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ヴァザーリの「ルネサンス画人伝」

 イタリアの旅行ガイド本で、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなど、芸術家のエピソードを書いたコラムなどがあると、出典としてよく目にするのが、自身も芸術家であるヴァザーリの書いた、ルネサンスの芸術家列伝の本。

 つねづね読んでみたいな~と思っていたのですが、なかなか日本語訳された本が見つからなく、ようやく探したのがこの本!

ルネサンス画人伝ルネサンス画人伝
(2009/11)
ジョルジョ ヴァザーリ

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 表紙が、ラファエロの「小椅子の聖母」!

 何と、7600円もする、立派なハードカバーの本です。7600円って…。ジェラートが何個食べられるでしょうか…(発想自体が貧乏な私)。

 他に文庫本とかになっているものは見つからず、どうしても読みたかったので、えーいままよ!と思って読んでみましたよ。


(私が読破した後に、新書サイズの版が出ましたっ
芸術家列伝1 ─ ジョット、マザッチョほか (白水Uブックス1122)芸術家列伝1 ─ ジョット、マザッチョほか (白水Uブックス1122)
(2011/05/28)
ジョルジョ ヴァザーリ

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詳しくはこちらの記事→ヴァザーリの「芸術家列伝」が新書版に!


 で、とってもおもしろかったです♪

 扱われている芸術家は、チマブーエ、ジョット、ウッチェルロ、マザッチョ、ピエロ・デッラ・フランチェスカ、フラ・アンジェリコ、フィリッポ・リッピ、ベッリーニ、ボッテイチェリ、マンテーニャ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ジョルジョーネ、ラファエロ、ミケランジェロ、ティツィアーノです。ふー。その中でも、ヴァザーリが親交のあったミケランジェロに、多くのページが費やされています。

 なるべくその芸術家が残した作品を列挙しようとのことで、作品が列挙されている部分は結構読み飛ばしましたが(笑)、芸術家の生い立ちや、エピソードの部分を楽しく読みました。プライドの高いレオナルド・ダ・ヴィンチや、怒りんぼうのミケランジェロには、この本を読む限り仲良くなりたい気にはなれなかった私。まあ、レオナルドやミケランジェロも、私と友達になりたいなんて思ってないでしょうけどっ!何と言うか、天才芸術家ってのは孤独なんでしょうねえ。アリストテレスの「二コマコス倫理学」に似たような記述があったなあ…。

 逆に人物として興味深いと思ったのは、やっぱり悩み多きボッティチェリと、遠近法オタクのウッチェルロ!サヴォナローラに心酔して画風が変わり、困窮した晩年を過ごすボッティチェリの話は有名ですので、ここでは割愛するとして、ウッチェルロさんを紹介します。

 ウッチェルロは遠近法の研究に人生の全エネルギーを費やした人だそうで、ヴァザーリいわく、その精力をもう少し絵の姿形を描くことの研究に当てたら、当代の天才画家になれただろう、とのことです。ウッチェルロのように「せっかくの天分をひたすら難問解決に当てる」人の作品は、「人々の同情を呼ぶことはあっても、見る人々を感嘆させることはない」ため、この遠近法オタクのウッチェルロさんは、せっかくの天才だったのに、「孤独で、奇妙で、憂鬱で、貧乏な人」になってしまったそうな…。貧乏な人…。何でしょうね、この溢れんばかりの共感はっ!

 ウッチェルロさんの絵は、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会や、ウッフィツィ美術館で目にしているはずなんですけど…、イマイチ記憶に残っていません。ヴァザーリの言う、「見る人々を感嘆させることはない」というのは当たっているのかも。でも、次に見る機会がある時は、この遠近法オタクさんの絵をじっくり見てみようと思います。

 あと、おもしろかったのは、ヴェネツィア派のティツィアーノの列伝で、ヴァザーリは、フィレンツェ派がデッサンを重視するのに対し、ヴェネツィア派は色彩を重視する傾向にあるが、ティツィアーノがもう少しデッサンをしっかり勉強していれば、もっとすごい画家になっていただろう…などと書いていた所です。まっ、ヴァザーリさんはフィレンツェの人なので、そのへんは考慮して読む必要がありますね。イタリアのルネサンス絵画の大きな2つの潮流と言われる、フィレンツェ派とヴェネツィア派ですが、ヴェネツィアに行った時は、この2つの絵画の違いをしっかり見比べようと思いました。

 非常におもしろかったのですが、かなりボリュームがあり、頭に入りきらなかった部分もあるので、時間がある時に、内容をまとめてみようかな~と思っています。(思ってるだけですよっ!)

 読破には時間がかかりますので、イタリア旅行が迫っている人は、興味のある画家さんの部分だけ読んでもいいかもしれません。

 それにしても、自身も芸術家であるヴァザーリさんは、「ヴァザーリの芸術作品は大したことないけど、この本を書いたことが彼の一番の業績だ」なんて言われる傾向があるのは、ちょっとかわいそう…。でも、本を書く能力だって、ひとつの芸術能力でもありますからね!このような本を残してくれて、ヴァザーリさんありがとうっ!ついでに、フィレンツェの「ヴァザーリの回廊」をもっと訪問しやすくしてほしいですねえ~。(ヴァザーリの責任ではない)
 
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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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