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「誰も知らないラファエッロ」とんぼの本

 昨年の春に、日本でラファエロ展があり、パラティーナ美術館所蔵の「大公の聖母」が来日して話題になりました。

 おそらくその時期に合わせて、ラファエロの本が出ていたので、ラファエロ展が終わってからではありますが、読んでみました。




誰も知らないラファエッロ (とんぼの本)


 まず、とりあえず、自画像のラファエロ、かわいい!コレはウッフィツィ美術館にある、ラファエロの自画像です。ルネサンス期のイタリア人画家は、結構自画像を残していますが、自画像は、ラファエロの一人勝ちです。ルネサンス期の写実主義的な側面を反映してか、どうもこの頃の自画像は、全く持って美化されていないようで、ラファエロ以外の画家さんの自画像は、たいてい見た目はタダのおっさんです。

 まあ、ラファエロは37歳と若くで亡くなっているので、若い時代の自画像しか残っていないといのもあるのでしょうけどね。この本の中には、この有名な自画像以外に、晩年の自画像であるという絵の写真も掲載されていましたが、そちらの方は、既に体調が悪かったのか、何となく精彩の無い表情のように見えます。

 さて、この本のタイトルは「誰も知らないラファエッロ」ですが、このタイトルの意味は、日本ではレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロに比べてラファエロの知名度が低いことと、「幸福の画家」と呼ばれ、優美で均整の取れた絵を描くというラファエロのイメージを、晩年のラファエロ作品は脱しているのではないか…などという本書の内容を表しています。

 他の「とんぼの本」のシリーズと同じように、非常に写真が豊富です。しかもめっちゃキレイです。というか、ラファエロの絵は、やはり写真にしてもとても映えるものなのかもしれません。何というか、華やかさがあります。

 この本を読んでショックだったことがあります。長年見たいと思っている、バチカン美術家のラファエロのロッジャにあると思われるラファエロの「動物の創造」という絵があるのですが、バチカン美術館に二度行ったことがあるにもかかわらず、まだ一度も目にしていません。そして、それもそのはず、ラファエロのロッジャは観光客には非公開だということが、この本でわかりました!

 …そ、そっかあー。見逃していたわけではなく、そもそもその絵がある場所に入れていなかったんだね…。このラファエロのロッジャは、弟子の手に拠る所が多く、その意味であまり人気もないらしいのですが、写真で見る限り、めっちゃ綺麗です。公開してくれないかなー。

 あと、同じくバチカン美術館のピナコテカで鑑賞した「フォッリーニョの聖母」ですが、背景の部分に、なんと落下する隕石が描かれているそうです!コレは、絵の注文主が、隕石が自分の土地に落下した時、被害がなかったことを記念して描いてもらったものなのだそうですが、実際に鑑賞した時に気づかなかったのが、何だかクヤシイですね。

バチカン美術館 ピナコテカ ラファエロ
「フォッリーニョの聖母」はこの絵ですが…、

ラファエロ 隕石
 確かに画像を拡大してみると、真ん中の背景に、赤い物体が落下しているのがわかります。

 その他、興味深かったのは、ラファエロは工房で仕事に当たることも多く、有能な若い画家を工房内に多く抱え、上手に工房を回して、多彩な仕事をこなし、巨額な富を得るという、経営の才能もあったという部分です。ラファエロのこういう部分は、富を蓄えることにあまり関心がなかったレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロと比べ、俗っぽく、求道的な芸術家精神に欠けていると見なされることもあるそうです。

 ローマで、バルベリーニ宮で見た、恋人がモデルだと言われる「フォルナリーナ(粉屋の娘)」に描かれている女性の腕にラファエロの名前が掘られた腕輪があるのを見たり、ラファエロ自身がパンテオンに自分のお墓を作るように言い残したというエピソードを聞いた時、姉が、「何かラファエロへの印象が変わったなあ…」と言ったのを思い出しました。ラファエロは、のほほんとした平和な性格というイメージがあったためだと思いますが、支配欲、自己顕示欲、といった、実に現実的、人間的な部分も、ラファエロは持ち合わせているということなのかもしれません。
 
 逆にラファエロの絵が、同時期の画家の絵と比べても、妙に親しみやすい感じを受けるのは、ラファエロが凡人にも通じる人間的な部分を持っていたためなのかもしれませんね。とは言っても、画家の内面が、作品に表れるとは限りませんので、タダの妄想ですけどね!

 というわけでラファエロについて何か一冊読んでみようという方には、おすすめの一冊です。ラファエロのかわいい自画像が目印よ!

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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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