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3/9ルッカ2 塔のてっぺんで木々は歌う

<本日のイタリア旅行記メニュー>
~フィレンツェからルッカに日帰り遠足~
●城壁
●グイニージの塔
●ドゥオーモ

 ルッカ遠足の後半戦っ!

 ルッカと言えば、完全な状態で残っている城壁、これがチャームポイントである。この城壁には上ることができて、上れるどころか遊歩道になっている。本当は城壁を1周したかったんだけど、1周4㎞くらいあるそうなので、日帰りな上に鈍足の我々には無理だろう、てなわけで、断念。ルッカに宿泊して、何日かルッカ観光に時間を取れるなら、必ず1周したいところだったが。

 せめて、城壁の上にくらいは上ろう、というわけで、「中世の大門(Portone dei Borghi)」をくぐった先の、サンタ・マリア門の近くから城壁に上れる、と地球の歩き方に書いてあったので、サンタ・マリア門まで行くことにした。それにしても、城壁の中にある「中世の大門(Portone dei Borghi)」ってちょっと謎。普通は、町の門は、城壁の部分についているものだと思うのだが、なぜ、城壁内に、さらに門があるのだろうか?

 …と思って調べてみると、今ルッカの旧市街をぐるっと取り囲んでいる城壁ができる前に、それよりも古い城壁があったのだそうだ。中世に作られたその古い城壁の外側に、旧市街を拡張する形で新しい城壁をルネサンス期(16~17世紀)に築いたのだ。つまり、今、ルッカの町を囲んでいる城壁は、ルネサンス期にできた新しいものなんだわねえ。古い中世の城壁の名残りが残っているのが、「中世の大門(Portone dei Borghi)」のあたりなのだ。

 さて、城壁の上に上がってみたら、こんな感じでした!

ルッカ 城壁の上

ルッカ 城壁の上2

 いやあ、完全に遊歩道!城壁の上、という感じがしない。ルッカ市民も、犬の散歩や、ランニングなどに使っていた。ここをランニングするのは気持ちよさそう。思ったよりも高さがないので、城壁からルッカの街並みを見渡そう、と思っていたのだが、それはちょっと無理だった。城壁の一か所に上ってルッカの眺めを楽しむというより、やはり1周して、ルッカをあらゆる角度から見てみる、ということに意義がありそう。やっぱりルッカを本当に楽しむには、フィレンツェからの日帰りでは消化不足。

 サンタ・マリア門をくぐって、城壁の外にも出てみた。ちなみに、門をくぐる際は、かなり暗いトンネルみたいなものをくぐるので、一人で通るならちょっとコワイかも。城壁の外には、水は枯れているが、もともとは外堀だったのかなあ?と思えるような跡があった。橋もかかっていたし、昔は水が流れていたのかもしれない。

 さて、サンタ・マリア門から、旧市街の中の方に戻った。途中で見かけたポスターの女の子が、何かを彷彿とさせたので、よくよく見てみると…「デスノート」のミサのコスプレ!?

ルッカ デスノートのミサ
 リンゴ持ってるし、よくよく見るとデスノート持ってるし!

 そういえば、ルッカでは毎年、イタリア最大のコミック・アニメのイベントが開催されるってどこかで見たような…。へー。ルッカって、イタリアのオタクさんたちのメッカだったりするんだろうか。ちなみに、イタリアでも、よく日本アニメは放送されている。今年は、テレビで「イナズマイレブン」を放送しているのを見た。日本アニメだけでなく、イタリア産のアニメも時々放送されているが、イタリアのアニメは、結構笑える。しゃべっているキャラクター以外は、誰もピクリとも動かないのだ。直立不動で人の話を聞くなんてこと、イタリア人にはできそうもないんだけどねえ。

 ルッカの、「アニメの町」という意外な側面を見たが、ルッカはもう一つ、「スローフードの町」という側面も持つ。日本でも普及した「スローフード」という言葉は、イタリアが発祥の地であることはよく知られているが、ルッカはスローフードの考えが根付いた町であるのだそうだ。(イタリアとスローフードの関係を知りたい方は、バール、コーヒー、イタリア人―グローバル化もなんのその (光文社新書)という本がおすすめ)

 それで、ルッカではスローフードを前面に出した、美味しいレストランに入ろう!てなわけで、円形闘技場跡の近くに、「CANULEIA」というお店がトリップアドバイザーで評判が良く、場所的にも行きやすく、さらにシェフの奥様が日本人で日本語でメニューの説明もしてもらえる、とのことだったので、そこに行こう!と事前に決めてあった。

 お店の正面に、ランチとディナーの開店時間が貼ってあったので、ランチの開店時間に合わせて足を運んだ…のだが、なぜだかお店は真っ暗。ドアは開いていたので、入ってみたが、人の気配なし…。厨房の方まで進んでみると、お店の人がいたので、聞いてみると、今日はディナーしかやってないらしい…。表の張り紙にランチタイムの時間が貼ってあるのに…?うん、貼ってあるのに、やってないらしい…。うおっ…まあ、イタリアではいろんなことがあるけどさ、開店時間がお店の入り口に書いてあるのに、その時間に合わせて営業していない、てのは初めての体験だったぜ…。

 私はいつも、イタリアのレストランを調べるときは、お目当ての店が突然お休みしている可能性を考慮して(こういうことよくあるんだな)、そのお店から近い評判の良いレストランも数件調べておくのだが、今回は、どうしてもこのレストランに入りたかったせいか脇が甘く、他には1件しか調べてなかった。そこで、その調べておいた「Ammondonostro」というお店に行った。こちらもトリップアドバイザーで評判の高いお店だったのだが、ただランキングが高いことしか調べてなくて、どういうお店かは全く知らずに入った。お味は…美味しくなくはなかったけど、まあ普通だったかなあ。ただ、値段がものすごく安かった。おそらく、安くでまあまあの味を楽しめる、てなわけでランクが高いのだろう。

 さて、お食事の後は、城壁が思いの外低かったので、高いところに上って、ルッカの町を見渡すことにした。

 向かうはグイニージの塔

ルッカ グイニージの塔
 何と、この塔、てっぺんに木が生えているのだ。これはオモシロイ。何ともかわいいような、ちょっとまぬけなような…。体力に不安のある母を、塔に上らせるかどうかは迷っていたのだが、塔の下まで行ってみると、あんまり高くない!頂上にいる人の服装までしっかり見えてしまう。これなら、母でも楽勝で上れるだろう、と、3人で上ることになった。

 塔を上る階段はこんな感じ。
ルッカ グイニージの塔 階段
 …つまり、狭いわけでもなく、古くて足場の悪い階段でもなく、普通に楽勝で上れる階段。壁には、最近、「ちょっと絵の上手い人」程度の人が描いたと思われる、おそらくこの塔の名前の由来となっている「グイニージさん」の伝記を描いた、紙芝居みたいな絵が飾られている。…何か、全体的に楽勝ムードの漂う塔であった(意味不明)。

 「あっ」という間に頂上にたどり着き、頂上に出ようとすると、もう、木が見えている!

ルッカ グイニージの塔 てっぺんの木

 おー!木ー!この画像、なかなか信じがたいと思いますが、塔の頂上に出る出口の写真ですよ!やっぱり、塔のてっぺんに木が生えているって、かなり斬新である。木!イカシテルね!

 てっぺんに出ると、風が強く、ざわざわ、ざわざわ、と木々の葉が風でこすれ合う音が耳に心地よい。塔の上で木々のざわめきを聞くなんて、本当にオモシロイ。その木々のハーモニーの中、見渡すルッカの風景は格別!

ルッカ グイニージの塔からの眺め
 こちらは、午前中に観光したサン・フレディアーノ教会。やっぱり正面のモザイクは、遠くから見た方がキレイだった。

ルッカ グイニージの塔からの眺め2
 やさしく広がるルッカの街並み。なかなか塔が多い。塔の多い町って結構イタリアにはある。その中でサン・ジミニャーノだけが塔の町としてもてはやされるのは、塔と言うより、街並み全体が古くさくて風情あるからなんだろうなあ。

 ちなみにこの塔の上からは、町をぐるっと囲む城壁は見えなかった。せっかく完全に残っている城壁なのだから、塔の上から見えれば最高だったのだけれど。やっぱり塔自体がそんなに高くないからだろうなあ。木も生えてるくらいだしね!

 この後は、ルッカ名物の「ブッチェラート」を買いに行った。ブッチェラートとは…ぶっちゃけブドウパンっ!昨年発売のCREA Traveller (クレア・トラベラー) 2011年 10月号 [雑誌]に載っていた、ブッチェラートがおいしいという、サン・ミケーレ・イン・フォロ教会近くの、「Pasticceria Taddeucci」というお店に行ってみた。

ルッカ Pasticceria Taddeucci
 こちらがそのお店。

 そしたら、ここのおじさんが親切で、置いてあるお菓子のほとんどを説明してくれた。おいしそうだったし、地元の人たちで大繁盛していたので、ブッチェラート以外に、おじさんのおすすめの、ほうれんそうのお菓子と、にんじんのお菓子を買った。フィレンツェに帰ってから食べたけど、本当に美味しかった!カフェも併設しているので、ルッカでぜひ立ち寄ることをオススメしたいお店である。ちなみに、トイレはカウンターの中の方にあり、店員さんに言えば貸してもらえる。

 さて、気が付いたら、帰りに乗る予定の電車の時間が迫っていた!予想以上にルッカは大きい町であり、それなりに時間がかかってしまった。急ぎ足で、旧市街では駅と近い方向にあるドゥオーモへと向かった。

ルッカ ドゥオーモ
 こちらがドゥオーモっ!ピサ・ルッカ・ロマネスク様式の、エレガンスな聖堂。生クリームのケーキみたい!しかも美味しそう!ピサ・ルッカ様式と言われるけど、ピサの聖堂に比べて、ルッカのロマネスク教会は、生クリームケーキに似ていると思う(ヒドイ芸術論だな…)

 入口の上には、ロマネスク風の浮き彫り芸術が。ロマネスク彫刻は、ルネサンス期の洗練された彫刻に比べて、ころっとしていて、下手カワイイ。

ルッカ ドゥオーモの装飾2
 右から2番目の人に、ちび悪魔が何かささやきかけてますぜ。

ルッカ ドゥオーモの浮き彫り芸術
 アップにするとこんな感じ。頭ポカポカしているようにしか見えないけどね。

 中に入ると、なんと、盛っっっ大な工事中っ!!!まあ、もうあんまりゆっくり鑑賞する時間ないから、ちょうどよかったかもしれんね。工事中じゃなければ、もうちょっと見たいのに…とか名残惜しく去ることになってしまっただろうし。

 ドゥオーモ入場は無料なのだが、一部だけ有料ゾーンがあった。ドゥオーモの聖具室である。ここには、有名なグエルチャ作の「イラリア・デル・カッレットの墓」がある。お墓なので、イラリア・デル・カッレットさんをおそらくモデルにして作った女性の像が、棺桶の上に静かに眠るように横たわっているのだが、なかなか美しい作品である。被っている帽子がかわいらしく、眠っているようにしかみえない顔は、実に清楚で美人さんである。足元には愛犬と思われる犬が座っていて、こちらもかわいらしい。ただ、猫派の我々母娘からしてみれば、猫だったらもっと大喜びしたところだったのだが。

 ドゥオーモ内部、どこもかしこも工事中で、ティントレットやギルランダイオの絵もドゥオーモ内にあるらいいのだけど、全く鑑賞できる気配なし。また、このドゥオーモには、かなり有名なキリスト像があるのだが、そこは集団さんが集まっていて、なかなか見学できない。市民の信仰を集める古いキリスト像で、伝説では、キリストの処刑の場面を実際に見たニコデモという人が作ったことになっている。そんなキリスト像なので、それを一目見るために、世界中から巡礼者がやってくるらしい。

 正直、キリスト教徒でない我々にとっては、特別な意味は持たない像なのだけれども、やっぱり有名なものなので、一目だけは見ておきたい。てなわけで、なかなか集団さんが去らず、電車の時間も迫ってきたので、集団さんにお願いして中に入れてもらい、一目だけ見た。イタリア人の中高年の団体ツアーの集団だったが、おじさんたちよりおばさんたちの方がしっかりしいて、我々3人を親切に中に通してくれた。イタリアでは、女性の方が頼りになるのはよくあることよ☆

 というわけで、最後は駆け足になってしまったルッカ遠足であった。それにしても、ルッカの白いロマネスク教会の写真を見ていると、どうにも生クリームケーキが食べたくなる。特にサン・ミケーレ・イン・フォロ教会は、美味しそう。何の生産性もない話になり始めたので、ルッカ旅行記はここらで終ー了ー。

3/10フィレンツェ10 今も昔も子供のためのへ続く

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貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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