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3/4アマルフィ1 つける前に窓をあけること!

<今回のイタリア旅行記メニュー>
●ドゥオーモ

(本日のここまでのあらすじ:極悪なバスに乗って、何とかアマルフィにたどりついたよ!)

 アマルフィのホテルは、キッチンが付いていることを条件に探し、ちょっとだけアマルフィのメインストリートを上がったところにあるホテルにした。坂道でも、まあそんな大した距離じゃないから大丈夫かな、と思っていたが、石畳の道だったのが想定外だった。えっちら、おっちらとガタガタする石畳の坂道を、悪戦苦闘しながらスーツケースを引いて歩いていると、メガネをかけた長身の男性に声をかけられた。よくよく話してみると、どうやら宿泊を予約しているホテルのオーナーさんらしい。

 で、彼に連れられて、ホテルまで行った。彼は英語で「僕のハズバンドが事務的な手続きは詳しいから、1時間後に帰ってくるまで待っててくれますか?」。……ハズバンド(英語で「夫」)?ぽかんとしている我々を見て、彼は、ハッとしたように、「あっ間違えた!ワイフだ、ワイフ!ワイフが帰ってくるまで待ってて下さい」と照れていた。とりあえず鍵のかけ方だけ教えてもらおうとすると、それも分からないようで、「アマルフィ安全だから、鍵かけなくて大丈夫!」と言われた…。イヤ、そう言われても…。

 イタリア人の1時間後が2時間後であることはじゅうじゅう承知している我々なので、とりあえずお腹もすいたし、アマルフィ名物の、「デリツィア・デル・リモーネ」というレモンケーキを買ってきて食べることにした。最初、Dolceria Antico Porticoという名前の有名なお菓子屋さんを探したのだが、見つからなかったので(後で知ったのだが、この時期は休みらしい)、ドゥオーモ前のパンサという老舗バールに行って買ってきた。

デリツィア デル リモーネ
 奥のまるい2つが「デリツィア・デル・リモーネ」。何だか写真の色が青っぽいのは、このホテルの照明が、雰囲気を出すためか、青っぽかったからなのだ。

 こ・れ・が!おいしかったのですよ!ふんわりとしたスポンジ!甘さの少ないレモンクリーム!外側にもレモンクリームがかかっているが、中にもレモンクリームが入っている。だが、全然味がしつこくなくて、ペロッと食べれてしまうのだ!

 この「デイツィア・デル・リモーネ」を食べていたら、外からニャーという声がした!

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 猫ちゃん!

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 アマルフィ海岸には猫が多いと聞く。港町で、猫の大好物な魚がたくさんあるし、アマルフィ海岸沿いの町には、車の入れない小さい路地が多く、猫にとっては過ごしやすい環境なのだろう。だが、この猫ちゃんは、飼い猫のようだ。人なつこく、まだ若い猫で、遊んで欲しがっていた。このホテルで飼ってるのかな?

 そうこうしているうちに、さっきの男性が、ワイフと一緒にやってきた。奥さんは、「アマルフィへようこそー!」と、ハグとキスで挨拶した。さっきの男性はちょっとおとなしめだっだが、奥さんは元気いっぱい。台所の使い方や、洗濯機の使い方を教えてもらったりした。

 部屋の説明を聞いていると、さっきの猫ちゃんが、ドアをちょいっと開けて、タタタタっと入ってきた。「まあっ!悪い子!」と奥さんがすぐ抱き上げたが、「私たちは、みんな猫好きなので、問題ないですよ」と答えた。この子はやはりこのホテルで飼っている猫ちゃんだそうだ。「ここのマスコットなんだ」とダンナさんは言っていた。だが、部屋の中には入れない方針らしい(家具を傷つけちゃうもんね)。

 説明の続きや、証明書類を書いたりしている間、猫ちゃんは、何度もドアをちょいっと開けて、タタタタターと部屋を走り回った。そのたびに、全員でつかまえて、外に出していたが、ダンナさんも奥さんも、ドアをしっかり閉めないため、また入ってくるの繰り返し。ねえ、ちゃんと閉めればいいのに、と思うのだが、猫入ってきて、追いかけて、捕まえて、出して、猫入ってきて、の繰り返し。永劫回帰に耐えきれたら超人だ!(Byニーチェ)

 最後は、猫ちゃんは、母の膝の上でまるくなって、おとなしくなった。母は猫の達人だからな。猫ちゃんの名前は「ホーリー」。英語のHolidayからつけた名前だそうだ。

 オーナー夫婦とホーリーが去ってから、もう夕方5時半くらいだったが、初日にアマルフィのドゥオーモくらい見に行こう、とのことで、てこてこメインストリートのVia del Duomoを下った。アマルフィは、本当にちっちゃい町である。本当の本当にちっちゃい。こんなちっちゃい町が、中世には海洋国家として栄えたなんて、ちょっと信じられない。ものすごく優秀な指導者でもいたのかなあ。

 そんなわけで、このちっちゃなアマルフィには、その頃の繁栄の名残りのような、派手で大きなドゥオーモがある。

アマルフィ ドゥオーモ
 夕闇の中にそびえるドゥオーモ。暗くなってきているので、ちょっと色はわかりづらいと思うが、他のイタリアの町の大聖堂と比べ、独特でエキゾチックな雰囲気は伝わるのではないだろうか。個人的には、アラビアンな印象を受ける。日本でも、外国との交流の拠点だった長崎は、異国情緒的な雰囲気がある。貿易港が古くからあった町は、異国の文化が流れてきて、その土地の人から見たら一風変わった雰囲気になるのだろう。

 めっちゃ余談だが、人間は異文化に対して、排他的に嫌悪する側面と、好奇心や憧れといった側面、両方をあわせ持った生き物だと思う。この相反する気持ちの同居は、ちょっと興味深い。人は、自分を守りたいという部分と、新しいものに出会いたいという部分を持つということだ。私は、この相反する感情は、有性生殖する生物の宿命だと思う。自分という生命を維持したい欲と、他者と出会って種全体の生命を維持したい欲。どちらも本能であり、どちらがより高次の感情ということもないだろう。それなのにどちらか一方を必要以上に神聖視することは、本能に根差すバランスが崩れ、とても危険なことだと思うのだ。

 余談終わり!

 さて、アマルフィのドゥオーモのおもしろい部分は、日本の神社のように続く階段である。階段を何段も上った後に、宗教的建造物にたどりつくという感覚は、日本で染み付いている感覚なので、イタリアで同じ感覚を抱くことは、何だか不思議な気持ちになる。
 
 で、階段を上り終わると、アマルフィの守護聖人であり、このドゥオーモに祀らている聖アンデレ(イタリア語ではアンドレア)のモザイクが待ち構えている。

アマルフィ ドゥオーモ
 「アマルフィへようこそ!」

 このアンデレさんは、だいたい背中に大きなバッテンを背負った絵で描かれる。このバッテンは何かと言うと、アンデレさんは、イエスの12弟子の一人なのだが、他の大半の弟子と同じように、最期はキリスト教迫害勢力によって処刑される。その際、十字架に架けられたのだが、「主と同じ形の十字架に張り付けられるのは恐れ多い」と言って、十字架をX字型に傾けて張り付けてもらえるようお願いして、X字型の十字架で処刑されたため、X字型の十字架がアンデレのシンボルとなったのだ。

 どこかで聞いた話だなあと思ったら、同じく12弟子の、ペテロの話とそっくりだ。ペテロは、最後に殉教する時、「主と同じ形の十字架は恐れ多いから、ひっくり返して逆十字型にして!」と頼んだのであった。実はアンデレはペテロの弟である。兄弟そろって発想が同じなのである。

 このペテロとアンデレは、イエスの弟子になる前は兄弟で漁師をしていた。まさしく兄弟船の世界である。で、ペテロさんの方は、イエスの弟子になった後、弟子集団のキャプテンとなって、初代教皇となったため、この実は元漁師というエピソードは印象が薄くなってしまった。そのためか、アンデレさんの方が、漁師の守護聖人として、祀られるようになった。それで、ここのモザイクにも、魚が描かれている。

 漁師の守護聖人。そんなアンデレさんは、海の町アマルフィには実にふさわしい。そして、このドゥオーモには、アンドレさんのお墓もあるのだ。今日はもう遅いので、アンデレさんのお墓参りはまた今度。

 このドゥオーモを、一番エキゾチックに演出しているのは、正面入り口前の柱廊であろう。ちょっと不思議な形をした、リズミカルに並ぶ柱と、しましま模様が、何とも不思議な雰囲気を作り出している。

 アマルフィ ドゥオーモ
 こちらはフラッシュ無しで撮影した柱廊。夕闇の中に幻想的に柱が並んでいる。

アマルフィ ドゥオーモ
 こちらはフラッシュ有りでの撮影。フラッシュ無しの方が雰囲気は出るけど、こちらの写真だと、柱のしましまと、床の色が統一されているのがよくわかる。

 正面の青銅製の扉は、地球の歩き方によると、かなり古いものらしい。だが、特にロープも張ってなかったし、母と姉と、「古い扉ー!」と言いながら、ペタペタ触った。

 まだドゥオーモ内にも入れたので、ちょこっとだけ入ってみた。中は内部撮影禁止なので写真はないが、内部は聖アンドレアの絵だらけという感じで、結構普通だった。このドゥオーモの見どころは、内観より外観、という感じだ。有料ゾーンの、「天国の回廊」と、聖アンデレのお墓のある地下礼拝堂は、明日入る予定なので、明日のお楽しみってところである。

 内部でひとつだけ我々の気をひいたのは、一番出入り口に近い礼拝堂に、縄がぐるっと巻いて置かれていたことである。「これ何だろうね?」。日本のしめ縄みたいに、聖なる縄のようにぐるっと巻かれて祭壇に置かれている。我々は「漁の安全を願って、何か漁に使ってた古い縄を祀ってるのかな?」と首をひねった。もしそうだとしたら、日本の民間信仰みたいですごく面白いのだが、モノの崇拝ってのは、どうもキリスト教とはしっくりこない。この縄が、どうも古いものじゃなさそうな感じなのも気になる。とても興味深い縄だったが、この縄の正体は、明日判明するのだ。

 ドゥオーモの外に出てから、夕闇の中にそびえる鐘楼を見上げた。

アマルフィ ドゥオーモ
 色とりどりの派手でおちゃめな鐘楼ちゃんなのだが、この暗さでは、ちょっとわかんないね!また明日撮影するからね!ちなみに、この鐘楼の時計はきちんと合っていた。イタリアで正しく時間の合ってる時計を見ると、「えらいね!」とほめてあげたくなる。

 さて、ドゥオーモは明日じっくり鑑賞するので今日はこのへんでおしまいにして、ちょっとだけ海を観に行こう。

 ドゥオーモからちょっと下ると、もう海である。アマルフィは本当に小さいのだ。

 夕景と海、という組み合わせが美しくないわけがないのだが、アマルフィでは、それに加えて、独特の形をしたガケと、その崖に張りついた家の灯りが、さらに美しい風景を作り出す。

アマルフィ夜景

アマルフィ夜景

 んー!ロマンチック!!!今日の午前中までローマにいたなんて信じられない。美しくてゆったりとした風景は、人間の時間感覚を狂わせてしまうよ。
 
 この後は、メインストリートをホテルへと戻りながら、スーパーや八百屋、肉屋に行って、自炊のためのお買い物をした。スーパーの名前は「DECO」だった。デコ。日本人にとっては、ちょっと間の抜けた響き「デコ」。おそらくアマルフィ唯一のスーパーマーケットではないか。(ドゥオーモのちょっと上、右手に小道を少し入ったところにある)。

 肉屋さんでは、肉屋のおばさんは肉売りよりも、近所のおばさんたちのおしゃべりにいそしんでいた。肉屋というよりアマルフィの主婦のたまり場って感じだった。おもしろいことに、近くにもう一軒肉屋があるのだが、そちらはおじさんが店をしていて、たまっているのもおじさんばっかりなのである。おばさんの肉屋とおやじの肉屋。きっちりすみ分けているようだ。

アマルフィ
 この日の夕食。おばさんの肉屋で買ったお肉はかなり美味だった。それにしてもこのホテルの照明は青いなあ。

アマルフィ
 デザート。…左側に見えますものは、「デリツィア・デル・リモーネ」でございます。…オマエラ、昼も食べてなかったか!…食べましたが何か?アマルフィにいる間は、1日に2個くらいは毎日食べてましたよ。美味しいものを食べているだけで、何も悪いことしてないよ。

 ホテルについている洗濯機は、なんと脱水機能がなく、手でうんせうんせと絞ってから洗濯物を干した。脱水機能がついてない洗濯機。たぶん、イタリアでは普通のことなのだと思う。よく町歩きの時に、イタリア人が洗濯物を手でしぼっている風景を見かけるしなー。

 それ以外には、アマルフィ初日の夜は平和に更けていく…ハズであったのだが、お風呂から上がると、母と姉が、「ねえねえ。ちょっと部屋がガス臭くない?」と、ちょっと神妙な顔をしていた。間違いなくガス臭いよ。えー!どこかからガス漏れしてる!?

 夜の11時過ぎではあったが、ガス臭い、というのは放っておくわけにはいかない。携帯でオーナーの奥さんに電話をし、「ガス臭い」を英語で伝えるのは非常に苦労したのだが、イタリア語も交えつつ話して、とりあえず部屋まで来てもらった。奥さんは、ガスを全部チェックして、「とりあえず、全部元栓は閉まってるから大丈夫。心配いらないわ!」と、帰って行った。ホ、ほんとうかな…。

 ガスが万が一漏れてたら、どうなるの?母いわく、「ガス中毒になることはないだろうけど、朝、部屋にガスが充満している状態で電気のスイッチを入れたら、火花が出る恐れがあるよ。朝起きたら、まず空気の入れ替えをして、十分に空気を入れ替えてから電気をつけるようにしないとね」。

 というわけで、夜中にトイレに起きることを想定して、トイレの電気はつけっ放しにし(スイッチに触らないように)、部屋中の電気のスイッチすべてに、「つける前に窓をあけること!」と書いたメモを貼りつけた。イタリアで一番美しいと言われるアマルフィ海岸。その中心都市アマルフィの、ある晴れた美しい夜、日本人母娘が3人、せこせこ、せこせことメモを作っては貼る、という作業にいそしんでいることなど、アマルフィの美しい海は知りもしないのである。ざっぱーん。

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貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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