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3/7アマルフィ4 レモン畑から見えた海

<今回のイタリア旅行記メニュー>
●アマルフィの小道を歩く

 今日は、アマルフィからサレルノに向けて移動する日である。

 シーズンオフで、ほとんどお客さんがいなかったためか、アマルフィで宿泊したホテルは、チェックアウトは何時でもいい、と言ってくれた。そのため、ちょっとアマルフィを歩き足りなかった気分だったので、サレルノにはお昼以降に移動することにして、午前中はアマルフィを歩き回ることにした。

 それにしても、お天気がなー。

アマルフィ
 こちらはホテルの窓から見た景色なのだが、霧がアマルフィのガケに引っ掛かっているよ。湿度が非常に高く、雨は降ったり止んだりである。アマルフィに来てから、しっかり晴れていたのは初日だけだった。まあ初日だけでも、太陽の下、光り輝くアマルフィ海岸を見ることができたからよかったかな。イタリア旅行でこんなに天気に恵まれないのは、2年前のヴェネツィア滞在の時以来2回目だった。

 母は、アマルフィの町歩きに備えて、一人さっさと支度を済ませ、ソファに寝転がって、姉と私の準備が終わるのを待っていた。姉も私も、最後のアマルフィ歩きをじっくりと楽しむため、なるべく早く準備を終わらせようと急いでいたので、ヒマな母があれこれ(今は)どーでもいいことを話しかけても、結構適当に流していた。

 しかし、母はツワモノ。姉と私がとてもじゃないけど無視できない発言をするのである。「ホラ…猫の映画があったでしょ?………『ゆーゆーだって…………歌…である』………アレに出てくる………猫ドライバー!」。……何を言っているのか、この人は!!!映画の題名は正しくは『グーグーだって猫である』だし、それに出てくるのは、野良猫の世話をする猫ボランティアである。こっちは忙しいんだよ!ワケのわからないこと言わないでくれよ!!!

 はー、何か町歩きをする前にドッと疲れた…。とりあえず、町に繰り出そうぜ…。

アマルフィ
 外に出ると、このように、ドゥオーモも霧に包まれている。もやーっとした白い霧に浮かび上がる姿が、何とも幻想的。

 で、最後のアマルフィ歩きは、どう歩きます~?

案1:「月の修道院」に行ってみる
案2:「カプチーニ コンヴェント 」という、パノラマが望めるというホテルに行ってみる

 この2択かなーと思っていると、母から案3が出た。「お母さんは、レモン畑が見たいっ!」。

 母はアマルフィに来てからというもの、レモン畑のことばかり言っていた。まあ確かにアマルフィと言えばレモンだが、なぜそれほどまでにレモン畑にこだわるのだ?なぜだーッ?

 海の方に出てみて、ガケ上に広がるレモン畑を見上げてみた。大通りVia del Duomoの左側の小道からはレモン畑に出られなかったので、可能性があるとしたら、大通りの右側である。ドゥオーモの裏、右上の方に広がっているレモン畑が下からは見えるが、近くまで行ける道はあるだろうか。

 何にせよ、迷路のように入り組んだ、アマルフィの裏道を当てもなく歩くのは楽しい。「レモン畑に行けるかどうかはわからないけど、右の方からドゥオーモの裏の方にぐるーっと回って上ってみようか?」ということになった。

アマルフィのひどい地図
 超テキトーな地図で示すと、こんな感じで小道を上ってみることにした。

アマルフィ
 小道というよりは、狭い階段なのだが。しゅくしゅくと上る母と私。姉に後ろから隠し撮りされた。

アマルフィ
 どんどん上ると、階段は狭くなって行く。人の家の一部みたいだが、これでも公道なのだ。この迷宮感が最高である!しかし、アマルフィの階段の上の方に暮らせば、生活しているだけで運動になるから、ダイエットに良さそうだ。

 そして、この狭い階段を上って行くと、視界が開けた場所に出た!

アマルフィ

 ドゥオーモの鐘楼が超キレイに見えるっ!その先には海が!おーっ!こりゃ、予想もしなかったね!こんな裏道の先に、隠れた眺望スポットがあるとは!ガイド本にも全然載っていない場所だし、観光客も誰もいない。ただただ、地元のアマルフィ人たちが、見慣れた風景を通り過ぎていくだけである。

アマルフィ
 この眺望スポットからも、さらにトンネルの階段が続いている。そこから撮影した写真。いやー、コレはキレイだよ、アマルフィ!アマルフィのベストな角度は、このドゥオーモの裏手から、鐘楼と町並みと海をいっぺんに眺める角度だと思うよ!この日は霧がかっていたが、晴れ渡った日などは、もっと遠くまで海岸線が拝めることだろう。霧がかったアマルフィも、これはこれで幻想的でよかった!

 さて、ここからどこに行く?…決まっているよね、レモン畑を探しに、もっと上へ行くのだ。

 で、もう少し上に上ってみると………ビンゴォ!やったね、お母さん!下から見えてたレモン畑にたどりついたよ!

アマルフィ
 正真正銘のレモン畑っ!正直、今日のウォーキングでも、レモン畑にたどり着けるとは思っていなかったので驚きっ!母の執念が、母をレモン畑まで導いたのである。求めよ、さらば与えられん!要するに、夢は諦めちゃなんねえってことだ!

アマルフィ
 しかも、このレモン畑、タダのレモン畑ではない。レモン畑の向こうには、アマルフィの素晴らしいパノラマが広がるのだ!レモン畑の向こうにアマルフィの街並みを眺めるなんて、アマルフィ冥利に尽きるってもんだよ!

アマルフィ
 いやー、この風景は素晴らしい。母がレモン畑に執心していてよかったよ!母、ありがとうっ!

アマルフィ
 木と木の間に、ドゥオーモの鐘楼が見えている。木には、注意書きがある。「ここは(ビデオで?)監視されてるエリアです。ゴミを捨てないで!」と書いてある。てっきり、「レモン畑に入らないで!」とか「レモンを勝手に食べないで!」という看板かと思ったら、「ゴミを捨てないで」かー。コレ、ちゃんと書かないと、レモン食べられちゃう気がするんだけど。(ローマでは、勝手に公園のオレンジが食い散らかされてたからなあ。)

アマルフィ
 こちらは、左手の方の、海の風景。ちょっと分かりにくいけど、一面レモン畑で、黒いネットがかけられている。それにしても、アマルフィ海岸から見える海の色は、不思議なくらいにエメラルド色だ。海の色って、どうしてこんなに地域によって違うんだろうなあ。

 アマルフィは、普通に生活感のある観光地なので、裏道を歩いていても、よく地元の人とすれ違う。皆人懐こく、笑顔で挨拶してくれる。ここでも、黄色いビブスを来た女性とすれ違い、挨拶したのだが、彼女は、各家庭のポストに紙を入れて歩いている。そう!郵便配達人なのである!

アマルフィ
 車など入れない狭い道や階段が、上へ上へと延びているアマルフィ。もちろん、郵便配達も徒歩で行わなければならない。彼女は、民家の一部だと思われそうな、狭い狭いトンネルの階段を上って行った。郵便配達のプロだから、このアマルフィの迷路をしっかり把握しているのだろう。しかし、こんな迷路状の町で、どうやって一軒一軒に住所を付けているのか謎である。

 さて、レモン畑を見て、これにて母の大願成就っ!予想もしていなかったパノラマも拝めて、大成功の路地歩きであった。そのまま、中心街の方角へ向けて、適当に坂を下ったら、大通りVia del Duomoに出た。

 我々が拝んだ、知られざる(かどうかはわからないが)パノラマスポットは、我々のように、海岸通りからドゥオーモの裏手の方へ向けて上るか、大通りVia del Duomoを右の方に小道に逸れて、上って行けばたどり着けると思われる。何せ、地図にも載ってない道ですからね!適当に歩くしかないわけですが!宝探しのように上って行くだけの価値はある風景だと思うので、ぜひこの場所を探して歩くことをおすすめしたい!

 というわけで。

 3時くらいのバスでアマルフィを出発することにしたので、アマルフィでお昼ご飯を食べていくことになった。ホテルのオーナーの奥さんが、「Pizzeria Donna Stella」というピザ屋さんが美味しいと勧めてくれたので、ちょっと小道に入ったところにある、このお店に行ってみたら、閉まっていた。もしかしたら、本格的なピザ屋さんで、夜しか開いていないのかもしれない。イタリアの本格的なピザ屋さんは、窯に何度も火を入れることをしないので、お昼は営業せず、夜しか開いてないことが多いのだそうだ。

 そこで、次に、メインストリートの上の方、ムリーニ渓谷にある、「Ristorante Pizzeria Il Mulino」という、トリップアドバイザーで評価の高いレストランに行ってみた。が、テーブルの上に椅子がひっくり返って乗せられていた。とどのつまり、シーズンオフなのでお休みしているのだ。

 で、もうバールでの食事でもいいよね、と言うことになって、メインストリート中程のバールに行ってみると、何と修学旅行生に占拠されていて、空いているテーブルはひとつもなかった。もう少し下の方にもう一つバールがあるので、そこまで行ってみると、そちらも同じ学校の違うクラスだと思われる修学旅行生に占拠されている…。

 仕方ない。こうなったら、少々高いとは言われているが、海に面した所にある、「Marina Grande」に行こう。「Marina Grande」はかなり有名なので、シーズンオフでも開いているだろう。で、海まで降りて、砂浜に建てられた建物内にある「Marina Grande」に行ってみたら、まさかのクローズっ!

 えええー!イタリアでは、お目当てのレストランが休業していることはよくあるので、一応いつも複数調べていくのだが、いくら何でも、こんなにランチにありつけないのはナゼっ!?シーズンオフのアマルフィは、こんなにお店が閉まっているものだとは!余裕を持って動いていたのだが、ムリーニ渓谷…メインストリートのかなりかなり上の方…から、海まで降りたりしているうちに、1時を過ぎた。3時のバスに乗るためには、そろそろお店に入らなければ!

 私が調べてあるお店の中で、最後の砦が、メインストリートから少し左に入ったところにある「da gemma」。「高」とメモしてあるのだが(もちろん「値段が高いらしいぜ」の意味)、もはや選択肢はあるまい。メインストリートにある案内板に沿って小道に入ると、お店を発見。よしっ、開いてるっ!入ろう、入ろうっ!

 中に入ると、急に雨がザーッと降り始めた。おー。良いタイミングで入れたゼ!お上品なウェイターさんたちで、ドレスコードが厳しいお店だったりするのかな?とちょっと不安になったが、振り出した雨が、どこかからか入ってきて、床を流れていたので、こりゃ大丈夫だねとホッとした(庶民派の私。庶民派というより庶民そのもの)。

 メニューを見ると、思った程は高くない。プリモピアット(第一の皿)で15~20ユーロ、セコンド(第二の皿)でだいたい25ユーロ前後。メニューは英語でも説明があった。メニュー数がちょっと少ないと感じだが、どうせちょっと急いでるし、迷う時間が惜しかったので、ちょうど良かった。3人でシェアすることにして、エビとレモンのリゾット、マグロのグリル、それからこれはメニューには載っていなかったのだが、本日のおすすめパスタがあると言われたので、そのおすすめパスタをオーダーした。

 飲み物はミネラルウォーターを頼んだのだが、このミネラルウォーターひとつ、まるでワインみたいに、うやうやしく氷水の入った容器に入れて運ばれてきた。そして、タダのお水なのに、うやうやしく、一人ずつ、グラスに注がれた。…うっ…水一杯でこの仰々しさ…。もしや、すごく時間がかかるレストランかな、とバスの時間が気になる我々は心配したが、この後、お料理が来るのにはそんなに時間がかからなかった。ヨカッタ。

アマルフィ
 まず前菜が運ばれてきた。ちっちゃいコロッケみたいなもの。大きなお皿にちまっと置いてあるあたりが、お上品である。アマルフィちっくなお皿もカワイイ。で、このコロッケ美味しかった!ソースも美味だった!こっ、これは期待できるね…。

アマルフィ
 こちらはエビとレモンのリゾット。イタリア語では「Risotto con gamberi rossi cotti e crudi con limone sfusato d’Amalfi」というメニューだったのだが、これがね、アマルフィだったわけですよ!とにもかくにも美味しくて、で、美味しいだけでなく、アマルフィだったわけですよ!アマルフィといえばレモン、アマルフィといえば海なのだが、その両者を融合させた味…つまり、アマルフィの集大成だったわけですよ!イヤー、これは美味しい上に、まじアマルフィだった。

アマルフィ
 こちら本日のおすすめパスタ。パスタがプリプリで美味しかったー!トマトベースのソースも最高で、お通しで出てきたパンで、ソースを食べ尽くしてしまった。

アマルフィ
 お魚料理、マグロのグリル。イタリア語のメニュー名は、「Tonno rosso di Cetara arrostito con broccoli e cous cous」。チェターラという、アマルフィ海岸の漁村で獲れたマグロらしい。これも、やわらかくて、まろやかで、本当に美味しかった!オーバーでなく、このレストランは、今までイタリアで入ったイタリアのレストランの中でナンバーワンだった!いやー、あっちこっちのお店が閉まっていたおかげで、こんな美味しいお店に入れてラッキーだったよ!

 お会計をする時に、とても親切だったウェイターさんに、「私はイタリアは5回目なのだけど、このレストランは今までイタリアで入ったレストランの中で最高に美味しかったです」と伝えると、とても喜んでくれた。まっ、イタリア5回目でも、ほとんど自炊しているからアレなのだが、それでも本当にココは美味しかった!特にエビとレモンのリゾットは、アマルフィに来たら食べねばならない。「ねばならない」である。

 というわけで、アマルフィ海岸に別れを告げることになった。天気にそれほど恵まれなかったのは残念だったが、それでもこの海岸の美しさは味わえた。天気がよかったらもっとスゴイんだろうなあ。いつか、夏のアマルフィも見てみたいけど、夏のアマルフィは観光客の数も冬の数十倍であることが予想できる。最高のアマルフィは見てみたいが、人混みにもみくちゃになるのはイヤなのだ。ディレンマなのである。

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貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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