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マキアヴェッリ「君主論」

 イタリア旅行のためのおすすめ本を紹介しております。

 前回のイタリア旅行には、「君主論」を持って行きました。

君主論 (講談社学術文庫)君主論 (講談社学術文庫)
(2004/12/11)
マキアヴェリ

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 マキャベリだかマキアヴェッリだか名前の表記がいろいろですね。

 「君主論」は、フィレンツェの、メディチ家の最盛期を生きたロレンツォの孫に当たるロレンツォ(名前が同じでわかりにくっ!)に献上された本です。題名のごとく、「君主とはどうあるべきか」というのがテーマですが、現実主義的、人間性悪説的な心に残るフレーズが多いため、現代でも「仕事術」や「処世術」を教える古典として人気が高いです。高校の時の世界史の先生が「ヒューマニズムで世界史は語れない」と言っていましたが、まさにその通り。ハッと目を引くほど、キレイ事でないフレーズが並びます。

 いくつか引用してみます。

 (植民する際に、もともとその土地に住んでいた人々への対処としての言葉)
 「人間は寵愛されるか、抹殺されるか、そのどちらかでなければならないということである。何故ならば、人間は些細な危害に対しては復讐するが、大きなそれに対しては復讐できないからである。それゆえ、人に危害を加える場合には、復讐を恐れなくて済むような仕方でしなければならない。」

 (君主は愛されるのと恐れられるのは、後者の方が大事という箇所で)
 「人間は恐れている者よりも愛している者を害するのに躊躇しない。なぜならば行為は義務の鎖でつながれているが、人間は生来邪悪であるからいつでも自己の利益に従ってこの鎖を破壊するのに対して、恐怖は君主と常に一体不可分である処罰に対する恐怖によって維持されているからである。」

 (人民だって君主を裏切るのだから、君主も人民への信義を守る必要はないという箇所で)
 「君主は野獣の方法を巧みに用いる必要があるが、野獣の中でも狐と獅子とを範とすべきである。それというのも獅子は罠から自らを守れず、狐は狼から身を守れないからである。…(中略)…そしてこの狐の性質をよく心得てそれを巧みに潤色し、優れた偽善者、偽装者たることが必要である。人間というものは非常に単純で目先の必要によってはなはだ左右されるので、人間を欺こうとする人は、欺かれる人間を常に見いだすものである。…(中略)それゆえ君主にとって必要なのは上に述べたような資質(慈悲・信義・誠実・人間性・敬虔)を有することではなく、それらを持っているように見えることである。…(中略)…(君主は)必要な時には悪事に踏み込むことができる心構えを持つ必要がある。」

 …いやあ、世知辛いっすねえ。マキアヴェッリさんは、本当にぱっぱらぱーなイタリア民族なのでしょうか。

 この本が、ビジネスや処世術のために役立つかどうかはわかりませんが、「君主論」としてより、「マキャヴェッリという人の人間論」として読むとなかなかおもしろいと思います。

 徹底したリアリストのマキャヴェッリさんですが、ちょいとばかり希望的な言葉もあります。

 (君主は運命の力にどう対処すればよいかという箇所で)
 「運命は変転する。人間が自らの行動様式に固執するならば運命と行動様式とが合致する場合成功し、合致しない場合失敗する。私の判断によれば慎重であるよりも果敢である方が好ましいようである。なぜなら運命は女神であり、それを支配しておこうとするならば打ちのめしたり突いたりする必要があるからである。運命の女神は冷静に事を運ぶ人よりも果敢な人によく従うようである」

 ええと、とどのつまり、「勇気をもってイタリア旅行に行こう!南イタリアにもチャレンジしよう!」という意味ですね?そうですね、マキャヴェッリさん?というわけで、まだまだ行ったことのないイタリアの都市に、どんどん果敢にチャレンジしていこうと思いますっ!まあ、私にしてみれば、運命は女神よりもイケメンの神様の方がやる気が起きるわけですが。

 最後に、「君主論」はいろいろ訳されていますが、講談社学術文庫のものが、一番コンパクトで持ち歩きやすいです(→君主論 (講談社学術文庫))。岩波文庫は注が多くて分厚いので、持ち歩いて読むよりは、じっくりマキャヴェッリ研究したい人に向いていると思います(→君主論 (岩波文庫))。今人気の「マンガで古典を読む」シリーズにも「君主論」がありますが、あんまりマンガで読んでおもしろい作品とは思えないですけどねえ…(→君主論 (まんがで読破))。

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