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「聖書」と「神話」の象徴図鑑

 イタリア旅行のために、ちょこちょこ、ちょこちょこと、西洋美術の本を読んでいる私。最近では、イタリアで美術館に入ったときなど、「あ、この絵はキリストの洗礼のシーンを描いてるな」「この髪の長い女性はマグダラだな」などと、だんだんシーンや人物が理解できるようになってきました。

 美術鑑賞と言うものは、理屈でやるものではない、とは思っています。その絵の場面が何であろうと、作者が誰であろうと、オノレの心に訴えかけてくれる作品を愛でれば、それでよい、と。

 しかし、「そこに何が描かれているか」が頭で理解できると、美術鑑賞を、グッと深みを増すのも事実です。たとえば、大天使ガブリエルが、聖母マリアに「神様の子供をみごもりましたよ」と伝えに来る「受胎告知」というテーマの絵は、それがそういうシーンだとわからなければ、「何か美しい天使とかわいらしい女性の絵だなー」と、その表面的な美しさを鑑賞するだけで終わってしまいます。

 それに対して、これが「受胎告知」の場面だとわかって見ると、マリアの表情が、ああ、こういうシーンだからこそ、こういう表情をしているんだな、と一歩突っ込んで鑑賞できるようになります。そうなると、ボッティチェリの描く「受胎告知」の中の「想像もしていなかった事態に驚いているマリア」や、フラ・アンジェリコの描く「受胎告知」の「謹んで運命を受け止めているマリア」などの、表情が、何だか深みを帯びて見えてきます。

 よーするに!美術鑑賞に知識は絶対的には必要ではありませんが、あれば楽しいし、それも多ければ多いに越したことはない、と思います。

 おうっ!前置き長っ!てなわけで、こんな本読んでみましたよ!




聖書と神話の象徴図鑑


 監修しているのが岡田温司教授!この方は、イタリア関係の本をよく書いている方なので、きっとイタリアの作品がこの本の中でも多く紹介されているだろう、と踏んで読んでみたのですが、ビンゴでした!イタリアで見ることのできる芸術作品が、数多く掲載されています。

 内容は、まず、全カラーと何ともゼイタク。副題が「西洋美術のシンボルを読み解く」なので、西洋美術によく登場するモチーフに、どんな意味が込められているのかを、図鑑の形式で説明してあります。たとえば、ユリは「純潔」の象徴、月桂樹は「優れた芸術」の象徴、鳩は「平和」や「精霊」などを表し、犬は「忠実」でいい動物、言うことを聞かない猫は「怠惰」「好色」の象徴で悪魔の象徴(私は猫派なのでカナシイ…)などなど。そのモチーフが用いられた名画を、例として掲載しているのでわかりやすいです。この例として出される名画に、イタリアの作品が多いわけですよ♪

 あとは、聖書の登場人物だけでなく、ギリシャ神話の登場人物が、詳しく説明されているのが個人的に嬉しかったです。神々の系譜までしっかり図表されていてわかりやすい!この本に載っている、カラヴァッジョの「ナルキッソス(現代の「ナルシスト」の語源になった少年)」の絵が、何とも美しくて、次回イタリアに行ったときには、ぜひ見たいと思いました。ローマの国立古典絵画館という美術館にあるんですって!

 また、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の、緑の回廊の奥にある「スペイン人の大礼拝堂」という所の壁画がヘタクソだ、と以前の旅行記で書いたのだが(3/21フィレンツェ10 サンタ・マリア・ノヴェッラの再会)、何とその絵がこの本の中で掲載されていた!

サンタ・マリア・ノヴェッラの悪魔くんたち
 こういう変な色とりどりの悪魔くんたちが、目の前に集まった人々を所在なさげに眺めている絵なのですが、実は、この絵の舞台は「辺獄」なのだそうだ!「辺獄」というのは、地獄の入口にある、イエス・キリストより先に生まれた善人が、洗礼を受けてないため天国に行けず、だからと言って地獄に落ちるような悪いことをしていないため、集められる場所です。

 その、洗礼を受けていない善人を、イエスが助けに来る場面を描くのが「辺獄降下」というテーマなのだそうですが、地獄の入口にやってきたイエスを、悪魔くんたちは、「えー、何あいつ。でも、何だかオレ達より強そうじゃね?どうしていいかわからないぜ…」と、困ったように見ているのだそうです。ヘタレな悪魔くんたちかわいすぎる…。いやー、そういうテーマの絵だったとは知らなかったよ。今度フィレンツェに行った時、もう一度見てみたいっ!

 というわけで、後ろにさくいんもついていて、辞書のように引けるようになっているので、キリスト教のモチーフについて学びたい方には、ぜひおすすめの本です。

 (自分用メモ…パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の、ジョットの「七つの美徳」「七つの悪徳」も見てみたいよー!)

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貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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