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3/12コルトーナ4 ラジオ体操とパノラマの素敵な関係

<今回のイタリア旅行記メニュー>
●サンタ・マルゲリータ教会
●サンタ・マルゲリータ広場

 本日、目を覚ますと、空はカパッと晴れていた。

 というわけで、今日は、コルトーナから、トラジメーノ湖畔にある、カスティリオーネ・デル・ラーゴに遠足することが確定した。湖見るなら、晴れた日じゃなきゃね!

 …と、その前に。コルトーナで、どうしても行っておきたい場所がある。それは、「聖マルゲリータの墓所」。コルトーナの守護聖人である、聖女マルゲリータを祀ってある教会があり、その前にサンタ・マルゲリータ広場があるのだが、そこからの眺望がとても良いと言われているのだ。

 だが、このサンタ・マルゲリータ広場、坂がちなコルトーナの中でも、おそらくもっとも高い場所に位置し、試練のような険しい坂道を上って行かなければ、たどり着けないと言われている。いろいろな方の旅行記でも、行くまでがしんどかったと書かれていた。

 しかし、町の守護聖人が、町で一番高い所に祀られ、そこまで行くには、厳しい坂道を上って行かなければならない、というのは、なかなか個人的に惹かれる所だ。「聖地が高所にあり、たどり着くのは大変」というのは、日本の神社でも、よくある構図である。階段を上った先にある神社って、結構多い。ギリシャ神殿も、高い所「アクロポリス」に作られるし。

 「高所に聖地」ってのは、人間が何かを信仰する時に、ありがちな構図ということなのだろうが、信仰のない私でも、この構図って、何となく好きだ。目的地には、苦労して行きたいという、どこかストイックな、俗っぽく言えばMっぽい要素が、多くの人間の中にあり、私にも多少なりともあるのだろう。

 というわけで、カスティリオーネ・デル・ラーゴに出かける前に、早朝のサンタ・マルゲリータ広場まで上ることにした。

 で、「ストイック」とかカッコつけておきながら、このサンタ・マルゲリータ広場までは、コルトーナの旧市街の外周をぐるっと囲んでいる、サンタ・マルゲリータ通りというキツイキツイ坂道を上って行くのがセオリーなのだが、宿泊場所の関係で、外周ではなく、町の中を、ショートカットしていくことにした。ほら、宿泊場所の関係ってものがあるからさあ!

コルトーナ
 朝日に照らされる、コルトーナ旧市街のなかの小さな坂道。古い町は、こういう小さな路地が風情たっぷりなのだ。町の中をショートカットしていくのも、こういう良さもあるんだってば!

コルトーナ
 朝日がたいぶ上ってきて、明るくなってきた。コルトーナのメインストリートを歩いている時は、「静寂なる町」という異名を持つコルトーナだが、そこまで静寂でもないよなと思っていたが、やっぱりこういった路地は実に静かである。人がいないってのもあるけど、「音」というより「風景」が静寂なのだ。

 …と浸っている間もなく、「テキトーに上の方」を目指して歩いてしまったため、迷子になったよ。すると、そこにタイミングよく地元の人が通りかかって、道を教えてくれるわけである。基本的には、サンタ・マルゲリータ広場に町の中から行く場合は、北を正面に見て、右手の方に上へ上へと坂を上って行けばたどり着く(こんなアバウトな歩き方してるから迷うんだよ!)。

 ちなみに、町の中から行く場合は、坂道の傾斜は険しいが、その分距離はショートカットされるので、個人的には、サンタ・マルゲリータ通りをしゅくしゅくと上るよりは、楽なのではないかと感じた。

コルトーナ
 しばらくすると、このような糸杉?がサイドを固めた、いかにも参道って感じの階段が現れる。花粉症持ちの母と姉は、糸杉を見て顔をしかめていたが、糸杉悪くない。糸杉の花粉だって、好きで人の鼻の穴に飛び込むんじゃあないんだぜ(花粉の話終わり)。

コルトーナ
 階段を上り切ると、「ここは聖マルゲリータの墓所だよ」というようなことが書いてある、小さな祠があって、雰囲気が良い。

コルトーナ
 この祠を曲がって行くと、聖マルゲリータ教会が現れた。13世紀の人物である聖マルゲリータの墓所がある教会だが、19世紀に完全に建て直された、外観は新しくて大きな教会である。

コルトーナ
 内部は青天井で、こういう雰囲気。

 教会前のサンタ・マルゲリータ広場は、眺望スポットだと、地球の歩き方にも、コルトーナの観光マップにも書いてあるのだが、逆光だったということもあってか、こんなものかなあ…と最初は思った。コルトーナに行った方々は、ここからの眺めが一番良かったなどと言っているけど、大きな聖マルゲリータ教会があるため、眺望は遮られている。

 こんなハズはないだろう…と周辺をウロウロしてみると、後ろの方に、もうちょっとだけこんもりした…ええと…空き地って感じの場所があり、真ん中に何か置いてある。

コルトーナ
 これが得体の知れない、真ん中に何かある空き地。きちんとした道もなく、盛り上がっている土を適当に上るという感じなのだが、上ってみた。

コルトーナ
 真ん中の物体の正体はコレ。エトルリア・アカデミー博物館で見たものの複製だと思われる。書いてあるのは、おそらく未解読のエトルリア文字。たぶん、これは座っていいよって感じのオブジェである。座ってくれというメッセージを強く感じたので、座っただよ。

 で、目の前には、大パノラマっ!

コルトーナ
 逆光なので、きちんと映っていないが、左上の方に、トラジメーノ湖も見えているのだ。いやー、気持ちの良い風景。正しくは、「サンタ・マルゲリータ広場からの眺望」ではなく、「サンタ・マルゲリータから、ちょっと上った無造作な空き地からの眺望」が、素晴らしいのだということがわかったよ!

 朝。快晴。気持ちの良い風景。これだけの条件がそろえば、日本人がやることは決まっている。ラジオ体操である。

 というわけで、だーれもいないサンタ・マルゲリータ(の上の無造作な空き地)の眺望所で、我々は、歌いながらラジオ体操をしたのであった。まあラジオがないから、エアラジオ体操なわけだが。万が一コルトーナ人に見られていたら怪しすぎるぜ。

 それにしても、ラジオ体操はスゴイよ。朝、コレをしたら、軽い肩こりや腰痛は治ってしまうよ。しかし、ラジオ体操の曲は、なぜ必ずピアノで弾くのだろうか。そのせいで、ラジオ体操のくせに、よくよく聴き入ってみると、結構エレガンスな曲に聴こえるのだ。ラジオ体操の話はそろそろやめます。

コルトーナ
 誰も、我々のラジオ体操なんか見ていなかったけどさ、メディチの要塞と呼ばれる建物とおぼしき要塞がさ、アヤシイ東洋人をしっかり監視していたよ。

 さーて。体操も済んだところで、この後、バスに乗って、カムーチャ駅に行かなければならないので(カスティリオーネ・デル・ラーゴに行くため)、広場を降りることにした。

 バスは、バスターミナルになっているガリバルディ広場から出る。ガリバルディ広場には、先述したあのきついきつい坂道である、サンタ・マルゲリータ通りを降りて行けばたどり着く。本来なら、聖女の参拝者が上るあのきつい坂だが、下るのは楽ちんなのだよ。悪いことしてるわけじゃあないのに、何だか申し訳ない気持ちを少し持ちつつ、坂を下り始める我々。

コルトーナ
 サンタ・マルゲリータ通りは、アラいい雰囲気。しかし、延々と続く坂道なので、確かにこの坂道を上るのはしんどいだろう。このサンタ・マルゲリータ通りは、下って行くと、左手の方に、丘の上のコルトーナ旧市街を取り囲む、トスカーナのやさしい風景が広がる、ちょっとしたパノラマスポットだ。上る場合は右手にパノラマだね。てへっ。

 そして、このサンタ・マルゲリータ通りには、ゴルゴタの坂をイメージしてか、イエスが十字架を背負って、自分が処刑される丘へと歩いていく、いわゆる「受難の道」のエピソードをモチーフにした、モザイクの連作があると聞いていて、モザイク好きな私は、チョット期待していた。

コルトーナ
 こちらがサンタ・マルゲリータ通りで、三角の屋根がついている部分に、モザイク作品が展示されている。

 そのモザイクとは…

コルトーナ
 「じゃ、ちょっと上ってくるよ」って感じで、結構軽そうに、十字架を片手でひょいと、かつぐイエス…。

コルトーナ
 これは、道端にいたベロニカという女性が、イエスの顔の汗を拭うための布を差し出し、イエスが顔を拭くと、あら不思議、イエスの顔が布に浮かび上がりましたというエピソードだと思うが、布に浮かび上がったイエスの顔、無表情すぎ…。

 …という感じのモザイクであった(皆まで言うまい)。イ、イヤ、好きな人は好きだと思うし、こういう参道に近い坂道に、こういうモチーフの美術品を飾るという発想はイイよね!?(フォロー)。ちなみに、このモザイクは、結構最近作られたものらしい。

 というわけで、聖マルゲリータ通りを下り切ると、バスターミナルである、ガリバルディ広場に出た。いやー、ラジオ体操もしたし、朝から良い空気を吸ったし、天気は良いしで、これから湖に行く我々は、元気いっぱいである!

3/12カスティリオーネ・デル・ラーゴ1 スライム屋根がチャームポイントへ続く

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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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