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3/7ウルビーノ2 山奥に浮かぶ船はエレガンス

<今回のイタリア旅行記メニュー>
●ドゥオーモ
●アルボルノツ要塞

 サン・ベルナルディーノ教会から、ウルビーノの旧市街に無事に帰ってきた。

ウルビーノ
 バスが発着するメルカターレ広場には、実に立派で印象的な城門がある。ヴァルボーナ門というらしい。

 門の両脇には、昔、ウルビーノを治めていた、モンテフェルトロ家のシンボルである鷲が、カッコよく構えている。

ウルビーノ
 アップで写真を撮ってみると…そ、それほどまではカッコよくないかな…?いや、こういうものは、遠目で雰囲気でカッコよければいいんだよ!雰囲気イケメンだよ!

ウルビーノ
 門をくぐると、そこから坂が始まる。坂の多い、中部イタリアの町には慣れたつもりだったのだが、ウルビーノの坂はなかなかレヴェルが高い。歩くだけで、ちょっとした運動である。

 母が「イタリアに来たからには、とりあえずジェラートが食べたい」と、仰せになった。ので、レプッブリカ広場から、ラファエロ通りに曲がる場所にある、「Gelateria La Romana」という、若者で賑わっているジェラート屋さんに入ってみた。

ウルビーノ
 ちょっと、我々には甘いかなーという感じのお味。リミニが本店らしいので、本店はもう少し、味が上なのかな。最近、自分のジェラートの好みがわかってきた。甘すぎないことと、しっかり練られていることである。今の所、フィレンツェのペルケノと、ボローニャのLa Sorbetteria Castiglioneが双璧である。

 ジェラートを食べた後は、ちょっとウルビーノっぽい風景を見ておきたいよね、てなわけで、ドゥオーモに行ってみた。

ウルビーノ
 ばーん。こちらがドゥオーモ。…何か新しそうな建物だね、これのどこがウルビーノっぽいと言うのだい?とツッコみたくなるであろう。しかしである。

ウルビーノ
 実は、このドゥオーモのファサード(正面部分)は、こんなふうに、素敵なまるいクーポラのある茶色い建物に、取ってつけたように貼り付けられているのである(画像右の、白い部分がファサード)。

 この茶色い、丸屋根の建物は、ウルビーノの写真を見たことがある方なら、誰でも「あっ、こりゃウルビーノだね」と言いたくなる建物であろう。私は実は、この丸い屋根の建物こそが、ドゥカーレ宮殿だと、ずっと勝手に思っていた。ドゥオーモ君だったんだね。あまりにもドゥオーモの正面部分が違う顔すぎて、違う建物だと思っていたよ。しかし、西洋の美の感覚では、こういう「取ってつけた感」ってアリなんだなあ。

 じゃあドゥカーレ宮殿はどんななの?と言うと、ドゥオーモの真横にある建物がドゥカーレ宮殿なのである。が。

ウルビーノ
 あいやー。盛大なる工事中であるよ。

 気を取り直して、とりあえず、ドゥオーモに入ろうっ!

 で、入ったのだけど、内部は真っ白くて、新しい感じで、あまり特別な感じはなかった。内部が写真撮影禁止だったため、写真もないし、あんまり覚えてもいないなあ…。

 ウルビーノは、写真撮影禁止の場所が多かった。私は、旅の思い出は、写真よりもオノレの心に焼き付けろ!と思ってはいるのだが、どうも写真を撮らないと、細かい部分は記憶から抜け落ちてしまうので、ディレンマである。それとも、もとから写真撮影だなんて選択肢がなければ、脳みそはもっと必死に記憶に焼き付けようとするのだろうか。

 ドゥオーモの中で最も有名な芸術作品は、ウルビーノ出身の、マニエリスム期に活躍したバロッキという画家の「最後の晩餐」で、左側の礼拝堂にあった。これは、なかなか好きだなーと思った絵だった。「最後の晩餐」の絵を見ると、いつも私は「ユダ探し」をしてしまう。ミステリーの本やドラマがエンタメとして成立することからしても、人間は「犯人捜し」が好きな生き物なのだ。

 で、このバロッキさん作品の「ユダ探し」だが、ちょっとだけ難しかった。おそらく、イエスの反対側に座って、やや目をそらしている男だと思うのだが、確信は持てなかった。ルネサンス期以前に描かれた「最後の晩餐」は、ユダだけ仲間外れの場所に座ってたり、一人だけいい人印の光輪がなかったりで、結構ユダがすぐわかるのだが、レオナルド・ダ・ヴィンチのあの有名な絵くらいから、ユダをあからさまに差別して描くことは減ってきたらしい。

 ちなみにバロッキさんは、イタリア語では「Barocci」と書くらしいのだが、「バロッキ」という読み方でよろしいのかしらね?「バロッチ」さんじゃないのかな?(「地球の歩き方」で「バロッキ」と繰り返し書かれています)

 さて、ドゥオーモを出た後は、もっとウルビーノらしい風景を見に行こうではないか。そうっ!ウルビーノのパノラマを観に行くよ!

 パノラマ…つまり、よい眺めが見られる場所ってのは、当たり前のことながら、高台にある。ということは、坂をのぼっていかなければならない。

ウルビーノ
 この坂を上って行くよ!

 ウルビーノの坂は、坂の多い中部イタリアの町の中でも、手強い坂である。…って、もうコレを言うのは何回目だよって感じなのだが、もうコレは、実際にこの勾配を見て頂きたい。

ウルビーノ
 これっ!既にこの建物、いさぎよく基盤が斜めってますから!

ウルビーノ
 お隣の入口のドアと、高さが違いますから!

 こんな坂をですね、毎日ひーこら上ってたらね、そりゃー足も強くなりますよ、自然と痩せるでしょうよ…と言いたくなるのだが、だからと言ってウルビーノの人たちがスマートな人が多いかというと…そうでもないわけである。消費しているカロリー以上のカロリーを摂取しているわけだね!

 でも、結構スマートな若者も、この坂を闊歩しているのをよく見かけた。おそらくだけど、ウルビーノ大学の学生さんたちじゃないかなあ。日本人っぽい学生さんともすれ違い、こんな時期の日本人観光客が珍しいのか、ちらっとこちらを見ていた。大学の町と言えば、ボローニャにも滞在したことがあるけれど、人口そのものがそこそこ多いボローニャと比べ、ウルビーノはもともとの人口が少ないのか、ボローニャよりも若者率(なんの率だ)が多い感じがした。

 ウルビーノのパノラマと言えば、アルボルノツ要塞が有名だけど、そこより、ラファエロ通りを上り切った場所にある、ラファエロの銅像を、ずーっと左折して行った場所からのパノラマが素敵、というのは、ウルビーノ旅行情報では、もはや常識である。そこで、まずは、ラファエロの銅像を左折して、歩いて行ってみた。

 すると、目の前に、ベンチとかがある、舗装されていないミニ広場みたいな場所が現れ、そして、その前にどどんと広がる風景は、ウルビーノっ!

ウルビーノ
 おー!コレは!美しいっ!この角度から見ると、アーモンド形をした、ひとつの大きな船みたいだ!ていうか、タルト菓子みたいで、美味しそうでもあるね!味はもちろんアーモンド味だね!

ウルビーノ
 ドゥカーレ宮殿の、二つの塔が修復中なのが残念だなあ。でもね、修復もしなきゃいけないからね!

ウルビーノ
 ウルビーノは、どちらかというと、擬人化するなら女性かな、という感じだ。エレガンスな美人系。シエナも「エレガンスな美女」って感じだったけど、繊細で神経質な印象もる気難しい美人のシエナと比べ、ウルビーノは、同じエレガンスでも、心穏やかでより大人っぽい美人という雰囲気だ。イタリアの町は、ひとつひとつキャラクターの違う町って感じで、面白い。

ウルビーノ
 色合いも、シエナの近寄りがたい美しさに比べると、より親しみやすい、優しい印象を受ける。どっちの美人が好きかは、これはもう人それぞれの好みって感じだ。

 で、ウルビーノの「色」についてなのだが、サン・ベルナルディーノ教会を見に行った時も、しきりに「地球の歩き方の写真と色が違う!」と主張していた姉が、「ウルビーノは、もっと濃い茶色だと思っていた…」と、何度も言っていた。確かに、地球の歩き方の写真は、実物よりもずっと濃い色に映っている。

 さて、この、プチ公園みたいな場所からパノラマを見た後は、アルボルノツ要塞の方にも行ってみた。

ウルビーノ
 アルボルノツ要塞からの眺めは、こんな感じ。よりウルビーノを間近に見られる感じである。全体像を見るなら、先ほどのベンチのある公園、どアップで見たいならアルボルノツ要塞、である。どちらの眺めも、それぞれ違うが、どちらが良いということもないので、両方の場所から見てみることをおすすめする(近いし)。

 この要塞は、犬の散歩をしている地元の人がとても多かった。地元の方に、ここで3人で写真撮影をお願いしたのだが、なぜか連写ボタンとか勝手に押されて、大量の画像が出来上がった。しかも、「何で工事中の塔を中央に、バッチリ写しているのか…!」と、姉にダメ出しされた写真が大量に。イタリア人って、写真が下手な人が多いという法則は、なかなか崩れない。

ウルビーノ
 少しずつ日が陰ってきて、西日に照らされるようになると、ウルビーノの色が、もっと赤っぽく、濃くなってきて、地球の歩き方の写真の色に少し近づいてきた。あの写真は、傾いた西日に照らされているウルビーノを映しているのかもしれないなあ。

 日も傾いてきたので、B&Bに帰り、夜ごはんを食べることにした。作るのは母っ!イタリアのマンマに負けない、料理上手な母っ!その料理上手を引き継いでいる姉っ!引き継いでいるかどうかがアヤシイ私っ!(そんな情報はこのブログに極めて不要)

ウルビーノ
 肉屋さんに売っていた生パスタで作った、乾燥ポルチーニ茸のパスタ!これね、マジ美味しかったです!うちの母は、身内をほめるのも何なのだが、トラットリアを開けそうなくらい料理が上手いのである。一般人であるのが惜しいくらいだよ。母、有名料理人デビューしなよ!目指せ、遅咲き有名人!(目指しません)

 ちなみに、このパスタを作る時、ウルビーノのラファエロ通りにあるコナドというスーパーでオリーブオイルを買ってきたのだが、このオリーブオイルのフタが開かなかった(おそらく不良品。構造上、どうやっても開かない構造になっていた)。スーパーが開いている時間なら交換に行けたのだが、もう閉まっていたので、母が、果物ナイフで、フタを切って開けたよ。あー苦労したよ。

ウルビーノ
 明日は、3月8日で、イタリアは女性デー。それに合わせてか、女性デーのシンボルであるミモザを使ったケーキが、いろいろなお店で売られていた。こちらはレプッブリカ広場の、若者で賑わっていたお店で買ったケーキである。黄色いまるいケーキがミモザケーキだよ!食後に美味しくいただきました。

 というわけで、一日目から、ウルビーノのエレガンスさをたっぷり堪能した。昨日は船でアドリア海の上にいたというのが、何だか信じられないなあー。あっと言う間に、海から山へと、お楽しみが変わった、という感じであった。

3/8ウルビーノ3 フェデリコ公の高貴な遊戯へ続く

イタリア旅行記2014もくじ

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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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