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3/7ピアッツァ・アルメリーナ1 フォー・ユー、フォー・ユア・フレンド

<今回のイタリア旅行記メニュー>
カターニアからピアッツァ・アルメリーナへ日帰り遠足

 一昨日、寒い嵐の中でのカルタジローネ観光、昨日、雨が時々降る中フルパワーで動き回ったタオルミーナ観光と、昨夜の段階で、私はけっこう疲れていた。

 時々、他の方の旅行記などを目にすると、皆様のアグレッシブな旅程には驚かされる。私は、たった2日、片道1時間半強の遠足をしただけで、クタクタになってしまった。

 なぜ私はこんなに疲れやすいのか。たぶん、体が弱いってことはナイ。普段が出不精だから、出かけるパワーを鍛える訓練(何それ)が足りないのだ。あと、何をするにもトロイから、人より時間がかかって疲れるのだ。

 …と、旅先で自分の鍛錬の足りなさや、トロさを嘆いてもどうすることもできないわけだが、幸いなことに一晩ぐっすり眠ると、疲れはほとんど取れていた。やっぱり、ここカターニアでは、バスタブ付きの部屋にして正解だったなあ。昨日ゆっくりと全身浴したのが、功を奏した気がするよ!
 
 というわけで、元気になったので、今日は、ピアッツァ・アルメリーナにGO!だよ。こちらも、カターニアからは、1時間半強くらいの場所にある。

 カターニアからの距離としては、カルタジローネやタオルミーナと変わらないのだが、ピアッツァ・アルメリーナ遠足は、この2つの町より、やや難易度が高い。というのも、

1.バスの便数が少ない
2.長距離バスが到着するピアッツァ・アルメリーナの市街地から、観光地カサーレ荘までのバスが、冬季はいない

 という、個人旅行者に、ちょっとしたハードルが待ち構えているのだ。

 1.に関しては、カターニアからの往路便が一日に4本、復路便が3本いるのだが、日帰り観光に都合がよい時間帯を選ぶと、行きが10:30発、帰りは16:45発の一択、という感じであった。しかも、帰りの便は、これが最終だから、乗り遅れるわけにはいかない。

 2.の問題は、実は、インターネットで予約できる個人タクシーのサイトを探してあった。しかし、前日が疲労困憊だったため、今日ピアッツァ・アルメリーナまで行くかどうかを決定できず、予約しなかったのだ。ピアッツァ・アルメリーナ市街地では、タクシーは捕まらないという情報は、いくつか目にしている。

 だが、もしかしたら、タクシーが待機している可能性だってゼロではないだろうし、待機しなければ個人タクシーのサイトに書いてある電話番号に電話すればよいのではないか。それに、もしかしたらカターニアから、我々と同じバスでピアッツァ・アルメリーナに行く観光客がいるかもしれない。その人たちとタクシー相乗りして行けたら、タクシー代も浮くよね(何と甘い考え)。

 しかも、最悪の場合、市街地からカサーレ荘までは、1時間くらいで歩けるらしい(野犬がいてコワイらしいが…)。…まあ、何とかなるだろう!(そんなノリでイタリア旅行に挑むと失敗しますよ!)

 というわけで、カターニア発のプルマン(長距離バス)が10:30発と、ややゆっくりなので、バスに乗る前に、3日前に入り損ねた、サン・ニコロ教会にちゃっと行ってくることにした。毎日毎日遠足してるとね、なかなかカターニアの観光ができないのよね!

カターニア
 こちらがデッカイ修道院の横に鎮座している、サン・ニコロ教会。正面に並んでいるずどんとした柱が、何であんなに中途半端な高さで終わっているのかが、若干気になるよ!未完成の教会らしいから、そのせいかな?

 この教会の見どころは、黄道十二星座が床に描かれた日時計である。だが、内部は写真撮影禁止であったので、画像なしだよっ!

カターニア サン・ニコロ修道院
 一応参考程度に、お隣のサン・ニコロ修道院からつながっているバルコニーから撮影した、教会内の写真をドウゾ。赤い絨毯の上の帯状のものが、日時計である。教会内で撮影してはいけないんだけど、お隣の修道院からは撮影が許されているという不思議だよ。イタリアでは時にこういう不思議があるよ!

 黄道十二星座をひとつずつ数えた後、ぐるっと教会を見回すと、何だか手入れのされていない教会だなーという感じだった。天井からシャンデリアっぽい電気がぶら下がっているのだが、何だか廃墟の電気のように、壊れているものが多かった。隣の修道院は大学として現役でバリバリ使われている建物なのに、こちらの教会は、あまり礼拝などに使われていないのだろうか。それとも、修復してないだけなのかな。

 ともあれ、それほど時間はないので、バスターミナルに、行…いや、アパートメントとバスターミナルは近いので、「戻る」感じだな…戻ることにした。来た道と同じ、古代オデオン前を通ると、係員みたいな人に、「この古代オデオンと、向こうの古代ローマ闘技場はいいよ!見ていきなよ!」と声をかけられた。観光地の勧誘ってめずらしっ!

 本当は、オデオンにも闘技場にも多大に興味がある。だが、何せ一択のバスに乗ってピアッツァ・アルメリーナに行かなければならないので、「ごめんなさい、時間がないんです」と通り過ぎた。今回のシチリア旅行の一番の心残りは、カターニア観光がしっかりできなかったことである。古代ギリシア時代には「カタネ」と呼ばれていた、古代の町の一端を、ぜひ見ておきたかったぜ…。

 つーわけで、またやってきましたよ。ボルセッリーノ広場のバス乗り場!

カターニア
 カターニアからピアッツァ・アルメリーナへ行くバスは、ETNAバスというバス会社が運行する。カルタジローネ行きの時に紹介した切符売り場のブースで、切符を購入できる。往復で購入した。販売してくれたスタッフが、ピアッツア・アルメリーナ行きのバスは、ブースの後ろ側に来ることと、行き先が「Aidone(アイドーネ)」行きであることを教えてくれた。終点じゃないんだー。

 ピアッツァ・アルメリーナ行きのバスは、まあまあ時間通りにやってきた。そして、スッカスカに空いていた。えー。ピアッツァ・アルメリーナに行く観光客さん、いないのかなー。ピアッツァ・アルメリーナは終点でもないし、これはおり損ねる危険アリと踏んだ我々は、運転手さんにお願いして、ピアッツァ・アルメリーナに着いたら教えてもらうことにした。

 バスは、最初にカターニア空港に止まり、大きなアウトレットセンターで止まり、ここまで昨日のカルタジローネと同じであった。そもそもピアッツァ・アルメリーナとカルタジローネは直線距離が近いし、この二つの町を結ぶバスもあるので、カターニアから同じ日に日帰りで行くことは、厳密には不可能ではない。

 しかし、現実には無理難題である。なぜか距離の割には時間がかかるし(一時間半)、一日にスサマジイ早朝とお昼の二本しか便がなく、同じく便数が少ない、カターニアとピアッツァ・アルメリーナを結ぶバスの時刻表と組み合わせて考えると、漁師しか起きてないような時間に起きてカターニアを出発しないと、この2つの町を一日で日帰りするのは無理である。つまり、限りなく不可能に近い可能、である。

(念のため、どうしてもこの2つの町を一日で日帰りしたい人のために、2015年3月の時刻表を使っての、2つの町を日帰りルートを書いておく。

6:20 カターニア発(AST)
7:40頃 カルタジローネ着
11:00 カルタジローネ発(AST)
12:30 ピアッツァ・アルメリーナ着
16:45 ピアッツァ・アルメリーナ発(ETNA)
18:25 カターニア着

 こう書いてみると行けそうな気もするかもしれないが、カルタジローネも、ピアッツァ・アルメリーナも、バスターミナルから見どころまでの距離がそこそこあるから注意だよ!あと、日曜日はカルタジローネとピアッツァ・アルメリーナを結ぶバスはいないよ!時刻表はあくまで2015年3月のものだから、各会社のHPできちんと調べた方がいいよ!個人的には、一本バスを逃すとアウトになる綱渡り計画だから、オススメはしないよ!)

 バスは、1時間半強ほど走ったところで、運転手さんが「ピアッツァ・アルメリーナだよ」と教えてくれた。他に観光客がいるのではないか、という我々の浅はかな考えはハズレで、バスを降りたのは、我々二人だけであった。

ピアッツァ・アルメリーナ
 バス停はこういう公園の中にあり、そこで降りたわけだが…寒っ!カターニアより全然寒っ!ピアッツァ・アルメリーナはやや高台にある町ではあるが、こんなに寒いとは思わなんだよ!やはり、「内陸の高台」の町ってのは寒いのだね。軽井沢が避暑地であるハズだよ。

 この公園内には、明らかに修学旅行生って感じの、少年少女が固まって座っていた。おそらく、カサーレ荘から帰ってきたのであろう。で、我々はどうやってカサーレ荘まで行こうかね…と、寒さにやや震えながら周りを見渡すと…

ピアッツァ・アルメリーナ
 おっ!

ピアッツァ・アルメリーナ
 おおおっ!

 た、タクシー乗り場が、公園からすぐ通りを渡ったところにあるよーっ!しかも、一台、正規っぽいタクシー(タクシーの、あの小さな天狗の帽子みたいなマークを天井につけてる)が、待機しているよーっ!

 ピアッツァ・アルメリーナに、カサーレ荘へのバス便が休止する冬季に行った方々は、口々にタクシーを捕まえるのに苦労したとおっしゃっていたので(ヒッチハイクに近い形で行く方も多かった)、カザーレ荘へ行く手段をゲットする困難は覚悟していたのだが、目の前にタクシーがいるという、このラッキー!

 本当は、ピアッツァ・アルメリーナの市街地でランチを食べてから(可能であれば、そのお店の人にタクシーを呼んでもらおうかという考えもあった)、カサーレ荘に向かうつもりだったのだが、今、目の前にいるタクシーを逃す手はない。タクシー内には、大柄で無口な感じの運転手さんがいたので、「カサーレ荘までおいくらですか?」と聞いてみると、10ユーロとのお答え。事前に調べておいた相場と同額だったので、お願いすることにした。
 
 このタクシーは、正規のタクシーっぽくはあるのだが、メーターはない。シチリアのタクシーはメーターがないことが多いらしく、あっても使わないことがあるので、事前交渉が必須である。そのへんは、確かにシチリアは、個人旅行者には敷居が高いという面もあるなーと思った。

 タクシーは、自然あふれる道を、大きなカーブを描きながら下って行く。ふーん。カサーレ荘って、市街地から下って行くんだ。万が一歩く場合は、帰り道の方が大変そうだなー。ちなみに、道中、カサーレ荘まで歩いているらしき観光客は一人もいなかったし、そもそも人通りがほとんどなかった。人の少ない山の中を歩いて行かなければならないので、やっぱり徒歩で行くのは、避けられるものなら避けた方がいいかも。

 カサーレ荘までは、だいたい10分くらいであった。帰りは16:45のバスだが、念のため早めにバスターミナルに着くために、運転手さんに、16時にまた迎えに来てもらえるようにお願いしておいた。そうすると、3時間半近くカサーレ荘にいることになる。ちょっと長すぎるかなとこの時は思ったが、何の何の、カサーレ荘は予想以上の素晴らしさて、3時間半たっぷり楽しむことができた。まあ、その話は、あ・と・で☆

ピアッツァ・アルメリーナ
 さあっ!カサーレ荘に着いたようっ!

 が、まずは、何か食べるべき。腹が減っては旅はできぬ。コレ、本当。たまに、食べる間も惜しんで観光してしまうことがあるが、そうすると集中力がなくなるのでヨクナイ、という結論が最近出た。

 しかし、食べると言ってもだね…ここカサーレ荘まで来てしまうとだね、カサーレ荘に併設している、ちょっとさびれた、地方のパーキングエリアとかにありそうな、お食事処しかないわけだよ。

ピアッツァ・アルメリーナ

ピアッツァ・アルメリーナ
 こういうね、いかにも「あー修学旅行の時、こんな建物で食事したなー」と、ノスタルジア感じるような建物。こういう建物の何がいいってね、入るのに全然緊張とか躊躇とかが必要ないことだよ。イエイっ!大乗仏教みたいな建物。

 で、中に、セルフサービス式のお食事処があって、とりあえず何でもいいから、アランチーニと、ピザみたいなのを購入した。

ピアッツァ・アルメリーナ
 コレ。

 そいで、飲み物はカプチーノを頼んだ。すると、スタッフのおじさんが、サービスでコーヒーアートをしてくれた。

ピアッツァ・アルメリーナ
 こ、コーヒーアート…。何だかホラーだ…。

 し、しかし!ここのお店の人たち、皆さんすっごく親切だったのだ。アランチーニの中身の説明も、一生懸命してくれたし、このコーヒーアートだって、この観光客が少ない時期に、遠くから来た旅人のためのサービスなんだよ!

 それに、わざわざ「フォー・ユー」と英語で言って、お菓子のおまけまでつけてくれた。

ピアッツァ・アルメリーナ
 フォー・ユー。二人で食べられるように、切ってくれてるし!

ピアッツァ・アルメリーナ
 こういう、何とも形容しがたい、微妙な空間で食べるよ!何というか、一昔前の公立の中学校の文化祭で、今日一日だけ教室で、クラスの出し物として喫茶店をやります!みたいな空間だよ!

 というわけで、我々は、何にも期待しないで食べたのだが、思いのほかに美味しかった。もちろん、町の超人気バールの美味しさってわけにはいかないが、こういう観光地に併設されているカフェが、高くてマズイ(代表はバチカン美術館)傾向があることを考えると、なかなか美味しかったのである。

 姉が、「ちょっと足りなかったから、少しお菓子を買ってこようかな」と言って席を立った。しばらくして、2つお菓子を持って帰ってきた。「これは私のなんだけどね、こっちはフォー・ユア・フレンドって言ってたから、あんたにあげるみたいだよ」。なんて親切なんだっ!しかし、お腹がいっぱいだったので、フォー・ユア・フレンドのお菓子は、厳重に紙ナフキンに包んで、バックパックにしまった。

 カサーレ荘に入る前に、こちらでトイレを済ませた。トイレは、バールの奥にあり、バールの使用者は普通に使えるが、バールで何も買わない場合は、「できればチップを下さい」と、これまた中学校の文化祭みたいな貼り紙に書いてあった。強制というわけではないので、小銭がある場合は、数十セント程度、置いていけばよいかと思う。

 というわけで、本日は、カサーレ荘に到着するまでの苦戦を予想していたわけであるが、非常に順調に、カサーレ荘鑑賞にこぎつけた。カサーレ荘の観光は、また次回ってことで!

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Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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