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3/15ヴェネツィア2 浮かれる者は藻をつける

<本日のイタリア旅行記メニュー>
●カナル・グランデ
●サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
●サン・マルコ寺院

 おはようっ!ヴェネツィア!

 本日から、本格的にヴェネツィア観光である。水の都の人になる我々っ!本日だけ臨時で宿泊した(オーバーブッキングのため)ホテルの朝食は、大きなクロワッサンが美味しくてグーであった。ここでの大きなクロワッサンとの出会いは、これからの我々のイタリアでの朝食観を変えて行くのである。

 今日はまず、サン・マルコ広場のお向かいにある小さな島、サン・ジョルジョ島に行く。昨日からヴェネツィア本島を離れてばっかりの我々。というのも、ヴァポレット24時間券を、力の限り使ってやろうという魂胆からである。

 サン・ジョルジョ島に行くためには、まずヴェネツィア本島南側の、サン・ザッカリアという乗り場に行き、そこでヴァポレットを乗り換えなければならない。昨日、ヴァポレットの速度は、異様に遅いことを知った我々は、24時間券が時間切れにならないように、ホテルからの最寄り駅ではなく、急行のヴァポレット2番線(各駅停車のヴァポレットは1番)が停まる、と地球の歩き方に乗っていたサン・マルクオーラという駅まで歩いた。

 そこにまず1番ヴァポレットが来たが、急行に乗るために見送った。しかし、その次にカナル・グランデをよいこら、とやってきた2番ヴァポレットは、スーと涼しげに、我々の待つ駅をすっ飛ばしていった。ええーっ!?駅の時刻表にも、ちゃんと2番の時刻表があるのにどうして?イタリアだから、停まりたくない時は停まらないのだろうか?仕方なく次に来た1番ヴァポレットに乗ったが、この後も急行が停まるはずの駅に停まらないことが何度もあった。…まあ、原因としては、「イタリアだから」という理由以上に、我々が持ってきた地球の歩き方が、ひとつ古い版だった、ということが最大要因であろうよ…。

 この日は天気はイマイチだったが、この時間は幸いに雨は降っていなかったので、ヴァポレットの外の席に座って、カナル・グランデの景色を楽しんだ。

カ・ドーロ
 こちらは「カ・ドーロ」。華やかなお屋敷が立ち並ぶカナル・グランデの中で、一番エレガンスでかわいらしいと感じた、私のお気に入りのお屋敷。

リアルト橋
 みんなのリアルト橋。ヴァポレットはもんのすごくのろいので、リアルト橋はいつまでもいつまでもいつまでも見えた。

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
 カナル・グランデの最後を飾るのは、美人さんのサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。清らかで清純っ(同義反復)。

レデントーレ教会
 カナル・グランデが終わると、海に出る。このへんの風景は、非常に開けていて気持ちがよい。あちらに見えているのは、ジューデッカ島。海は、運河よりも少しヴァポレットが揺れるが、それでも全然楽勝である。だってヴァポレットは、私の全力疾走と同じくらいのスピードしか出てないからな…。カナル・グランデ巡りにヴァポレットを使う予定の方もいると思うが、ヴァポレットは、予想以上に「のろい混む犬が乗ってる」ということを頭に入れておいた方がよい。観光客だけでなく、地元の人が普通に使っているので、全ての停留所で、大量に人が降り、大量に乗ってくるのである。その乗り降りに、ものすごく時間がかかる。停まる時のエンジン音もうるさいので、個人的には停留所の少ない、2番線の急行の方がおすすめである。
 
 ジューデッカ島への乗り換え地点となるサン・ザッカリアに到着した時には、ヴァポレット24時間券の制限時間はあと1時間ちょいくらいであった。何となく気持ちが焦る私と、「少しくらいオーバーしても大丈夫だよ」と余裕たっぷりの姉。姉め、旅行12日目にして、完全にイタリア人と同化してきたな…。

 サン・ザッカリアからサン・ジョルジョ島までは泳げそうな距離だった(ちなみに、実際には私は泳げない)。この時、間違えて反対方向のヴァポレットに乗ってしまうと、もうそこに見えているサン・ジョルジョ島が「あーれー」と手を伸ばしながら遠ざかってしまうので、気をつけましょうね!ていうかサン・ジョルジョ島小さすぎ。ヴァポレット乗り場を降りてすぐ正面に、パッラーディオ設計の、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会がそびえ立っていた。パッラーディオらしく、清く正しい作りの、堂々とした教会である。

 24時間券の時間が押しているので、焦る私は、「とりあえず鐘楼に上ろう!」と姉に提案するや否や、鐘楼に上る入り口へと急いだ。教会内部は無料入場できて、その奥の方に鐘楼の切符を売る場所がある。この鐘楼からは、お向かいのヴェネツィア本島の、サン・マルコ広場のパノラマが拝めることで有名である。二人で6ユーロだったが、姉が5ユーロ札をお釣りにもらおうとして、11ユーロ出したものだから、係員のイタリア人は混乱した。姉よ…イタリア人相手に、複雑な「さんすうのもんだい」を出しちゃダメだよ…。

 鐘楼へは何と、エレベーターで上る形だった。イタリアにはあんまりエレベーターはないので驚いたし、足で上らないなんてつまんないっ!とちょっと思ったが、ちょうど急いでいるのでよかった、よかった。あっちゅうまに上にたどりついた。さてっ、サン・マルコ広場のパノラマ、いらっしゃいっ!

サン・マルコ広場のパノラマ
 ちょっと霧がかった中に浮かぶ、サン・マルコ広場。天気がよければ、もっと先まで見えるのだろうが、霧の中の風景も、なかなか風情があってよいかもしれない。飛行機の中で隣に座ったイタリア人が「ヴェネツィアは美しいけど物悲しい街でもある」と言ったが、こういう風景のことを言っていたのだろうか。

サン・ジョルジョから見た南側の風景
 こちらは、そのちょうど反対側の風景。航路を示す、杭がはっきりと見える。この杭に挟まれた道を、船は進んでゆくのだ。
 
 鐘楼から降りて、少しサン・ジョルジョ教会内部を見学した。内部は暗くて、パッラーディオらしい、古代チックな円柱が力強かった。教会を出ると、24時間券の制限時間はオーバーしていたが、「誰もチェックしてるわけじゃないし!」と、妙に私も強気になっていた。ヴァポレットがのろすぎるのが悪いんだよーだ。急行が停まるべき場所に停まらないのが悪いんだよーだ。こちとら、オーバーしたかったわけじゃないんでェ!と開き直り、妙に逆切れまでしていた。その時!海辺近くの階段を歩いていた姉が、つるっと藻に足をすべらせて、スローモーションのように宙に浮き、尻もちをつく0.2秒前には、もう私は「えーーーっ!?」という声をあげていた。そう、姉がコケたのだ!

 私は「えーーーっ!?」を繰り返し、若干笑っていた。第二声でようやく「大丈夫っ?」と言ったが、これが第一声じゃないところが、人間として人格を見つめ直したいところである。近くには日本人男性二人がいて、笑いをかみころしていた。これがイタリア人男性なら、「大丈夫かいっ!?僕の服で水をふくんだ!」と言うところだろうが、こういう時あたかも見なかったふりをして、ほっとく方が親切な場合も、まああると言えばあるな…。姉はケガとかはしていなかったが、コートやストールに、緑色の藻がべっとり付いていた。ウェットティッシュで拭いたら、まあまあ取れたが、ヴァネツィアで足を滑らせて、運河や海に落ちるのはあまりにベタすぎるので、皆さまもヴェネツィアに行った際は、水際ですべらないように注意して下さい…。

 ヴェネツィア本島に戻って、サン・ザッカリアからすぐそこなので、サン・マルコ寺院に入ることにした。サン・マルコ寺院前の広場は、イタリアで一番美しいとか、ヨーロッパで一番美しいとか言われるのだが、雨のせいでカフェがテラス席を出していないせいか、イタリアナンバーワンってことはないな…と思った。くらべるものではないが、個人的にはシエナのカンポ広場の方が好みである。天気がよければ、また違うのかもしれないが。ただ、雨がちなヴェネツィアも、それはそれで風情はある。

 サン・マルコ寺院は、内部無料のため、行列ができていた。夏の観光ハイシーズンだったら、もっとすごい行列なんだろうな…。考えただけで気が遠くなりそうだ。どことなくアラブのかほりのするサン・マルコ寺院の正面ファサードは、やはり天候のせいか、あまり輝いて見えなかった。できればサン・マルコ広場には、晴れた日に来た方がよいかもしれない。正面の扉上には、金色のモザイクが施されているが、左端の古いモザイクが一番見ごたえがあった。おそらくモザイク文化そのものは、中世が最盛期だったのではないかと思われる。

 内部に入ると、金、金、金っ!天井がくまなく金のモザイクで覆われている。新旧の聖書を題材とした、かなり多くのモザイクで飾られているが、やはり比較的古そうなものが美しい。イエスを中心に、十二使徒が放射線状に並ぶ「昇天」のクーポラは、ちょっとメリーゴーランドに見えなくもなかったが。内部は本当はカメラ撮影禁止なのだが、観光客はパチパチ撮影していて、あまりに観光客の数が多いため、係員は注意するのもめんどくさいのか、放置していた。

 私が一番気に入ったのは、一番奥の、四福音者を表す動物をかたどったモザイク。マルコがライオン、ヨハネが鷲、ルカが牛、マタイが天使(どうしてマタイだけ動物じゃないんだろう…。動物嫌いだったのかな?)で表わされているのだが、このサン・マルコ寺院の守護聖人でもあるマルコを象徴するライオンの、妙にうつろな目が気に入った。写真撮影禁止なので、模写してみたが、自分の芸術センスのなさにちょいと落ち込んだ。

 サン・マルコ寺院は内部は無料で入れるのだが、商人の街ヴェネツィアらしく、お金が取れるところはしっかり取るので、寺院の宝であるパラ・ドーロを見るのは有料である(2ユーロ)。パラ・ドーロは一番奥に置かれていて、せっかくだから見学に行った。切符売り場のお兄さんは、一般的イケメンで(ちなみに私は一般的イケメンにはあまり心ひかれない)、「ニホンジーン、ナガトーモ!」と言ってウィンクしてきた。まあ、長友は日本人ですけどね。それはただの事実であって、そこから会話を進めるのは難しいですね、ええ。

 パラ・ドーロは宝石をちりばめてイエス・キリストや十二使徒、聖母マリア像などを描いた工芸品である。聖人の後輪が、宝石で作られているのが効果的でかわいらしい。最初に全体像を見た時は、「それがどうした?」と思ったが、非常に芸が細かいので、じっくり時間をかけて細部を見ると、だんだん良さがわかってくる。ただ、私なら、こんなに多くの宝石を手にしたら、絶対に違うものを作るけどな…。

 サン・マルコ寺院は基本一方通行だが、この日はそれほどは混雑していなかったので、もう一度見たい所に後戻りすることもできた。だが、おそらく観光ハイシーズンは後戻りできなくなると思うので、気に入った場所はしっかり見てから先に進んだほうがよい。またこの日は、いったん寺院を出てから、サン・マルコ寺院に並んでいる人たちの列を横切って、有料の2階の博物館に入る階段を上ったが、何となくピーク時は、ここが通行できない可能性があるのでは、と思った。その場合は、先に博物館を鑑賞してから、寺院内部の鑑賞をした方がいいかもしれない。

 というわけで、我々は、有料の博物館にも入ってみた。だって、天井のモザイクが、近くから見えるらしいんだもんね!2階は有料なので、下の階よりはずっとすいていて、上からゆっくり寺院内部を鑑賞した。天井モザイクは一部が近くから見ることができ、人物の表情などがはっきり見えた。ちなみに2階にはトイレもあるが、男女一つずつしかないので、激混みだった。トイレの横には飲み物などの自動販売機もあった。2階の宝物庫のエース級の所蔵物は、4頭の馬のブロンズ像である。これはヴェネツィアを中心とした、悪名高い私利私欲に走った第四次十字軍が、同じキリスト教徒のビザンティン帝国を攻撃し、コンスタンティノープルから持ち帰った記念品だそうだ。そういう経緯を頭に入れて見ると、先入観のせいか、馬の表情がどうにも悲しそうに見える。ちなみに、聖堂の正面に飾られているのは、この馬さんたちのコピーである。

 2階はテラスに出ることもできるので、ちょっとテラスで外の空気を吸ってひといき。

サン・マルコ寺院鐘楼
 こちらはテラスから見た、霧の中にそびえる鐘楼。

サン・マルコ広場ライオン野郎
 右手の方に見える、ムーア人の時計台と、ライオン野郎。ちなみに、ライオン野郎とは、ヴェネツィアの守護聖人マルコを象徴した、聖書に前足を置いた翼のあるライオンのことである。ヴェネツィアの象徴なので、ヴェネツィアではあちこちで目にすることができる。ヴェネツィアが制覇した街にも、「オレの街だぜ!」みたいな感じで目立つ所に作ってあり、ヴェローナやヴィツェンツァでも目にした。ナゼだか我々は「ライオン野郎」と呼んでいた。

 サン・マルコ寺院は広く、博物館まで見学すると、結構疲れた。ここらで、いったんお昼を食べて、ホテルに戻ることにした。ちょいと長くなってしまったので、お昼からのヴェネツィア散歩は、ページを改めて書きまする。

3/15ヴェネツィア3 奇跡の聖母は慈愛に満ちてへ続く

イタリア旅行記2011もくじ

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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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