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3/18エピローグ ボローニャもイタリアだった…

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KLMオランダ航空で、アムステルダムを経由して帰国

 イタリア旅行2013も、とうとう帰国の日と相成りました!

 ボローニャ空港は、ボローニャ市街から6kmと、なかなか近場にある。市街地からバスも出ているのだが、3人いるし、スーツケースもあったので、B&Bのオーナーに頼んで、タクシーを手配してもらった。

 B&Bを出発するくらいの時間に、オーナーのケッティが部屋にやってきて、お支払いをした。「私はね、部屋をいちいちチェックするようなことはしたくないの。お客様たちを信頼しているわ」と、性善説の信念を語ってくれたケッティ。たった3日の滞在だったが、イタリアでは珍しくゴミや犬のウンコの少ない市街地を歩くことで、ボローニャ市民の公共心の強さは感じ取った(もしかしたら公共心というより郷土愛かもしれないけど)。いかにもそんなボローニャらしい、ケッティの信念である。

 ボローニャは、3日では全然堪能し尽くせなくて、また、ボローニャ周辺に行ってみたい町がまだまだたくさんあるので、再訪する可能性が高い町。その時は、またこのケッティのB&Bにお世話になることだろう。イタリア語のお別れの決まり挨拶「Arrivederci」は、直訳すると「また会いましょう」なので、その意味も込めて「Arrivederci!」と握手した。ケッティは最後に、「どうぞ、あなたの心の中にボローニャを!」と言って胸に手を当てた。

 建物を出ると、遠方でこちらに向かって手を振っているタクシードライバーがいた。ボローニャは交通規制が厳しいので、こちらまで車で入ってこれないらしい。ボローニャで多くの人がそうであったように、このタクシードライバーも英語ペラペラだったので、英語で、ここまでの旅行の話などをした。「ボローニャ空港からはどこに行くの?」と聞かれたが、「ジャパン!マイホームに帰らなければなりません」、なのだよ。

 結構クールで知的な運転手さんだったのだが、最後は我々3人のスーツケースをトランクから出す時に、母に向かって、「この大きなスーツケースがママのかな?それともこの中くらいのスーツケースかな?…違う?おー、このちっちゃーいスーツケースがママのだね!」というパフォーマンスをしていた。うん、我々のスーツケース、まじで大(姉の)・中(私の)・小(母の。何と機内持ち込みサイズ)って感じだもんね。3つまとめて「がらがらどん」と呼ぶことにしたよ。(がらがらどんを知らない方はこちらへ→三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

 ちなみに旧市街からボローニャ空港までのタクシー運賃は、17ユーロ程度だった。

ボローニャ空港
 この日はパラパラと雨が降っていた。まあね、我々、帰るだけだからね!

ボローニャ空港
 帰りはKLMオランダ航空で、アムステルダム経由となる。アリタリア航空との共同運航らしい。

 KLMオランダ航空はなかなか評判の良い航空会社だが、実際に使うのは初めてである。マイレージをしっかり貯めてない私は(貯めるべきだよな。貧乏人はこういうことを頑張るべきなのだ)、結構、毎年使っている航空会社が違うので、西ヨーロッパの主要エアラインは結構いろいろ乗った。縁がないのがルフトハンザ航空(ドイツ)と、ブリティッシュ・エアライン航空(イギリス)。イギリスはイタリアから遠いからねー。でも、ルフトハンザはいつか乗ってみたい(そんなこと言ってるからマイルが貯まらないんですよ。マイルを貯めるためには、航空会社を絞った方がよいのだ)。

 さて、評判の良いKLMオランダ航空。イタリアの良心的存在ボローニャの空港。そんなわけで、我々は、なーんにも心配していなかった。

 が。

 KLMオランダ航空のカウンターに並んだのだが、ぜんっぜん列が進まない。それもそのはず、進むわけがない。カウンターが二つしか開いていないのだが、一つのカウンターは、エグゼクティブクラスか会員の人専用、もう一つのカウンターはおそらく全ての乗客に対応しているのだが、そのカウンターは、なぜだか一人の人が手続きを済ませるのに、法外な時間がかかっている…。

 我々は余裕を持って、飛行機出発の2時間半くらい前には空港に到着し、すぐにカウンターに並んだのだが、これは大げさではなく、本当の話、今並んでいる所から、数十センチ前に進むだけで、30分が経過した。…どういうこと、コレ?このペースで進むと、カウンターにたどり着くまでに丸一日くらいはかかるよーっ!

 しかも、ようやく列が動き始めたと思ったら、通常客のカウンターに、アジア系の大家族(本当に大家族。10人以上いた)の手続きでカウンターが完全にフリーズした。どうやら赤ちゃんや、幼児分の切符についてや、目ん玉が飛び出るくらいたくさんある荷物の機内預けについて、混乱しまくっているらしい。カウンターのかわいらしい若い女性は、必死っぽいのだが、どうやら彼女の手に余る事態が起きているらしく、電話をかけまくり、隣のエグゼクティブ用の人に尋ねたり…私が時計をちらと見ると、既にこの大家族の対応に、20分が経過してるよ!

 ようやく、3人目の係員がやってきて、もう一つカウンターが開いた。すると、やっとのことで列が前に流れ始めた。我々の手続きなんか、誰よりも早く、あっと言う間に終わった。いったいぜんたい、他の人々の手続きは、どうしてあんなに時間がかかってしまっていたのか。全く持って不明であった。

 というわけで、チェックインするだけで、1時間を費やしたよ、ボローニャ空港っ!

ボローニャ空港
 荷物検査のゲートを通って、ようやく免税店などのあるエリアへと入った。なかなか綺麗に見えるのだけど…

ボローニャ空港
 天井を見上げると…剥き出しの天井っ!うーむ、ボローニャ空港は、ボローニャの市街地と同じように、近代的で清潔で、テキパキとしていると想像していたのだが、他のイタリアの町の、もっさりした空港とあまり変わらないかなーという印象。

ボローニャ空港
 ボローニャブランドの「FURLA」があったので、母はお買い物。荷物検査ゲートを通って、すぐ前方の方にありますぜ。

 さて、アムステルダム行きのKLMオランダ航空。まずは、エグゼクティブ席の人達の優先搭乗があり、そのあと、エコノミーの一般客が搭乗となったのだが、また、あのアジア系大家族が搭乗するときに、スタッフがあたふた始めたよ!いろんなところに電話をかけたりして、その後ろに並んでいた乗客は足止め…。そのうち、定刻の出発時刻は過ぎて行き…。まあ、アムステルダムでの乗り換えは、我々は2時間ちょっとあるから、あんまり心配してないけど、乗り換え時間が少ない人とかいたら、気持ちが焦っただろうなあ…。

 ようやくようやく機内に乗り込むと、我々の周囲は、イタリア人の学生旅行とおぼしき、男だらけの大集団。コレがまた、飛行機に初めて乗ったコドモか!と言いたくなるくらい、はしゃぎまくっていて、目に見えるありとあらゆるものを指さして、大笑いしている。

 この大集団と、オランダ航空の男性CAさん―――このCAさんも、ナゼか、デカイ派手な南国風の花の首飾りを首にかけている謎のオランダ人だったのだが―――が意気投合してしまった。学生集団は、アムステルダムに旅行に行くらしく、CAさんが、アムステルダムの見どころなどについて、おもしろおかしくガイドを始めた。機内で、オランダ名物のワッフルクッキーを乗客に配っていたのだが、この集団には、何と、ぎっしり詰まった一袋分をくれていた!集団大喜び。でも、このワッフルクッキー美味しかったから、ちょっとだけいいなあ…と思った私。大人になれ、私!

 アムステルダムまでは、2時間ほどのフライトなのだが、軽食がサービスされた。

KLMオランダ航空
 何か、かわいらしいのだが!コップのデザイン、サンドイッチの入っている袋のデザインなどなど、センスよく仕上げている。もしかしたら、アムステルダムから成田まで乗るオランダ航空の便も、こういったところがオシャレかもしれないと思うと、何だかワクワクしてきたぞ!女ってね、ホント、こういうところに釣られてしまう生き物なわけでしてね!(サンドイッチも美味しかった!)

 定刻より遅れて出発したのだが、アムステルダム着は定刻通りだった。イタリア発の便は、出発が遅れることを念頭に置いて、到着時刻を設定しているのだろうかなんて思った。

 広いけれども、整然としていて乗り換えがわかりやすいというアムステルダム空港。その通り、苦労することなく、成田行きの便が出るターミナルへと移動することができた。

アムステルダム空港
 こんな風に、わかりやすい表示がたくさんあるからね!これだけのことができない空港が、ラテン系の空港には多いんだよ!

 アムステルダム空港は、ハブ空港(ハブ空港とは、ぶっちゃけて言えば、乗継の拠点となる空港)としての機能を果たそうと、なかなか頑張っている空港で、待ち時間に空港客がリラックスして過ごせるように、たくさんの座り心地の良い椅子や、マッサージ機などを用意している。

アムステルダム空港
 こちらはマッサージ機。

 実は、空港内にミニ美術館があって、アムステルダム国立美術館から、いくつかの絵がチョイスされて展示されているらしい。ちょっと興味があったのだけど、2時間の乗り換えで、ウロウロ歩き回るのは疲れそうなので、断念。それにしても、空港内にミニ美術館ってのは、ナイスアイディアだ。

 美術館は諦めて、カフェでフレッシュジュースを飲んで一休み。

アムステルダム空港
 カフェでは、こんなかわいらしい席に座ることもできる。オランダの伝統的な陶器「デルフト・ブルー」っぽくデザインされた座席。かなり頑張っているオランダ。ていうか、やっぱりイタリアが頑張らなさすぎなんだよなあ。

アムステルダム空港
 オランダ名物のチューリップがあちこちに飾られている。その向こう側にはKLMオランダ航空の飛行機。機体もかわいらしいし、日本までのフライトは、かなり期待できそうだね!!!

 アムステルダム空港から搭乗したオランダ航空機は、セキュリティーチェックが厳しく、搭乗の直前にもう一度、バンザイした状態で前後からバシャーンと挟まれるセキュリティーチェックがあった。次から次へとサンドされて、機内に流れていく乗客たち。搭乗直前のセキュリティーチェックってのは初めてだった。

 さて。期待して乗り込んだKLMオランダ航空、日本までの便!とにかく機内食が美味しかった!あ、もちろん我々の座席はエコノミーですよ。行きがプレミアム・エコノミーだったのは偶然の産物だったわけですよ。

アムステルダム空港
 こちらが私が選んだ「パスタ」。これもなかなか美味しかったのだが、何と言っても…

アムステルダム空港
 母と姉が選んだ、和食の「鳥肉ごはん」が美味しかった!(なんで私が知ってるかと言うとつまみ食いしたからだよ)和食は、ホテルオークラのレストランが監修しているらしくて、今まで食べた機内食の中で一番、しかもダントツの一番に美味しかった。

 いやー、オランダ航空、やるねー。これからはもう、ずっとオランダ航空でいいね、とまで、思った。

 しかし。

 オランダ航空の機内は、今まで乗った欧州線の飛行機の中で、一番居心地が悪かった。もしかしたら、乗った機種が良くなかったのだけなのかもしれないが、まず、暖房が効き過ぎて暑く、何度も何度もノドが乾いた。

 それで、飲み物をもらうわけだが、座席のどこにもドリンクホルダーがない。テーブルを出して置いておくか、手に持っておくしかないのである。これがなかなかのストレスだった。フタが閉まるペットボトルならば、前のポケットに入れておけるので、CAさんに水のペットボトルはないかと聞いてみると、用意していないと言うのである!ペットボトルの水がもらえない飛行機は、初めてであった。

 また、トイレの数が、乗客数に比べて少なく、かなり行列となった。しかも、並び方が、全てのトイレに対して一列に並ぶ派と、トイレごとにそれぞれ並ぶ派の統率がとれていなくて、結果的に長く待っている人が先にトイレに入れなかったりして、ちょっと不穏な空気も漂っていた…。

 そんなこんなで、成田までが非常に長く感じられ、今まで経験したフライトの中で、一番しんどいフライトとなった。うーむ、機内食は最高だったんだけどなあ。どこの航空会社も一長一短だなあ…。

 成田空港に着いた後、母は少し鼻血を出してしまい、成田からの帰路が遠いため、救護室で休ませてもらうことにした。航空券には、「空港使用料」がしれっと含まれているので、乗客には、空港施設はタダで使わせてもらう権利があるのである。

 成田空港の救護室はもっさりしていた。あんまり日本に帰ってきたって感じがしない救護室であった。味気ない書類を渡され、どの便を使った誰が、何の目的で、何時から何時までこの救護室を使ったのか記入するようにと言われた。お役所仕事だなあ。気分悪くなった人が使うのが救護室なんだから、どこの誰が使おうといいじゃん?と思うのだが、まあ、何か理由があるんだろうなあ。

 おまけに、救護室のスピーカーから、ものすごくデッカイ音で「マイクのテスト中!」という声と、サイレンの音が断続的に聞こえてきて、ちっとも母が安静にできない。本当に大きな音で、耳の鼓膜どころか、全身にズシズシと響く音量であった。姉が警備員さんに、「このスピーカーの音を絞れませんか?」と聞いてみたのだが、「あー、2時から避難訓練があるので、ボリュームを落とせないし、スイッチを切ることもできないんですよ」とのお答え。ええっ!?できないの?

 そして、サイレンや、「火事発生!」という訓練文句が、大音量で鳴り響く中、母は横になって鼻血が止まるのを待った。まあね、避難訓練は大事だからね。仕方ないよね。ここまでは姉も私も理解できた。

 しかし!避難訓練的な文句が鳴り響いた後、ようやく終わったかなーと思ったその時!とつぜん、スピーカーから、「しょ、しょ、しょじょじ~、しょじょじの庭は~」のメロディが、これまた大音量でしかもエンドレスで流れ始めた!えええーっ!?これも避難訓練の一環だと言うの!?成田空港は、非常時には底抜けに明るくてのん気な「しょじょじ」のメロディを流すとでも言うのか!?ぼうぜんとスピーカーを見つめる姉と私。というわけで、2013年イタリア旅行は、大音量のしょじょじのBGMが流れる中、大団円となったのだ。


 来年は…今年すっ飛ばしてしまった、フィレンツェに予約入りましたから!まあ、まだ予約段階ですけどね!

(イタリア旅行記2013完)

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Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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