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「図説 ギリシャ神話 神々の世界篇」ふくろうの本

 前回の記事に引き続き、ギリシャ神話の本をご紹介します。

 私が大好きな、写真たっぷりのふくろうの本シリーズで、「図説 ギリシャ神話 神々の世界篇」!



図説 ギリシャ神話「神々の世界」篇 (ふくろうの本)



 カラー写真が多く掲載されていて、眺めているだけでも楽しめる本です。その写真のほとんどは、古代ギリシャや古代ローマの時代に作られた、ギリシャ神話の神々の彫像や絵です。作者さんいわく、この本は「ギリシャ神話の図像学入門」のようなものを目指していて、芸術作品として作られた神々の姿を読み解くことで、ギリシャ神話を説明しています。

 ギリシャ神話は、キリスト教に聖書、イスラム教にコーラン、というような、文字として書かれた絶対の経典はありません。人間の口から口へと、語り継がれた神話です。経典がないため、各地さまざまな伝承があり、ギリシャ神話の神の姿は、時や場所によっていろいろなバリエーションがあります。伝言ゲームのような形で、その土地、時代によって受け入れやすい形へと、神話が少しずつ変化していくのでしょう。

 その意味でもギリシャ神話は宗教としては「ゆるい」宗教です。つまり、結構、自由なのです。神々も全知全能の絶対神というよりは、超常の力があるだけで、性格は人間と同じように欠点も多く、失態もあります。

 そんなわけで、西洋美術の二大モチーフであるキリスト教とギリシャ神話ではありますが、ギリシャ神話モチーフの芸術作品は、キリスト教モチーフの作品に比べて、格段にのびやかな印象を受けます。ウッフィツィ美術館で、ボッティチェリのキリスト教絵画とギリシャ神話絵画の両方が展示している部屋がありますが、そこで作品を見比べてみると、それぞれずいぶん違う印象を受けると思います。ちなみに私は、ボッティチェリの作品は、キリスト教モチーフもギリシャ神話モチーフも両方大好きです

 ボッティチェリの話終わり。(私はボッティチェリオタクで、話し始めると止まらないので自主規制)

 で、この本の話に戻ります。本の中で、コラムのコーナーがあり、古代ギリシャのツボのコーナーが面白かったです。古代ギリシャの美術は、ほとんど彫像しか残っていなくて、絵画は全く残っていないのだそうです。全く、です。残念なことですよね。ポンペイに残るローマ時代の壁画が、古代ギリシャの影響を受けていると考えられているそうなのですが、古代ギリシャ時代の絵画、かなり見てみたいです(だから残っていないんだから見れないのだよ。諦めろ)。

 絵として描かれているものは、ツボなどに描かれた装飾しか残っていません。装飾としての絵画なので、ポンペイで見られる、ルネサンス期の画家さんがお手本にしたような、いきいきとした奥行きのある…ぶっちゃけ言えばめっちゃウマイ絵ではありませんが、こういったツボに描かれた小さな作品から、古代ギリシャの絵画に思いを馳せるしかありません。ちなみに、赤地のツボに描かれているため、赤地に黒の絵が描かれたものは普通に描いた絵、黒地に赤の絵が描かれて見えるものは、実は、背景の方を塗りつぶしている高度な技を使って描かれたものなのだそうです。

 また、イタリアには、ギリシャ神話をモチーフにした古ーい陶器が結構ありますが、これは、古代ギリシャ時代に絵の描かれた陶器が、当時エルトリア人が住んでいたイタリアに、たくさん輸出されたからだそうです。私は勝手に、エルトリア人ってギリシャ神話を信じてたんだーと思ってましたが、そういう事情があったんですね。

 さて、この本の中で一番心に残った図像は、大地の女神ガイアの彫像です(ベルリンのペルガモン美術館にあるそうな)。

 女神ガイアは、大母神のような存在で、世界のはじまりにおいて、カオスによって生み出された最初の神です。その後、このガイアから血筋が続いて、最終的にゼウスやアポロンなど、なじみ深い神々の世代へと続きます。

 この女神ガイアは、非常に不気味な大母神です。大地の女神と言えば、全てを包み込むような母性を想像してしまいがちですが、ガイアは、息子を使って旦那を去勢させたり、自分が産んだ怪物をけしかけて、孫の世代であるゼウス達を滅ぼそうとしたりします。いったい彼女の行動原理、目的は何なのか、ギリシア神話を一読しただけでは不可解です。

 あまりギリシャ神話の芸術作品に登場することは少ないガイアですが、この本に掲載されている彫像では、上半身だけを地面から出していて、非常に不気味に感じました。キリスト教の聖母マリアに対し、非常につかみどころのない、どこかドロっとした印象の強い大地の女神ガイア。いったいこの女神は何を象徴しているのか、興味深いです。今度考えてみようと思います。今度っていつ?

 ええと、めっちゃ脱線してしまいましたね。このページは本の紹介ページですっ!というわけで(どういうわけだ)、ギリシャ神話美術について知りたい方にはおすすめです!(強引な終わり方)ちなみに、英雄の世界編もありますよ→図説 ギリシア神話【英雄たちの世界】篇 (ふくろうの本/世界の文化)

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