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レオナルド・ダ・ヴィンチの手記

 2012年3月の旅行で、ミラノのアンブロジアーナ絵画館を訪れました。この美術館は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「楽隊の肖像」という絵を所蔵していて、またレオナルド・ダ・ヴィンチの手稿も展示されているので、この美術館に行く前に、読んでおこうと思ったのがレオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上 (岩波文庫 青 550-1)です。




レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上 (岩波文庫 青 550-1)

 岩波文庫から出ています。

 というわけで、半年前に読んだ本なので、思い出しながら感想を書いてみます!

 先に全体的な感想から書くと、予想していたよりずっとおもしろかったです。イタリアに行く時の、機内で読もうと思って持って行ったのですが、あまりにもおもしろくてスイスイ読んでしまい、しまった!このペースでは、イタリアにまだまだつかないうちに読み終わってしまう!と思い、途中からゆっくり読んだほどです。

 内容は「手記」なので、断片的なメモが続いている感じです。なのですが、なかなか含蓄があって、ユーモアもあり、おもしろい記述が続きます。

 以下、心に残った箇所を抜粋します。

失われるもの(=財産)を富と呼んではならない。徳こそ本当のわれわれの財産で、それを所有する人の本当の褒美なのである。徳は失われえない(p33)」
 …いい言葉ですねえ。この箇所以外にも、レオナルドさんは貧乏を恐れるなかれと言ってます。貧乏人(と書いてワタシと読む)を実に勇気づけてくれますねえ!

君が手にふるる水は過ぎし水の最後のものにして、来たるべき水の最初のものである。現在という時もまたかくのごとし(p77)」
 有名な一節。今と言う時間は、過去と未来と絶えずつながっているということかな。

『君は死んでいる絵姿はあんなに美しく作れるのに、どういうわけで子供はあんなに醜くこしらえらんだい?』とある画家が質問をうけた。すると画家は答えた。『画は昼間作るが、子供は夜作るんでね(p116)』」
 こういうちょっとした笑いネタも、いくつか含まれます。

全人類を甚だしき苦悩、危険また死に陥れるもの、暗黒なる洞窟から出現せん。かれの追従者の多数に、幾多の悩みの果て、快楽を与えん。かれの子分たらざるものは困苦欠乏の裡に窮死せん。こは限りなき裏切りを犯さしめ、こは悪党を増加し、これを説き伏せて暗殺、強盗、ないし奴隷根性に陥らしめ、こはその子分をつねに不安ならしめ、こはあまたの生命をうばい、こはもろもろの詐欺、姦譎、裏切りもて人間同士を困憊せしむるに至らん。おお、怪物よ、汝地獄に引揚げば、人間にいかによからん。このものゆえに大森林もその木を伐られて砂漠と化し、このもののゆえに限りなき生物生命を失わん。―――金属について。(p165)」
 ここでの「金属」とは、武器と貨幣を指していると思われます。レオナルドさんの平和主義とエコっぽい面が見られる箇所。賢人ってのは、平和と自然を愛する人多いですね。

死者の言葉に耳をかすものは幸いなるかな。―――立派な作品を読んでそれにしたがうことについて(p173)」
 ぶっちゃけると、「古典の名作読め!」てことですね。

人々は即座に別の半球に移らん。―――あらゆる地点において両半球に分割することができるから(p176)」
 これはなかなかユーモアがあっておもしろい。地球は球状だから、地球上のあらゆる場所が、地球の中心になれる、と私は解釈しました。

画家または素描家は孤独でなければならぬ。ひっきりなしに眼のまえにあらわれては記憶によく保存さるべき素材を与える思索や思想に耽っているときはとくにそうである。もし君がひとりでいるなら、君はすっかり君のものである。たった一人だけの友だちといっしょにいたら、君は半分君のものだ。そして君の交際の不謹慎の度が大きくなればなるほど君の分は少なくなり、より多くの人といっしょに居れば、それだけ深くこういう不都合な状態にはまってゆくだろう(p210)」
 レオナルドが孤独な人、と言われるゆえんの箇所かなあ。アリストテレスも、あんまり賢こすぎるやつは、自分に見合っただけの友人を見つけられないから孤独だ、とか言ってたなあ。でも、レオナルドは、孤独をさみしがっていない気がする。孤独イコールさみしいこと、と一般的には思われているけど、おそらく人によっては、そう言い切れない部分もあるのだろうなあ。

…おお画家よ、君は君の作品について友人のいうことを聞くより反対者のいうことにすすんで耳を傾けることを好むがいい。何故かなら憎悪は愛を破り滅ぼすのであるから、憎悪の方が愛より強力なのだ。…(中略)…本当の友人であったら、それはもう一人の君自身にすぎない、が君は敵のうちには反対のものを見出すだろう(p217)」
 ちょっとヘーゲルのアウフヘーベンに似てません?自分と違うものを取り込むことで、さらに高次元へと上ることができる、みたいな。

 …というわけで、切れ切れに抜粋して、何だか自分のための忘備録みたいになってしまってスミマセンっ!

 他にも、ボッティチェリを攻撃していると思われる個所や、絵描きは全ての芸術家の中で一番エライみたいな箇所があって、おもしろかったです。レオナルド・ダ・ヴィンチは、自己評価が高く、いやみったらしくて、攻撃的です。友だちにはほしくないタイプ。でも顔がイケメンだったと言われるレオナルド。「でも」って何だ、「でも」って!たとえイケメンでも、自己愛精神が強い男なんてイヤよっ!(レオナルドだって私なんかお断り)

 あんまり紹介になってなくてすみません!堅い本に慣れている方なら、上巻はおもしろく読めると思います。ただ、下巻は、理系の話が続き、ちんぷんかんぷんでした。ただ、アンブロジアーナ絵画館に展示されている手稿は、この下巻の「鳥の飛翔について」という箇所の気がするんですよね~。ちょこちょこっと目を通しておけばおもしろいかもです。

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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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