イタリア旅行記ブログ イタリア旅行は楽し

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3/10マントヴァ~湖に浮かぶ笑いの殿堂

<本日のイタリア旅行記メニュー>
~ヴェローナからマントヴァへ日帰り遠足~
●サンタンドレア教会
●ドゥカーレ宮殿
●テ離宮
●マンテーニャの家
●ジュリア・ロマーノの家


 本日は、ヴェローナからマントヴァへの日帰り旅行である。ヴェローナは、いくつかの世界遺産の街や、メジャーな観光地へのアクセスが良く、北東イタリア旅行の拠点におすすめの街である。

 マントヴァと言えば、北イタリアルネッサンスの中心地。1月にNHKのBSで、マントヴァでのルネサンス期の芸術のパトロンとなった、ゴンザーガ家の末裔を特集する番組があって、三方を湖に囲まれた、美しい街が画面に映し出された。その番組の、重々しいBGMやナレーションの印象もあり、マントヴァはクラシカルな、誇り高い、美しい街、というイメージを、私も姉も抱いていた。例えるなら、ツンとした感じの貴婦人、というイメージ。

 特に姉は、そのイメージを強く持っていたようで、「今日はマントヴァに行くから、私はマントヴァらしいファッションで行くよ!」と、カジュアルな個人旅行者には見えないような、ちょっとだけフォーマルな服装までした。わざわざマントヴァに行くために持ってきた、アクセサリーもあった。…ちょっと気合の入れすぎである。…我が姉ながら、変な人である。

 地図を見ると、マントヴァ駅の前の鉄道の線路は、2つの湖の間に通っていて、湖に囲まれた車窓を拝めそうだったので、今回は、電車は2階席に座った。我々のもくろみ通り、マントヴァ駅に到着する前に、左右に広がる湖が、電車を迎えてくれた。どちらかと言うと、進行方向から見て左手の方が美景♪しかし、電車内の乗客で、湖に喜んでいるのは、我々だけだった…。いいさ。我々だけの湖♪

 マントヴァ駅を出ると、まずは、「普通のイタリアのそこらへんの街」というような街並みだった。いいさ、いいさ、イタリアはどこだって駅前はごみごみしているのさ。そのうち、「わたくしはマントヴァでございます!」という風な、気取った美しい旧市街が現れるさ。

 旧市街方向へ歩く途中、最初の見どころであるアルコ宮があったので、ちょっと立ち寄ってみると、残念ながら閉まっていた。いいさ、いいさ、ちょっとあったから行ってみようかな、と思っただけだし、ノープロブレムさっ。…それにしても、マントヴァの道路は、特に車道が、石畳の多いイタリアの中でもかなりデコボコした石畳で、底の薄い靴で歩いたら、土ふまずが気持ちいいかもと思うような道だった。うん、うん、きっと古い街だからだね。アンティークでよいではないか。

 そして、いよいよ、マントヴァの中心地ともいえる、「風情ある(by地球の歩き方)」と言われるエルベ広場が近づいてきた。さあ、これからが、貴婦人マントヴァが現れるはずだ!じゃーんっ!

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 ……………。

 ええと、これは、屋台ですね。すーごくいっぱいの人々が、屋台にたかっています。ちょっとこの写真では伝わりづらいかもしれませんが、結構な数の人々が、わき目も振らずに屋台にたかっています。まあ、エルベ広場の「エルベ」は、「野菜」とかそういう意味なので、野菜市が開かれているのでしょうね、と思いましたけどね、屋台のほとんどは衣服を売っているのですよ。それも、めっちゃ安っ!婦人用ズボンたったの1ユーロ均一っ!売られているのは、ほとんど婦人服(全部超格安)。そんなもの屋台で売らないでくれよ、と言いたくなるような婦人用下着まで、ぶらーんと屋台に引っ掛ける形で売られていて、まあ、地元のおばちゃんたちが、我先にと、屋台にたかっておりました。もう、地元民だらけの、下町の大安売り市みたいな雰囲気でございますね。

 きっと、これは、たまたまですよ、お隣の、これまた有名な、「ロマンと歴史を伝える(by地球の歩き方)」と言われるソルデッロ広場に行けば、貴婦人マントヴァに会えますよ。…と、ソルデッロ広場まで抜けると、うわあー……。こっちもおばちゃん天国ですよ。衣料品売りの屋台で、地元のおばちゃんたちが押し合いへし合いですよ。おばちゃんだけでなく、若い女性も群がっておりますよ。そして、その女性たちの連れのダンナと思われる男性たちが、ヒマそうに屋台の傍らで、集団になっておしゃべりに興じていますよ。

 ボー然とする私。ボー然とする姉。貴婦人って誰?「わたくしはマントヴァでございます!」ではなくて、こりゃ、「あたしゃ、マントヴァだがねっ!」じゃないのか…?……うん、うん。マントヴァは、きっと想像していたより、観光色を前面に出していなくて、生活感あふれる街なのだ。活気があって、よいじゃない?と私は思ったが、わざわざ貴婦人ルックでやってきた姉は、ずっとボー然としていた。

 まあまあ、気を取り直して!まず、マントヴァで一番有名な、サンタンドレア教会に入ってみた。ルネッサンス建築で、非常に美しいと言われる教会なのだが、写真で見る限り、私はあんまり良さがわからなかった。おそらく、実際に見れば、美しい教会なのだろうと思っていたのだが、なんと、盛大な工事中!正面部分が工事用のシートで覆われていて、全くもって見えないし、内部も工事用のかなり大きな足組みが、しかも真ん中にどーんと置いてあり、内部装飾もよくわからない…。うん、仕方ない、文化財の修復は仕方ない!…というわけで、サンタンドレア教会の美しさは、わかりませんでしたっ!

 その後、マントヴァ観光の大目玉である、ドゥカーレ宮殿へと向かった。ゴンザーガ家が居住したお城で、ゴンザーガ一家が描かれているという、マンテーニャによる「結婚の間」が有名である。事前に調べると、「豪華で壮大なドゥカーレ宮殿は、かなり大きくて、ひとつひとつを丁寧に見学していると膨大な時間がかかるので、時間に合わせて計画的に鑑賞するのがよい」と、いろいろなガイド本に書いてあったので、午前中いっぱいを、ドゥカーレ宮殿鑑賞に当てることにした。

 ドゥカーレ宮殿は、ひとつひとつの小部屋が興味深い、と言われている。入場すると、すぐにピサネッロの「騎士物語」の下絵が残る部屋に出た。描き途中の下絵や、フレスコ画の一部が残っているが、損傷が激しい。これは、かなり傷んでいるので、「豪華で壮大」でなくても仕方あるまい。その後、いくつかの小部屋に続いて行くのだが…。

 ………えっ?何ですか?この、ちょっと意味ありげに並べられたビンの数々、無造作におかれた新聞紙みたいな紙、部屋の中央にとぐろを巻いている赤い布…。ルーベンスの絵が置かれる大広間には、何と、ディズニーの、白雪姫と7人の小人のオブジェが、あっち向けホイ!みたいな感じに、てんでバラバラな方向を見る形で置かれている。まさか、いくら何でも、これはゴンザーガ家の収集品であるまい。…各部屋が、現代アートの作家さんとコラボレーションしていて、古い絵とともに、現代アートが置かれているのである。

 イヤ、わかりますよ、ルネッサンス芸術の遺物たるドゥカーレ宮殿、現代アートの作者さんとコラボして、また新しい芸術の潮流を作りたい、その気持ちはわかりますよ。でも、ルーベンスと7人の小人の組み合わせは、アンマリジャナイデスカ…。その先の部屋には、檻の中に、大量の白い顔なし人形が投げ込まれている現代アートが部屋の中央に置かれていて、足を踏み入れた時、「うわっ!」と声を出して驚いてしまった…。わ、我々は、北イタリアルネッサンスの中心地に、いったい何をしに来たのだろうねえ…ここはお化け屋敷ですかっ?

 何だかムダに疲れてきた我々は、やっとのことで「結婚の間」にたどりついた。不幸中の幸いで、「結婚の間」には現代アートはなかった。…はあ~…束の間の休息…。うん、「結婚の間」はなかなか良いですね。天使たちの羽根が、蝶々の羽根なのがキュートである。有名な、天井中央の、天使たちが下を見降ろしている、まるいだまし絵もかわいらしい。天使のおしりプー(←疲れて語彙が貧弱になっている私)。

 だが、よくよく見てみると、この「結婚の間」を描いたマンテーニャは、あんまり絵がうまくない。構図は最高だと思うのだが、人物の動きと表情が硬い。特に、ゴンザーガ一家を描いたという絵は、人物の表情がコワい。ルネッサンスだけに、もしかしたら実物に忠実に描いたのかもしれないが。天井のまるい絵も、上から、のぞき込んでいる人々の表情がコワい。「結婚の間」に行く方は、描かれている人物と、にらめっこしてみて下さい。確実に負けます。

 「結婚の間」を出て、さらに小部屋をぽちぽち回ったが、このドゥカーレ宮殿の装飾は、よくよく見ると、笑いを誘っているような顔つきの、人物や、天使や、悪魔軍団や、よくわからない太陽のマークなどだらけであった。一つの部屋につき、必ず一つは、「ぷっ」と吹き出したくなるようなものがあった。ゴンザーガ家って、もしかしたら、すごくユカイな人々だったんじゃなかろうか。それに、宮殿内は、確かに飾ってはあるのだが、飾り方がおおざっぱで、細かいところはテキトーなのである。有名な「変容の間」では、天使がウンコ座りしてるし…。

 そして、ぐるっと回り、入り口に戻ってきた。おわり。ドゥカーレ宮殿おーわーりー。いえ、フォローしておくと、「結婚の間」と、あと「十二宮の間」と呼ばれる、天井に星座図が描かれている部屋は、なかなかよかったですよっ!

 このあたりで、我々のマントヴァへのイメージは、ガラリと変わっていた。マントヴァはお笑いである。しかも、コテコテの関西系の笑いである。「おら、マントヴァ!てへっ(笑)」みたいな感じ…。

 マントヴァは食べ物が美味しい、とイタリア (ロンリープラネットの自由旅行ガイド)に書いてあったので、お昼は、地元料理がおいしいトラットリアで食べることにした。トリップアドバイザーで調べて、ドゥオーモ近くのトラットリアで食べようと思っていたのだが、木曜が休みで閉まっていた。

 こういうこともあろうかと、他にも2軒調べてあったので、湖沿いの道を南下したところにある、「Osteria della Fragoletta」というトラットリアへ行った。こちらは開いていた~♪店員さんに「マントヴァのおすすめ料理を教えてください」と言うと、カボチャのラビオリ、ロバ肉(?)のリゾット、仔牛のポレンタ添えを勧めてくれた。全て、かなり美味しかったっ!特にカボチャのラビオリかわいい~♪

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 中にカボチャがはさんであります。チーズをたっぷりかけて食べようっ!甘味があって、特に女性におすすめの味っ!

 おなかがいっぱいになったところで、せっかく湖の近くまで来たので、湖から街を見てみようではないか、と、2つの湖の真ん中を通る、サン・ジョルジョ橋という橋を真ん中くらいまで渡って、街の方を振り返ってみた。おろー。湖から見ると、やぱりマントヴァはきれいだねえ~。

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 あちらに見えますのは、ドゥカーレ宮殿でございます。

 橋の南側のインフェリオーレ湖にはかいつぶりがいて、姉が、「かいつぶりの醍醐味は、もぐった後に、どこに出てくるかを予想できないところにあるんだよ!」と言ったが、私はマントヴァでわざわざ、かいつぶり見なくていいや~と思ったから、無関心で街の方ばかり見ていた。姉は「どうしてそんなにかいつぶりに冷たいのさ」と憤慨していた。ふと、反対側のメッゾ湖を見ると、「何か、あのアヒル大きくない?…ていうか、白鳥じゃない!?」

 野生の白鳥~!我々は、白鳥に近づくために、メッゾ湖の方へ向かい、橋から湖に降りる階段が見つからなかったため、角度のある斜面を、アクロバティックに滑り降りた。白鳥~!
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 水際に近付くと、何と、白鳥が近づいてきた!しかもシャーっ!と言いながら、何か食いものよこせ、みたいな感じで迫ってくる。コワいよ~。完全に腰がひけている私である。お前ら、人間慣れしてるな…。(私の方は白鳥慣れしていない…)
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 白鳥は、「何コイツ、何も食い物持っていやしねえ。ダッセェ!」みたいな感じで、湖に戻って行き、そのままインフェリオーレ湖の方に、水の流れに流されていった。その白鳥を、「待って~!」と追いかける、実にバカな観光客の我々。姉は、白鳥という大物が現れたことで、その後は、完全にかいつぶりをシカトしていた…。

 さて。白鳥に遊んでもらったところで。マントヴァの、もう一つの大きな観光の目玉である、街の南側のテ離宮に行くことにした。途中に、「ベンキ(venchi)」と言う名の、ヴェローナでも見かけたジェラート屋があったので、買って食べながら歩いた。おっ!ベンキは、名前はアレを連想させるのでアレなんだが、なかなか美味しいっ!チョコレートが有名なお店らしい。北イタリアのあちこちで見かける、チェーン店のジェラテリアである。

 テ離宮の横には、小学生向けの小さな遊園地みたいなものがあった。アトラクションの音楽や、マイクの声がわいわいしている中、テ離宮へと入る我々。テには期待しているんだが、テだってドゥカーレ宮殿と同じゴンザーガ家の別荘だからな。ドゥカーレと同じように、お笑いかもしれないぞ…。

 テ離宮に入ると、初めから、かなり綺麗な部屋であった。「おっ!これは!」と思い、次の部屋ものぞいてみると、こちらも綺麗。そっか~。ドゥカーレ宮殿は、保存状態がよくないのだな。ただ、テ離宮は、美しいのだが、全くもって順路がわからないっ!一度切符売り場に戻り、係員さんに聞いてみると、順路は特になく、中庭を使って移動して、好きなドアから入ればいいそうな。

 太陽神アポロンの、出来の悪い息子・パエトンが空から落下する絵を描いた部屋や、エロスとプシュケーの物語を描いた部屋など、ギリシャ神話をモチーフにした部屋がいくつかあり、壮観であった。プシュケーの間では、イタリア人のガイドさんが、一生懸命英語で他のツアー客に説明をしていた。ネイティブでない人の英語は、ゆっくりで聞き取りやすいので、私もちゃっかり聞いてしまった。ツアー客は年配女性の団体で、プシュケーの間には結婚初夜の絵もあるので、ガイドさんはお決まりのギャグでおばさま方を笑わせることに成功して、幸せそうだった。

 そして、一番の見どころである「巨人の間」に出た。こちらもギリシャ神話がモチーフで、ゼウスを中心としたオリュンポスの神々が、巨人族を滅ぼすシーンを描いている。これは、思った以上に迫力があった。天井画と壁画がつながっていて、部屋全体がキャンバスになっている。巨人が崩れる神殿や、山の下敷きになっていて、川に落とされている巨人もいる。天井画の、雲の上にいるのが、人間とほぼ同じ大きさと思われるオリュンポスの神々なのだが、巨人との大きさの違いが、自然に描かれている。

 ギリシャ神話では、悪者として描かれることの多い巨人なのだが、この絵では必死に難を逃れようとしていて、悲しそうな顔をしている巨人もいて、何だかかわいそう…と、巨人に同情したくなるほどリアル感のある絵であった。姉は、すみっこにいる、悲しそうな一つ目巨人を気に入っていた。それにしても、ギリシャ神話の「巨人族との戦い」というモチーフは、ものすごく古い時代に、人類が何かに打ち勝った、その「何か」の記憶が、巨人として神話化されているのだろう、と思うと実に興味をそそる。

 「巨人の間」に、ただただ圧倒されている時、私の携帯のバイブ音が鳴った!おっと!急いで中庭の方に出て電話を取ると、ちょうどスイスに出張中の心の友・Gちゃんであった。「週末に、電車でヴェローナまで来るよ!」とのことであった。わーいっ!というわけで、週末に、ヴェローナにGちゃんをお迎えすることになった。英語がペラペラペラペラのGちゃんなので、かなり心強いっ!

 もう一度「巨人の間」に戻って、じっくり堪能した後、さらに奥に庭があり、「Grotta(洞窟)」と書かれた矢印の看板があったので、行ってみることにした。我々が向かう方向へは、遊園地があるので、遊園地のアトラクションの音が、テ離宮の庭中に響き渡っている。ちこっと残念に思ったが、まあ、観光観光せずに、生活感があるのも、また一興かもしれない。姉が、「あんたどうして、洞窟(grotta)なんていう妙なイタリア語知ってるのさ?」と聞く。おととし、フィレンツェのボーボリ庭園で、「ブオンタレンティのグロッタ」という洞窟に行ったから覚えてるのさ。でも、確かに、私レベルのイタリア語で、「洞窟」という、普段使わない単語を知ってるのは妙である。
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 こちらが、テ離宮のはしっこにある「Grotta(洞窟)」の入り口。外の回廊はなかなか綺麗だが、中は貴族の道楽って感じの人工洞窟で、薄気味悪い空間。いつの時代も、人間にはコワいもの見たさのような好奇心が備わっているのであろう。我々の後ろから、「こいつら今から面白いところに行きそうだぞ」と、くっついてきた年配夫婦の観光客の、奥様の方は、「気持ち悪い」と言って、すぐに洞窟から出てしまった。

 テ離宮は、入り口と出口は別になっていて、出口は、必ず売店を通るようになっていて、ちゃっかり商売根性である。姉が、巨人のポストカードを買いたがったが、全力で止めておいた。だって、一つ目巨人が苦しんでるポストカードなんて、いったいどこに貼って飾るというのか…。

 テ離宮を出て、とことこと駅の方に帰ることにした。駅に帰る途中には、マントヴァの二大観光スポットである、「結婚の間」と「巨人の間」をそれぞれ描いた、マンテーニャとジュリオ・ロマーノの家があるので、経由して帰ることにした。

 まず、テ離宮のすぐ近くのマンテーニャの家。こちらは、マンテーニャの家、と言われなければ、通り過ぎてしまうような建物だったが、よくよく見ると、古くていい雰囲気である。内部までは入れないが、中庭までは入ることができる。中庭は、外の喧騒から逃れた、小さな静かな空間であった。

 そこから北上し、ポーマ通りまで行くと、今度はジュリオ・ロマーノの家。こちらは、ジュリオ・ロマーノの家と言われなくても、立ち止まってしまう。だって、何これ…。
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 びよ~ん。
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 どぶわ~。

 ジュリオ・ロマーノは、自分の家も自分でデザインしたらしいので、これ、ジュリオ・ロマーノのセンスってことですよね?魔除けのつもりなのだろうけど、ちょっとこれでは、魔除けどころか、魔そのものである。ジュリオ・ロマーノは、ラファエロに溺愛された弟子らしいのだが、ラファエロはどうしてこんなヤツ溺愛したんだろう…(「巨人の間」は確かにスバラシイですけどね!)。

 おまけに、ジュリオ・ロマーノの家のお向かいには、裁判所があるのだが、こっちも、何これ…。
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 …明らかに、アヤシイ変なおっさんの像。エレガンスな街・マントヴァという幻想は、ここらで完全に崩れ去っていた。マントヴァは、ごはんがおいしくて、風変わりなものがたくさん見られる、庶民の活気あふれる街っ!いえいっ!オラ、マントヴァっ!

 駅までの道の途中で、姉がガッツポーズをして、「マントヴァに来てよかった!」と叫んだ。何事かと思ったら、猫がいた。
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 夕陽に照らされる白い猫さん。

 イタリア旅行では、結構猫に遭遇するのだが、車の往来が激しいヴェローナでは、ほとんど見かけなくて、悲しく思っていたのだ。言うまでもないことだが、我々姉妹は猫大好きである。イタリア旅行のモチベーションのひとつが、猫との遭遇である。猫なんて、日本でもいくらでもいるじゃん、とツッコミを入れたくなる人は、おそらく猫派でない人たちである。

 ヴェローナへと鉄道で帰る際、また湖の真ん中を通過した。美しい夕陽が湖面に映り、「また、来て下さいましね」と「エレガンスな街・マントヴァ」のフリをしているが、もう、我々はだまされないのだ。
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 でも、マントヴァ、何だかよくわからないが、もう一度行ってもいいなあ~とは思った(おそらく、ごはんが美味しかったからだろう)。次に行く時は、ぜひサンタンドレア教会を、完全な姿で拝みたいものである。

3/11ヴェローナ3 サン・ゼーノの扉はヘタカワイイへ続く

イタリア旅行記2011もくじ

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貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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