イタリア旅行記ブログ イタリア旅行は楽し

イタリア旅行大好きの管理人が、実際にイタリアに足を運んだ経験・情報に基づいて、イタリア旅行情報を発信してます。
旅行記や個人でのイタリア旅行のコツ、サッカー観戦情報もございます。

Top Page > イタリア旅行記2014 > 3/9サン・マリノ1 トークショーは止められない

3/9サン・マリノ1 トークショーは止められない

<今回のイタリア旅行記メニュー>
ウルビーノからサン・マリノへ日帰り遠足

 本日は、ウルビーノからサン・マリノへの一日遠足っ!

 サン・マリノとは。正式名称をサン・マリノ共和国という。…そう、れっきとした「国」である。イタリアの中には、国の中に国があるって感じで、バチカン市国と、サン・マリノ共和国という、世界で一番目に小さい国と、二番目に小さい国が含まれているのである。

 サン・マリノという名前からわかるように、サン・マリノは、聖マリーノという聖人に由来する国である。そのため、私は勝手に、バチカンと同じように、キリスト教的な理由から、独立が許されている小国なんだろうなーと思っていたのだが、そういうわけではないらしい。断崖絶壁に位置する、他国が侵略しづらい地形と、独特の政治システムで、長い間独立を守っているのだそうだ。

 とはいえ、イタリアには、断崖絶壁にある町は多く、ほとんどの町は、昔は都市国家として独立していたが、そのうち近隣の強国に吸収されていった。その中で、なぜサン・マリノだけが独立を続けていられたのか、そのへんの詳しい事情は、不勉強な私にはわからない。何となくだが、19世紀のイタリア統一の際に、わざわざイタリア側に併合する理由がなかったためではないか、と、ちょっと消極的に考えている。

 結果として、サン・マリノが独立国家であることは、今のイタリア、サン・マリノ両国にメリットとなっているように思う。イタリアから見れば、「世界最古の小さな共和国」という観光地を国の中に抱えるわけだし(サン・マリノに行くためには、どうやったってイタリアを通って行かなければならない)、サン・マリノ自身も、同じ謳い文句で、観光客を大勢呼び込むことができる。おそらく、あの小さな国が、今なお独立していられるのは、観光業が成功しているからである。

 実は、私は観光地という観点からは、あまりサン・マリノには共感できずにいた。入国スタンプを押すのに、わざわざお金を取るし(意味不明!)、サン・マリノ共和国発行のユーロコインを、この国でしか発行されていないレアものとして、パッケージにして、合計金額以上の値段で、お土産として販売しているのだ(これも理屈がオカシイと思う!通貨の意味ナシ!)。

 もちろん観光業も商売である以上、お金儲けのための手段を考えるのは当たり前なのだけど、これではあまりにあこぎな商売ではありませんか、マリノ君!と言いたくなる。

 そんなサン・マリノに、母が、行ってみたい、と言い出した。テレビで、サン・マリノの特集を見たのがきっかけだそうだ。姉と私だけだったら、絶対に足を運ばないであろうサン・マリノ共和国。旅は道連れというけれど、決して自分ひとりでは行かないような場所に、人に誘われて行ってみるのも旅の面白みである。というわけで、サン・マリノへの縁をもたらしてくれた母に感謝しつつ、サン・マリノまで行くことにしたのだ。

 地図で見ると近い、ウルビーノとサン・マリノ。しかし、ウルビーノが陸の孤島に近い町であることは、このブログでも何度が書いている。ウルビーノから近い観光地はいくつかあるのだけれど、公共の交通機関で利用しやすい頻度で結ばれているのは、海岸沿いのペーザロだけである。

 それでも、知る人ぞ知る、ウルビーノとサン・マリノを結ぶ糸があるのではないか…と、調べに調べた結果、見つけたあっ!ウルビーノとサン・マリノを結ぶバス路線!Bonelli Busというバス会社が、ウルビーノとサン・マリノを結んでいるっ!

 喜び勇んで、Bonelli Busの公式サイトで、リミニ―サン・マリノ―ウルビーノを結ぶ路線の時刻表を探した私。で、時刻表は見つかったのだが、サン・マリノとウルビーノを結ぶバスは、一日一本くらいしかなかった。一本でもいいよ。それに合わせて行動するからさ!…と思ったのだが…。

 ウルビーノからサン・マリノ行きのバスは一日二本で、ウルビーノを13時50分発と、17時35分発。サン・マリノからウルビーノに行くバスは、一日一本で、サン・マリノを朝6時50分発。…ええと。これ、どう考えても、ウルビーノからサン・マリノへの日帰り旅行はできないバス…ですよね?どんな裏技を使おうと、このバスでウルビーノからサンマリノへ日帰りするのは無理、でオーケーですよねっ?

 いったいどこの痴れ者が、何の目的で、こんなわけわからないバススケジュールを組むんだっ…!と、またイタリア(いや、サン・マリノか?)を罵倒しかけた私だが、冷静に考えると、コレ、学校の登下校に合わせたスクールバスですね。おそらく、サン・マリノ側から、ウルビーノまで通っている学生さんたちがいるのだろう。だから、朝と夕方、一方通行のバスなのであろう。てことは、サン・マリノの方からウルビーノに日帰りするのは、このバスを使って可能なんだなあ。

 とゆーわけで!我々に残された選択肢は、たくしぃぃぃっ!ハイ、タクシーです。たまにこの旅行記でも書くのだが、タクシーってのは便利だけど、高いし、バスや電車に比べると旅情がないし、高いし、私が、他に何の手段もない、と諦めた時に使う乗り物である。スーツケース持っている時とか、夜とかなら仕方ないけど、真昼間の日帰り旅行にタクシー。ああ、負けた気分である(旅行を勝ち負けで考えてはいけません)。

 ウルビーノには、タクシー乗り場が二カ所ある。城壁内のレプッブリカ広場近くと、城壁外のバスターミナルになっているメルカターレ広場である。レプッブリカ広場に行ってみると、タクシーはいなかった。まあね。想定内だよ。城壁外まで出て、メルカターレ広場に行ってみると、タクシーはいなかった…。ま、まあね、これも想定内だよ…。

 そこで、広場に面しているインフォメーションに行って、「すみません、タクシーがいないんですけど、呼んで頂けますか?」と助けを求めてみた。

 インフォメーションの男性スタッフさんは、まず一人目のタクシー運転手さんに電話をかけてくれたが、電話に出なかった。二人目でタクシー運転手さんがつかまって、この広場に来てくれることになった。ついでに、サン・マリノまでのおおよその運賃と所要時間を聞いてもらうと、90ユーロくらいで一時間程度と言われた。ま、3人で行くならぎりぎりアリかもね。

ウルビーノ
 タクシーが来るまで、メルカターレ広場からウルビーノを見上げてみた。やっぱり、ドゥカーレ宮殿の塔が工事中なのが残念だなあ。タクシー乗り場でタクシーを待っている間、おじいさんが近づいてきて、「もうタクシーは呼んだのかい?」と聞かれた。「インフォメーションで呼んでもらいました」と答えると、「ああ、×××かあ!」と、男性の名前を口にした。ウルビーノのタクシー運転手は、住民に覚えられるほどの数しかいないのだろうか…。

 タクシーは5分程度でやってきた。サングラスをかけた、長身のおやっさんって感じのドライバーである。長身痩躯のせいか、さすが大学の町ウルビーノのドライバーだね、ややクールそうだね、というのが第一印象であったが、それは大間違いであったことが、あとから明らかになる!

 タクシーがウルビーノ城壁を離れると、辺りの風景は、あっというまにマルケ州の緑に囲まれた。トスカーナ州、ウンブリア州、マルケ州といったイタリア中部の町は、緑のゆったりとした平地の中に、ぽこぽこと丘があって、その高台に城壁のある町がある、という風景が多いが、州ごとに、何となく緑の雰囲気が違う気がする。トスカーナ州の緑は何となく元気、ウンブリア州は素朴、マルケ州はのどかって感じだ(この分け方じゃ意味不明だよ)。

ウルビーノからサン・マリノ
 マルケ州ののどかな緑。…と言ったって、この写真を見せられて、「ここはどこの州でしょうか?」と聞かれても、マルケ州とは答えられないけどね!
 
 イタリアのタクシー運転手は、観光客を乗せると、途端に運転手兼ガイドになる人が多いのだが、この運転手さんも多分に漏れず、であった。緑の中を走りながら、「この辺りもウルビーノなんだ。あの城壁の中だけでなく、この辺り一帯がウルビーノなんだよ。ウルビーノはでっかいんだ」と、イタリア語混じりの英語で説明を始めた。

 すれ違いざまに、サイクリングの自転車マンが来ると、「今日は日曜日だから、自転車が多いんだよ」と、言い、そのあと、本当に大量の自転車マンがやってくると、「ほら、ほら、オレの言ったとおりだろ?」と嬉しそう…。うん、これは、しゃべりまくりタイプのドライバーだな…。

ウルビーノからサン・マリノ
 運転手さん「右手に見える、あの塔を見てくれ!あそこから伝書鳩が飛んで行っていた塔なんだ。鳩…わかるかい?(と言いながら、運転中なのに、ハンドルから両手を離して、飛んでる仕草をする)ええとね…クルックークルックー(ハトの鳴きまね)…そう、わかった?」。…もはや、何のコントだ…。

 そして運転手さんはおもむろに車を停めた。「ここからの眺めが良いから、写真に撮るといいよ!」。

ウルビーノからサン・マリノ
 …どこの眺めが良いって…?(と思いながら、写真を撮ってあげる優しい日本人)。こんなどうでも良い所で停まらなくていいから、早くサン・マリノに連れて行っておくれよ!

 彼は、今日は霞が出ているから、明日は雨だ!と何度も自信たっぷりに言った。本当かねー(実際は、翌日は晴・れ・ま・し・た!)。

 車窓から見えている、モンテ何とか(忘れた)とかいう町が美しい…とか、見える町全ての解説を始める運転手さん。その中にサン・レオが出てきた。確かイタリア 24の都市の物語 (光文社新書)に出てきた、アニメ・ルパン2世の「カリオストロの城」のモデルになった、監獄のあった町で、ちょっと興味がある町だ。

 そこで、「サン・レオなら知ってます~」と言ってみると、「サン・レオは今、問題を抱えている。岩石が、崩落しかけてるんだよ」とのこと。そっかー。大きな岩の上に乗っかっている感じの町で、いつか行ってみたいのだが、心配だなあ…。

 何か、大きな横断幕のような下を通り過ぎると、運転手さんは、「ハイ、ここからがサン・マリノだよ。ここからは、サン・マリノナンバーの車が多くなるよ。ホラ、今のがサン・マリノの車。あっ、今のも!」と教えてくれた。サン・マリノの車には、サン・マリノの紋章がついている。

 ちなみに、この国境を過ぎてから、サン・マリノの市街地まで、それなりに車で走った。すごく小さい国だと思っていたサン・マリノだが私が想像していたよりは大きかった。地方の小学校校区くらいの大きさはあるんじゃないかなー(何とわかりづらい例えだ…)。

 サン・マリノの市街地に着くと、運転手さんは、「帰りはどうするの?オレが迎えにくるよ!どう!?」と、熱心に言い寄ってきた(「言い寄る」の使い方間違ってます)。まあ、サン・マリノにタクシーがいるかわからないし、だいたいの値段がわかっている方が安心だろう、ということで、時間を指定して、迎えに来てもらうことにした。

 本当は、サン・マリノでどのくらい遊びたいかわからないから、時間の約束をせずに、電話するのが一番なのだろうけど、ホラ、家の家族はみんなガラケー遣いなのでね!海外で通話すると高いし、電話で英語やイタリア語で話せるほどは、語学がタンノーではないのですよ!いやー、イタリア語や英語で電話ができたら、旅行中は楽なんですけどねー。精進したいでありますよ。

サン・マリノ
 さて、こちらがサン・マリノのサン・フランチェスコ門。サン・マリノには、大抵の方は、リミニ(海側)からバスで行くことになると思うので、その場合は、この門の反対側から町の中に入ることになると思われる。

サン・マリノ
 門の前には、こんなユカイなサン・マリノ色(紋章の色)の観光バスがいた。このタイプの観光バスを見ると、ああ、観光地に来たなあという気分になる。

 母が、「せっかくだから、パスポートに入国スタンプを押してもらおうかな」と言う。実は入国スタンプは、必須ではなく、希望する人だけ、インフォメーションで押してもらうのだ(前述のように有料)。まあ、強制的に有料のスタンプを押すわけではないってのは、良心的である。

 そこで、地球の歩き方に、サン・フランチェスコ門近くの城壁外にインフォメーションマークが書いてあったので、そこにいた、サン・マリノの警官に、「この近くに観光インフォメーションがありますか?」と聞いてみると、「え…インフォメーションは城壁内だと思うんだけど…えーと…この辺にもあったかなあ…」と頼りないお返事だった。…サン・マリノ人はイタリア人と大差ない(頼りないという意味)のでは?という印象を、観光客に与えてしまったおまわりさんであった。

 地球の歩き方を頼りにウロウロしてみると、建物の中の方に、わかりづらいがインフォメーションが見つかった。親切なおばあさんが対応してくれたが、スタンプはここではなく、城壁内のインフォメーションで押しているそうだ。日本語の地図やパンフレットをたくさんくれた。個人的には、地図に載っている、日本語で「おもしろ博物館」と書かれている建物がとっても気になるのだが、訪問する時間はあるかねえ(なかった)。

 で、スタンプを求めて、城壁内に入った。…が、スタンプの前にトイレに行きたいよ。公衆トイレがあったので(もちろん有料。サン・マリノのモットーは「骨の髄までしぶとく観光業」じゃないかと思ってしまうよ)、入ってみると、確かにここはイタリアではない、ということを実感できるハイテクトイレであった。

サン・マリノ
 この、科学館のエレベーターみたいなものがトイレである。1回50セントなり。コインしか使えないのだが…

サン・マリノ
 しっかり両替機が設置しであるのだよ!両替マシンをイタリアで見ることって、ほとんど無いのだ!

 中で、ちょっと可笑しかったのは、トイレットペーパーが自由に使えなかったことであった。そんな長さで足りるか!という一反木綿のしっぽみたいなペーパーが手動で出てくるのだが、このペーパー、延長はできるが、回数制限があった(10回だったかな?)。このシステムへの投資と、トイレットペーパーの値段を考えた時に、これが儲かるシステムなのかは甚だ不明なのだが、骨の髄までしぶとく観光業なのである(アンタ、その言葉気に入ったんだね)。

 さて、ハイテクトイレで、イタリアの外にいることを堪能した後は、インフォメーションへ。

サン・マリノ
 ココで、母のパスポートを出して、「入国スタンプ下さい~」と言うと、手慣れた感じのスタッフが、パスポートにバンっとスタンプを押し、サン・マリノの切手を貼ってくれた。その切手が5ユーロだったので、スタンプ代というよりは、切手代なのだね。でも、切手いらないからタダでスタンプ押してくれって言ったって、押してくれないんだろうなあー。日本の観光地みたいに、スタンプ置いといて、セルフサービスで押させればよいのにね。それだったら、私だって押すよ。

サン・マリノ
 これが、サン・マリノの入国スタンプ&入国記念切符。母のパスポートを撮らせてもらった。

 というわけで、スタンプをゲットしたので、ここからサン・マリノを歩こう。タクシー運転手がしゃべりすぎたせいで、長くなってしまったので、サン・マリノの町歩きは次回へ。

3/9サン・マリノ2 モンターレより団子へ続く

イタリア旅行記2014もくじ

イタリア旅行は楽し♪トップページへ

スポンサーリンク

Home

プロフィール

辺獄

Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
ついでにイタリア語も楽し♪
好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

サイト修復中のお知らせ

当ブログは、記事が増えすぎたため、旅行記と本の感想以外の、イタリア旅行の実用的な情報記事を、新サイトにお引越しする作業を行っています。

引っ越し作業中は、お見苦しい箇所も出てきてしまうと思いますが、何とぞご容赦くださいませ。

新サイトはこちらです
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報

新サイト完成後も、こちらのブログは、旅行記ブログとして存続しますので、よろしくお願い致します!

最新記事

イタリア旅行記

イタリア個人旅行の作り方

イタリアを個人で旅行する場合の、旅程の立て方や、航空券やホテルの予約の仕方についてまとめてみました♪
● イタリア個人旅行の作り方



イタリアの各町まとめガイド

今まで行ったことのあるイタリアの町ごとに、観光情報をまとめてあります。情報は、訪問当時のものなので、変わっている可能性もございます。ご注意下さいませ。
● 各町まとめガイド

各町まとめガイドは、10月以降、一時的に記事が見れなくなる可能性があります。詳しくはこちら

イタリア旅行お役立ち情報

イタリアツアー情報

当サイトはイタリアを個人旅行するための情報が多いので、パックツアーを考えている方のための別館を作ってみました。イタリアツアーの選び方や、おすすめイタリアツアーを紹介しています。
別館→イタリアツアー情報

旅行会話をマスターする!

せっかくイタリアに行くなら、イタリア語にチャレンジしてみましょう!イタリア語旅行会話の学習法や、おすすめのイタリア語学習教材、また、イタリア旅行で実際に使った旅行フレーズの紹介などをしています。

イタリア旅行おすすめ本

イタリア旅行に関するおすすめの本を紹介しています。おすすめガイドブックや、イタリア旅行前にぜひ読んでおきたい読み物、ちょっと小難しい文芸作品まで♪一覧にまとめてありますので、こちらからどうぞ↓

おすすめ旅行グッズ

イタリア旅行に役立つおすすめ旅行グッズをご紹介しています。ご参考までに、私がイタリア旅行の際に準備する持ち物リストの一覧も公開しています☆

イタリア旅行おすすめリンク

イタリア旅行に役立つサイトのリンク集を目的別に集めてみました。

カテゴリ

ブログランキング

参加中のブログランキングです。当ブログがお気に召していただけましたら、ぽちっとお願い致します☆

サイトについて

当ブログはリンクフリーです。サイトポリシーやお問い合わせ先についてはこちらからどうぞ。

検索フォーム

RSSリンクの表示

FC2カウンター