い時間でつないでいる電車なので、きちんと本数をふやせば、旅行者にも便利なラインだと思うのだが、どうしてこんなに本数が少ないんだろうなあ。2両編成のちっさな電車なので、運転手さんが車掌も兼ねていて、電車の停車中に検札をして回っていた。

シラクーサ
 モディカの隣駅は、今回訪問できなかったシクリ駅。ここもバロックの小さな町だ。シチリアがギリシア植民される前から、シチリア島に住みついていたシクリ人と、町名が同じなのが興味深い町だ。いつか行ける日が来るかなあ。

モディカ
 窓の外には、ずーっと、黄色が目立つ、シチリアののどかな春の風景が続いた。ずーっと、野の風景が続いているけど、我々は今、まさに海の町シラクーサに向かっている。

 電車の中では、走れメロス (新潮文庫)を読んだ。なぜって?もちろん今からシラクーサに行くからだよ!

 「走れメロス」は、知っている方も多いと思うが、シラクーサが舞台である。シラクーサという町名、どこかで聞いたことがあるという日本人は、「走れメロス」で目にした可能性が大だよ。とりあえず、シラクーサに行く前に読んでおくのが筋ってもんだろう。とはいえ、シラクーサに向かう電車の中で読むってギリギリすぎだろう。日本で読んどきなよ!

 まーそれにしても、メロスも、走るにしても、犬を蹴飛ばして走らなくていいんじゃないかと思う。しかし、<間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ>という部分はいいね(そのまま引用してます)。どう考えても間に合う、間に合わぬが問題になってる場面で、「それは問題ではないのだ!」と言い切るメロスと、その妙な説得力がスゴイ。

 メロスの話終わり。

シラクーサ
 メロスは、電車の中で読み終わり、シラクーサに到着したよ!

 ついにシラクーサ!実は、シチリアの中でも、かなり楽しみにしていたのがこのシラクーサ。もうね、シラクーサって町の響き自体がそそられるよね。何この「白草」って漢字を当てたくなる町名。イヤ、町名は問題ではないのだ(メロス風言い回し)。イヤ、やはり問題だ。私は、かなり町名の「響き」に惹かれる部分ってある。

 シラクーサという町について、もともと詳しく知っているわけではなかったのだが、大ギリシア(古代ギリシアが南部イタリアに作った植民地の大ざっぱな総称)の首都であった古都だってこととか、アルキメデスやプラトンにゆかりのある地、それに加えてその町名の響きから、私は昔からシラクーサに憧れていたのである。

 そうして、ついに、ついにやってきたシラクーサ!シラクーサは、かなり変わった町の形をしていて、ミジンコみたいなオルティージャ島とよばれる島が町の中心で、その島と、本土は、橋を簡単にかけられるくらいの距離しか離れていない。長崎の出島みたいである。とはいえ、出島は人工島だが、オルティージャ島は、人工の島ではないらしい。何となく、オルティージャ島の形は、人工的に見えてしまう。なるほどギリシア神話にありがちな、起源神話を考えたくなるような形をしているのだ。

 私は歴史学とかめっちゃ疎いのだが、おそらく、この、出島みたいなオルティージャ島が存在している地形が、シラクーサを、古代から繁栄させたのだと思う。なぜだかはわからないけど、こういう、島みたいなのが突き出ているってのが、貿易とか防衛とかがやりやすい地形なんだろうな。こういうことが、なぜなのだかわからない私には、全然政治は向いていない。

 さて。シラクーサの鉄道駅は、オルティージャ島ではなく、考古学地区などと呼ばれる、本土側にある。とはいえ、駅はオルティージャ島寄りの方にあるので、駅からオルティージャ島へは、歩いて行けない距離ではない。だが、スーツケースがあるので、本土とオルティージャ島を結ぶ、循環のミニバスに乗って行くことにした。

 このミニバスは、ちょっと前までは無料だったらしい。今は0.5ユーロで、3路線が走っている。その中の、1番線が、本土とオルティージャ島を結んでいる。駅前を出発して、オルティージャ島をぐるっと回って、また駅前に戻ってくる路線である。

 鉄道駅を出ると、すぐ正面に、ミニバスの1番がスタンバッっていたので、走って行って乗り込んだ。地元の人も、結構利用しているようで、混んでいる上に、そう言えば走って乗り込んでしまったため、バス切符もまだ持っていない。しかし、このミニバスは、切符を車内で購入できるようで、バスに乗り合わせていた地元の人たちが、あちらこちらから声を上げて、切符を購入するのを手伝ってくれた。シラクーサの人たちは、観光客に慣れっこという感じだ。

 予約しているホテルが、アルキメデス広場の近くである。このミニバスは、オルティージャ島をぐるぐる回るが、アルキメデス広場は、その循環の終わりの方である。ちなみに、アルキメデス広場は、イタリア語では「ピアッツァ・アルキメーデ」である。アルキメデスというのは、おそらく、日本でおなじみの、ギリシア語式の呼び方なのだろう。

 運転手さんが、あらかじめ、「どこに行きたいの?」などと聞いていてくれたため、アルキメデス広場に着いたら、「ここだよ」と教えてくれた。運転手さんも、地元の人も、人懐こくて親切なシラクーサの町である。モディカも町の人の親切が嬉しい町だったが、シラクーサも親切。だけど、何となく同じ親切にしても雰囲気が違う。おそらく、シラクーサの方が、観光客に慣れてる感があってスマートなのだと思う。モディカは、素朴な感じの親切だ。

 人々の雰囲気だけじゃなくて、谷あいの町から海の町へやってきたので、本当にガラリと雰囲気が変わった。さあっ!これからシラクーサ気分だよ!走れ、メロス!歩け、我々!

 …歩けと言っても、ま、とりあえず、スーツケースを持って、予約していたB&Bに行こうぜ。アルキメデス広場から、地図を見ながら、B&Bまでたどりついた。イタリアのホテルは、予約の際に、クレジットカード番号を通知する必要がある場合が多いが(当日ドタキャンの保険のため)、このB&Bは、「クレジットカード番号なんていらないぜ!だって、君たちのこと信じてるからさ!」という姿勢だったので、「おお!メロスだ!シラクーサはここにしよう!だってメロスだよ!」と言って予約した、メロスホテルである。

 てっきり、メロスみたいな、猪突猛進タイプのオーナーが出てくるのかと思ったら、何か頭よさそうな、英語ペラッペラのオーナーが出てきた。シラクーサの観光地図をパパっと広げて、サクサクと観光情報を教えてくれる。全くもって、いきなり激怒したり、犬を蹴飛ばして走るようなタイプじゃなかった。

 シーズンオフのためか、B&Bの入ってる建物自体が工事中で、そのせいなのか、「いつもは朝ごはんはテラスで準備しているんだけど、今は、近くのバールに行ってもらいます」と言われた。なーにー!メロス的であること以外に、朝ごはんが美味しそうだからここのホテルにしたのに!いや、バールの朝ごはんも美味しくなくはないんだけどさ、バールでのイタリア式朝ごはんって、カプチーノと甘いパン、以上っ!て感じの、簡単なものしか出てこないことが多いんだよ。これは残念だったなあ…。

 …まあいいさ。シラクーサには、朝ごはんを食べるために来たんじゃないんだ(イヤ、結構ソレも期待してたけどさ…)。気を取り直して、観光に行こうぜ!

 …と、オーナーから受け取ったカギを持って、建物を出た。ここも、イタリアの大部分のB&Bがそうであるように、24時間体制のフロントはなく、カギを自分たちで管理するスタイルである。イタリアの建物は、日本よりセキュリティに頑張っていて(ハイテクという意味ではない。頑張ってるという文字どおりの意味)、部屋のカギ、フロアのカギ、建物のカギ、庭のカギ…などと、部屋にたどり着くまでに、3つも4つもカギを開けなければならないことが多い。防犯上、安心と言えば安心だ。

 だが、イタリアの建物は、特に観光地のような古い街並みが残っているような場所では、かなりアンティークな建物も多く、カギがうまく閉まらなかったり開けられなかったりして苦労することがある。なので、オーナーがいるうちに、カギの練習をしておくことは、イタリアのB&Bに宿泊するときには必須である。

 というわけで、初めてこのB&Bからシラクーサの町に繰り出すにあたり、姉と私は1回1回カギの練習をしながら外に出た。部屋の外に出るときには、まず、姉が外に出て、外からカギが開けられるか試す(私は、開けられなかったときに内側から開けるために内側に待機)。同じように、フロアから出るときも、姉だけが外に出て練習。

 そのようにして、最後、建物から外に出るときに、姉だけが外に出て、カギはオートでいったん閉まるので、その後、開けられるか確認しようとした。そして、姉が、鍵穴にカギを差し込み、回そうとした、その時…。

 姉「…えっ!?………ちょっと!カギがちぎれた!!!」

 ………どーいうことよ!?

 姉「だから、カギが真っ二つにちぎれちゃったんだってば!ちょっと待って!(と言って、鍵穴にささったままの引きちぎれた片方を、鍵穴から引き出した)…とりあえず、鍵穴から出すことはできたよ。アンタ、すぐ上に行って、オーナーにカギが壊れたって伝えてきて!」

 姉の背後で、その一部始終を見ていたシラクーサの地元のヒマオヤジ共が、「カギがちぎれたよ!カギが!」と、みんなで大ウケして笑っている。そんなに可笑しいですかっ!?…うん、可笑しいね。

 私はダッシュで上に上り、姉からドアの隙間から受け取ったちぎれたカギを持って、「すみません!カギを回そうとしたら、ちぎれました!」とオーナーに報告しに言った。そこには、オーナーと、若い掃除スタッフの女の子がいたが、二人とも「あー。カギがちぎれたんだー」と言う、至って普通の反応。えっ?カギって簡単にちぎれるものなの???私、自分の人生の中で、しょぼい子供用の日記帳のカギなども含めて、カギが真っ二つになることなんて初めてなんだけど!

 というわけで、オーナーは「ドントウォーリー。はい、これが新しいカギです」と、すぐにカギを交換してくれた。ふー。弁償も請求されなければ(まあ、普通に使ってたらちぎれただけだから)、どうして壊れたのかも聞かれなかった。そっかー。シラクーサではカギってそんなもんなんだね。メロスの町だもんね(他に言うことが無くてテキトウに言ってるセリフ)。

 気を取り直して、シチリア旅行シラクーサ編の始まりだよーっ!ちなみに、シラクーサは非常にシラクーサであった。ま、それが意味するところは、ぼちぼち書いていきますぜ!

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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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