イタリア旅行記ブログ イタリア旅行は楽し

イタリア旅行大好きの管理人が、実際にイタリアに足を運んだ経験・情報に基づいて、イタリア旅行情報を発信してます。
旅行記や個人でのイタリア旅行のコツ、サッカー観戦情報もございます。

Top Page > イタリア旅行記2013 > 3/5アマルフィ2 秘密の階段は行き止まり

3/5アマルフィ2 秘密の階段は行き止まり

<今回のイタリア旅行記メニュー>
●アマルフィの路地裏散歩

 目を覚ますと、見慣れない高い天井が頭上にあった。…あーそうだった。昨日から、1週間滞在したローマからアマルフィに移動してきたんだった。昨日はアマルフィの初日だったが、初日から極悪なバスにひやひやしたり…ガス臭騒ぎがあったんだった!

 そういえば、ガスの臭いはおさまっただろうか。昨日は、万が一ガスが漏れている場合に備えて、部屋のすべての電気スイッチに、「電気をつける前に窓を開けること!」と言うメモを貼っておいたのであった(火花が出るのを防ぐため)。台所へ行ってみると、ガス臭はかすかには残っていたが、だいぶおさまっていた。どうやら、ガスが漏れたりしているわけではなさそうだ。母いわく、「ずーっと冬の間はお客さんがいなくて、久しぶりにガスを使ったから、何か臭くなったのかもねえ」。その原理はよくわからないが、何となく説得力があった。

 我々の今回のアマルフィ滞在は3月上旬だったが、十数室ありそうなこのホテル、宿泊客は我々だけであった。アマルフィのような海の町は、夏と冬では観光客の数が倍以上違うのだろう。

 今日は本当は、早起きしてポジターノに行く予定だった。だが、昨夜、ガス騒ぎで、就寝時間が遅くなったので、今日の午前中はアマルフィ観光をして、午後からはポジターノより近いラヴェッロに行くことにした。ポジターノは明日にしよう(明日という日がどんな日かも知らずに…)。

 さて。アマルフィは小さい町だと、昨日から繰り返し書いているが、メインストリートであるVia del Duomoと、ドゥオーモを見るだけだと、あっという間に歩き終わってしまう。だが、このメインストリートのVia del Duomoからは、たくさんの車の入れない、観光客には知られざる小さな階段の道が、右へ左へ木の枝のように上に向かって伸びていて、ちょっとした迷宮を形作っている。この迷宮状の構造は、昔は外敵への対抗策だったそうだ。

 以前、NHKの番組でアマルフィが特集された時、この階段の小道の上の方に住む、アマルフィの住民の生活が取り上げられた。彼らは、買い物ひとつするにも、この狭い階段を毎日オノレの足で上り下りして暮らしているのだ。それが何とも興味深くて(住んでる人は大変だろうけど)、アマルフィに行ったら、ぜひ、この小さな階段の道を上りまくりたい!と思ったのである。

 というわけで、アマルフィの路地裏歩きっ!むしろ、私は、海よりドゥオーモより、この小道歩きがしたくて仕方がなかったのだよ!私は迷宮大好きですからね!私は重度の方向音痴なので、普通の町でも迷宮のような楽しみ方ができてしまうんですけどね!それはともかく迷宮は大好きだ!(もうソレはわかったから)。

 では、レッツだ、ゴー!Via del Duomoの、西側の方へ、今日は入り込んでみることにしよう。

 特に地図を見ながら歩くわけでもないので、ふと見つけた小さな曲がり角から迷い込んでみた。

アマルフィ 路地
 メインストリートから曲がると、もう既に別世界が始まった。白くて狭くて急な階段の道の始まりである。ひたすら上へと続いていく。まるで私有地の一部のように見えるけれど、これでも公道なのだ。たまに、公道なのか私有地なのか本当にわからない階段もあり、そんな時は、近くを通った地元の人に、「ここは通っていいのですか?」と聞いたりした。

アマルフィ 路地
 アマルフィ名物のレモンが、あちらこちらで実っている。そのレモンの向こう側には、何の目的で作られたのか、人の顔が彫られている。何となくプーリア州の、白い迷宮状の町に似ている。違う所は、アマルフィの迷宮は、ただひたすら上へと延びていることだ。

アマルフィ 路地
 迷宮の途中で見つけた双子のオヤジ。フワ毛オヤジとサラ毛オヤジ。

アマルフィ 迷宮
 迷宮で見つけた、ちょっと興味深いパネル。海洋共和国だったアマルフィを表すかのような船と、外来種っぽい鳥たち。そして、真ん中に描かれているのは羅針盤。羅針盤を発明したのは中国人だそうだが、アマルフィ人がそれを改良したため、ヨーロッパにおける羅針盤の発明をしたのはアマルフィ人、とよく言われる。

アマルフィ 迷宮
 ちょっと広い洞窟の奥には、小さな小さな祭壇があった。

アマルフィ 迷宮
 描かれていたのは聖母マリアと幼子イエス、それから二人の天使。ひっそりとした場所にあるのに、花が捧げられていたのが印象的。

アマルフィ 迷宮
 さて、またどんどん上るぞ。

アマルフィ 迷宮
 ひたすら上る。これも、人の家の一部みたいだけど、公道なのだ。この公道の階段は、ずっと手すりがついている。きっとお年寄りも、上り下りしているからだろう。そういえば、NHKのアマルフィ特集の番組では、階段の上の方に住むお年寄りのために、近所の若者が買い物に行ってあげているという場面があった。イタリアでは、車も通れない急な狭い坂道が多い町で、お年寄りをよく見かける。移動が大変だろうによくこんな所に住めるな、と驚くが、ご近所どうしの連帯が強い所では、歳を取っても不便な場所に住み続けることができるのだろう。

アマルフィ 路地
 途中、少しだけ視界の開けた場所に出て、小さくドゥオーモの鐘楼が見えた(写真真ん中の奥)。ちょうどここで、地元の人が上から降りてきて、「そこからパノラマが見えるよ」と教えてくれた。ここアマルフィの迷路歩きの特徴は、地元の人とよくすれ違うことである。この不便な階段の迷路が、今でも日常として使われていることが実感できる。

アマルフィ 路地
 そしてまたひたすら上る。我々もがんばるねえ。何をこんなにがんばっているのかと言うと、母が、「アマルフィの上の方にはレモン畑が広がってる。この階段を上って行けば、レモン畑に出られるかも!」と言うのだ。何かテレビで見た印象が残っているらしいのだが、とにかく、母のレモン畑に対する執念はすごかった。おそらく母は、アマルフィに、海でもガケに貼りついた町並みでもドゥオーモでもなく、レモン畑を見に来た、かなりレアな観光客だった。そおおおおんなにレモン畑って見たいもんかねえ?

アマルフィ 迷宮
 さて、さらにどんどん上ろう。かなり迷宮めいて来ましたな。ちなみに、この写真に写っている窓の向こうは、普通に民家で、生活音や人の話し声がした。本当にスゴイところに住んでいる。

アマルフィ 迷宮
 さてはて。階段もだいぶ狭くなってきましたぞ。この階段の先には、母期待のレモン畑が現れるか!?

アマルフィ 迷宮
 残念ながら、最後は行き止まりー!レモン畑の代わりに、ステキなランプがあった。

 どうしてもレモン畑が見たい母に付き合って、いくつかの階段を最後まで上ってみたが、全て最後は行き止まりであった。レモン畑って私有地だもんねえ。そう簡単に、観光客が近づける場所にあるものでもないんじゃないか?…しかし、母はレモン畑を諦めなかった。そして、母が「信じる者は救われる」を体現するのは、2日後のことである。

 狭い階段を降りて、海の方へと近づくにつれ、少しずつ道は広くなっていく。それでも、大通りVia del Duomo以外の道は、白塗りされていて、秘密の通路のようだ。大通りの方は観光客が多いが、秘密の通路は地元のアマルフィ人たちがどんどん通って行く。観光客の我々が通っていると、アマルフィ人に不思議な目を向けられるので、「チャオ」と挨拶すると、笑顔で「チャオ」と返される。この白い通路が、外敵対策だったというのが、何だか今でもよくわかる。地元民以外の人が通れば目立つのだ。だからこそ、「ワタシ、アヤシイ者デハアリマセン!」の意味を込めて、挨拶せずにはいられない気分になる。
 
アマルフィ
 海にだいぶ近い場所に、こんなお店があった。

アマルフィ
 「薬屋」って…。今時、日本であんまり言わないよな、「薬屋」って。「薬屋行ってくるねー」とか言わないよなー。「ドラッグストア」か「薬局」だよ。別に日本語も横書きにしてもいいのにね。縦書きにしなきゃと思ったんだろうなあ。

 それにしても、3月上旬のアマルフィはまだまだシーズンオフで、観光客も少なかったが、その中で日本人観光客が予想以上に多かった。何かそういえば、ちょっと前に「アマルフィ」って映画やってたもんなー。その影響だろうか。

アマルフィ
 最後に海まで出てみた。午後からラヴェッロという、高台の見晴らしの良い町に行く予定なのだが、何だか雲が増えてきたなあ。

 ちなみに、私は何度も「アマルフィはちっちゃい」を連発しているが、さすがに最盛期には、もう少し大きな町で、もう少し海の方まで広がる港があったようだ。それが、1343年11月24日、暴風雨によって地すべりか何かが起こり、港は海へと崩落し、そのままアマルフィは衰退していったのそうだ。そして、今では、ガケの部分だけが残り、独特な景観を持つ観光地として名を馳せているわけだから、町の運命とは不思議なものだ。今でも海底には、当時のアマルフィの施設が眠っているらしい。ちょっと見てみたいけど、私は泳げないからなあ。泳げたからって見れるものでもないだろうが。

 さて、この後はドゥオーモの「天国の回廊」に入るのだが、また次回!

イタリア旅行2013もくじへ

イタリア旅行は楽し♪トップページへ

スポンサーリンク

Home

プロフィール

辺獄

Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
ついでにイタリア語も楽し♪
好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

サイト修復中のお知らせ

当ブログは、記事が増えすぎたため、旅行記と本の感想以外の、イタリア旅行の実用的な情報記事を、新サイトにお引越しする作業を行っています。

引っ越し作業中は、お見苦しい箇所も出てきてしまうと思いますが、何とぞご容赦くださいませ。

新サイトはこちらです
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報

新サイト完成後も、こちらのブログは、旅行記ブログとして存続しますので、よろしくお願い致します!

最新記事

イタリア旅行記

イタリア個人旅行の作り方

イタリアを個人で旅行する場合の、旅程の立て方や、航空券やホテルの予約の仕方についてまとめてみました♪
● イタリア個人旅行の作り方



イタリアの各町まとめガイド

今まで行ったことのあるイタリアの町ごとに、観光情報をまとめてあります。情報は、訪問当時のものなので、変わっている可能性もございます。ご注意下さいませ。
● 各町まとめガイド

各町まとめガイドは、10月以降、一時的に記事が見れなくなる可能性があります。詳しくはこちら

イタリア旅行お役立ち情報

イタリアツアー情報

当サイトはイタリアを個人旅行するための情報が多いので、パックツアーを考えている方のための別館を作ってみました。イタリアツアーの選び方や、おすすめイタリアツアーを紹介しています。
別館→イタリアツアー情報

旅行会話をマスターする!

せっかくイタリアに行くなら、イタリア語にチャレンジしてみましょう!イタリア語旅行会話の学習法や、おすすめのイタリア語学習教材、また、イタリア旅行で実際に使った旅行フレーズの紹介などをしています。

イタリア旅行おすすめ本

イタリア旅行に関するおすすめの本を紹介しています。おすすめガイドブックや、イタリア旅行前にぜひ読んでおきたい読み物、ちょっと小難しい文芸作品まで♪一覧にまとめてありますので、こちらからどうぞ↓

おすすめ旅行グッズ

イタリア旅行に役立つおすすめ旅行グッズをご紹介しています。ご参考までに、私がイタリア旅行の際に準備する持ち物リストの一覧も公開しています☆

イタリア旅行おすすめリンク

イタリア旅行に役立つサイトのリンク集を目的別に集めてみました。

カテゴリ

ブログランキング

参加中のブログランキングです。当ブログがお気に召していただけましたら、ぽちっとお願い致します☆

サイトについて

当ブログはリンクフリーです。サイトポリシーやお問い合わせ先についてはこちらからどうぞ。

検索フォーム

RSSリンクの表示

FC2カウンター