イタリア旅行記ブログ イタリア旅行は楽し

イタリア旅行大好きの管理人が、実際にイタリアに足を運んだ経験・情報に基づいて、イタリア旅行情報を発信してます。
旅行記や個人でのイタリア旅行のコツ、サッカー観戦情報もございます。

Top Page > イタリア旅行記2010 > 3/11アッシジ①~腹が減ったよフランチェスコ

3/11アッシジ①~腹が減ったよフランチェスコ

<本日のイタリア旅行記メニュー>
~フィレンツェからアッシジに移動~
●サン・フランチェスコ大聖堂

 朝、目を覚ますと、熱は完全に下がっていた。昨日はベッドから起き上がるのも苦痛だったが、今日はふらふらとなら歩ける!どうやら完全にではないが、身体は一日で回復したようだ。朝ごはんのスープを飲めたので、姉も一安心した。今日はアッシジへと移動する日である。

 レジデンスからサンタ・マリア・ノヴェッラ駅までは歩ける距離なのだが、スーツケースもあるし、私の体力も無いので、体力温存のためにフロントのイタリア人スタッフにタクシーを呼んでもらった。タクシーはすぐには来ないだろうと思い、早めに呼んだのだが、すぐに来てしまい、スタッフさんに「早くしないと、待っている間の料金が高くなるわよ!」と急かされた。スタッフさんに「いろいろどうもありがとうございました」とお礼を言う間もなく、「ほら、急いで!」と言われ、バタバタとレジデンスを後にした。本当にありがとうございました。来年もぜひ来ます!

 タクシーに乗ると、既にメーターは7ユーロになっていた。てへっ。失敗。タクシーの窓から、ドゥオーモ君に手を振る。「また来るね~」。だって、サン・ジミニャーノにも行けなかったし、私はミケランジェロ広場にも行けなかった。それに、またヴィオラの応援に来ねば!ばいばい、フィレンツェ、またね!

 フィレンツェからアッシジへの直通のローカル電車は貸し切り状態に近かった。そこで、私は靴を脱いで、ほとんど横になるような形で、体力の回復をはかった。ESやインテルシティと違って、ローカル線は車内がガラガラなことが多いので、ゆっくり座れる。何故だか二人組の警察が、車内を巡回する。腰にはしっかりピストルを下げている。

 しばらしくして、窓の外に湖が現れた。地図を見ると、トラズィメーノ湖のようだ。夏はリゾート地となるらしいが、冬はひっそりとしていた。

CIMG1453_convert_20100327185724.jpg

 貸し切り状態だった電車だが、ペルージャでたくさんの人々が乗ってきた。ペルージャもいつか行きたいなあ。ペルージャを過ぎると、アッシジはもうすぐ。姉が車窓の外を見て、山の中腹に広がっている古い町を見つけ、「あれがアッシジじゃないかな?」と言う。その時!電車の天井や、窓に、パラパラパラ!と大きな音が響き始める。雨?今日のウンブリアが天気が悪いことは知っていたが、……まさか、雹?

 電車はアッシジに到着。観光地・アッシジだが、降車する人は少ない。駅は非常にこぎれいで、今まで見たイタリアの駅の中で一番きれいだった。ホームを出て、駅の外に出ると………雹!?ひょう!?ヒョウ!?HYOU!?……雹が降っている!?しかも、すさまじい勢いでっ!だだだだだだだだ…雹が地面や屋根を打つ音が響き渡るアッシジ駅。だだだだだだだだだ……!ボウゼンとする、我々を含めた観光客たち。ここからアッシジの旧市街まではバスに乗るのだが、この雹の中、非常にしんどいぞ…!

 隣りに、日本人男性の一人連れ(よく考えると一人連れという日本語はおかしい)の方がいた。男の一人旅はいいなあ~。信じられないくらい荷物が少なかったので、地元の日本人かと思った。しかし、こんなヒドイ天候なのに、姉とこの日本人男性は、嬉々としてこの雹をデジカメにおさめている。観光客って本当にめでたい。彼とちょっと話し合い、タクシーに分乗して、旧市街まで行くことにした。彼は、宿泊予定のユースホステルに午後4時にならないと入れないので、我々の宿泊するレジデンス前で降りても良いと言ってくれた。関西出身らしく、関西弁まじりの英語で、イタリア人としゃべっていた。

 この日本人男性は、我々と同じ電車でフィレンツェから来たらしい。フィレンツェでは20ユーロ(!)の怪しい安宿に泊まったとか、バッグ屋さんでワインをもらったら変な睡眠薬が入ってて気分が悪くなったとか、綱渡り旅行をしているようだ。貧乏旅行にも、上には上がいる…。でもね、我々オトメですもの。貧乏しつつも安全と衛生は必要だわ。アッシジの上の方の旧市街に向かうにつれ、雹は弱くなった。我々の宿泊するレジデンスの近く、サン・ルフィーノ聖堂前で降ろしてもらい、この男性と別れた。「それでは、よいご旅行を!」

 雹で凍結した道を注意深く歩いて、レジデンスのチャイムを押すと、大柄な女性が降りてきた。イタリア語で、「ごめんね、私は英語が話せないのよ。一時間後にオーナーの娘が来るから、それまで部屋で待ってもらえるかしら?」と、我々のスーツケース2つをパワフルにむんずと持って、階段をどすどす上がって行く。到着時間を教えておいたのに、1時間後に来る?ここのレジデンスは、今回宿泊するホテルの中で格段に高い(一泊100ユーロ。他は70~80ユーロだった)のにねえ。

 しかし、体力不足の私は、とりあえずその娘さんが来るまで横になって休むことにした。ホテルマニアの姉は、部屋中を歩き回って、査定を始めた。「イマイチ趣味が悪い。何で西洋風の部屋に日本のうちわが飾ってあるの?」「何、この絵…。近所の子供が書いたみたいな絵なんだけど」「ベッドはまあよし」「部屋が寒い」……。

 待つこと2時間。その娘さんとやらはやって来た。アンジェラ・アキからやる気を根こそぎ落としたような女性だった。「えーと、……ウェルカム!」。しーん。そして部屋の説明を始めた。「これはキッチンです(見ればわかる)」「ここはトイレです(見ればわかる)」「この床暖房は高価なので、20度以上にしないで下さい。それから、出かけるときはかならずOFFにして下さい」。

 一通り説明が終わり、支払いも終わったので、姉がいくつか質問をした。部屋に置いてある冊子に、「暖房はお金が要る」みたいなことが書いてあったので、「この床暖房を使うとお金がかかるんですか?」と聞くと、「あいどんのー(I don't know)。ママに電話して聞いてみます」。「支払いの領収書をもらえますか?」と聞くと「あいどんのー。ママに電話してみます」。「この湯沸し器のコンセントが入らないんですけど?」と聞くと「あいどんのー」……。

 「何なんだっ!腹立ってきたぞ、あのムスメ!2時間も待たせて、あいどんのーしか言わないじゃん!暖房は節約しろだの、宿泊客に快適に過ごしてねという気持ちはないのか!」と姉は怒り心頭。私は「100ユーロもするのにねえ」ばっかり言っていた。娘さんはしばらくしてまたやって来た。どうやら、暖房のお金は要らないらしい。娘さんが去ってから、二人とも気づいた。「このレジデンス、テレビが無い…」。テレビは天気予報のチェックとイタリア語の勉強のために必要なのにっ!100ユーロ…。他のホテルが素晴らしすぎたせいもあるが、ちょっくらまちごうたね、こりゃ。

 ま、とりあえず、私の体力を見ながら、アッシジの代名詞、サン・フランチェスコ大聖堂だけにでも行って来ようということになった。我々は町の高い場所に宿泊するので、サン・フランチェスコ大聖堂までは延々と下っていく。ウンブリアの町は坂道だらけである。と、道が二つに分かれている場所にこの表示!何だ、これは!どっちに行けば良いのだ!?

CIMG1457_convert_20100327185752.jpg
 …どっちでも、いいんだろうよ。

 残念なことに途中の道は工事中。工事のおにーさんもおっさんも、日本人女性の観光客が通ると、いっせいに手をとめてこちらを見る。何だろうねえ、これ。よく見てごらんよ、見るほどのものでもないよ。アッシジの町並みは、シエナちゃんに張るくらいきれいである。ゴミとウンコが少ない。また、ピンクベージュで統一されていて、童話の中の小さな国のようだ。

 極めてのろいペースで坂道を下り(私の体力不足)、下りきった所にどーんとベージュ色のサン・フランチェスコ大聖堂が現れた。でかいかまぼこみたいでかわいいっ!
CIMG1462_convert_20100327185830.jpg

 とりあえずまず下の聖堂に入った。下の聖堂は暗く、重々しい雰囲気である。ジョットの絵や、シエナ派のシモーネ・マルティーニや、ロレンツェッティのフレスコ画が、薄暗い中にひっそりと描かれている。この薄暗い空間に、神秘的で線使いの大人しいシエナ派絵画はなかなか似合っている。ジョットの絵は飛んでいる天使がかわいい~ジョットは、フィレンツェのかわいらしい鐘楼をデザインした割には、絵に描かれる人物の表情は厳しいと思っていたが、やはり色使いはかわいい。しんしんと重たい下の聖堂をじっくり見た後、お待ちかね、上の聖堂へと上がる。下の聖堂の奥の方に階段があります。

 ここは上の聖堂に上がる途中に見える中庭の回廊。
サンフランチェコ聖堂の回廊

 上の聖堂は、対照的に明るくて、鮮やか~!おおー!色彩豊かでかわいいぞ!ジョットの「聖フランチェスコの生涯」の壁画が28、ずらーっと左と右に並んでいる。昨日からほとんど何も食べていなくて腹ペコで体力の無い私は、椅子に腰掛けて鑑賞した。あんまり解説書を読む気力がなかったので、姉にジョットの絵を見ながら紙芝居のように解説をしてもらった。

 「フランチェスコは聖堂を建てなさいというお告げの夢を見ました」「それで、出家します」「法王インノケンティウス3世の夢に、今の傾いたキリスト教を支えるのはコイツだっ!とフランチェスコが現れます」「フランチェスコは法王に宗派の承認をしてもらいに行きます。最初の弟子さんは、イエスと同じ12人でした…って、11人しかいないね。フランチェスコを入れて12人でした」「アレッツォの町が悪魔に襲われています」「フランチェスコは幽体離脱ができるようになりました」「小鳥にも説教するフランチェスコです」「ペルナ山で聖痕ができます」「死後、聖痕が本当にあることを確認されました」

 …姉っ、ありがとうっ!ガイドさんのような姉のおかげでかなり楽しく鑑賞ができた。この中で私がお気に入りなのは、フランチェスコが空飛ぶ車に乗っている絵、フランチェスコが傾いた教会を支えている絵、アレッツォが悪魔に襲われている絵、それからやっぱり有名な小鳥に説教している絵!ワーストは、ペルナ山に現れた精霊が、出来の悪いエビフライにしか見えない絵である。基本的に、祭壇から見て左手の壁の方が、好きな絵が多かったです。

 非常に、スバラシイ!ジョット!サン・フランチェスコ大聖堂!もう少し見ていたかったが、私はあんまり無理しない方がよいだろうってなわけで、また明日か明後日に時間があったら来よう、と聖堂を後にした。というか、猛烈に、腹が減った!昨日から何も食べていないからなあ…。しかし、腹は減るのに食欲は出ず、空腹感を解消できない私は、ふらふらと姉に手を引いてもらって、帰りの坂道を上った。行きが下りなら帰りは上りである。行きはよいよい、帰りはだーるーいー。

 帰り道の途中で、自炊のための食糧を調達しようと思ったのだが、店という店は閉まっていて、トマト1個買えやしない…。この日は木曜だったのだが、木曜は基本的にスーパー系のお店は閉まっているようだ。おいしいものを食べることに情熱のある姉は機嫌が悪くなった。「ちっとは商売しろよ!アッシジ!」。でも、私はまだ食欲が戻っていなかったため、フィレンツェから持ってきたインスタントのリゾットを、少しついばむ程度でOKだった。

 雹が降るほどの天候だったため、レジデンス内はかなり寒く、「風邪引いても責任とってくれるわけじゃないんだし!」と暖房は30度近くに設定して部屋を暖めた。それでも寒い。レジデンス内の引き出しという引き出しを開けると、たくさん毛布が出てきた。それだけは用意のよいレジデンスであった。毛布という毛布をかぶりまくって、みの虫みたいになった我々は、静かな静かなアッシジの最初の夜を迎えたのであった。

3/12アッシジ②~切符の買えないウンブリアへ続く

イタリア旅行2010もくじへ

イタリア貧乏旅行は楽し♪トップページへ

スポンサーリンク

Track Back

TB URL

Home

プロフィール

辺獄

Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
ついでにイタリア語も楽し♪
好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

サイト修復中のお知らせ

当ブログは、記事が増えすぎたため、旅行記と本の感想以外の、イタリア旅行の実用的な情報記事を、新サイトにお引越しする作業を行っています。

引っ越し作業中は、お見苦しい箇所も出てきてしまうと思いますが、何とぞご容赦くださいませ。

新サイトはこちらです
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報

新サイト完成後も、こちらのブログは、旅行記ブログとして存続しますので、よろしくお願い致します!

最新記事

イタリア旅行記

イタリア個人旅行の作り方

イタリアを個人で旅行する場合の、旅程の立て方や、航空券やホテルの予約の仕方についてまとめてみました♪
● イタリア個人旅行の作り方



イタリアの各町まとめガイド

今まで行ったことのあるイタリアの町ごとに、観光情報をまとめてあります。情報は、訪問当時のものなので、変わっている可能性もございます。ご注意下さいませ。
● 各町まとめガイド

各町まとめガイドは、10月以降、一時的に記事が見れなくなる可能性があります。詳しくはこちら

イタリア旅行お役立ち情報

イタリアツアー情報

当サイトはイタリアを個人旅行するための情報が多いので、パックツアーを考えている方のための別館を作ってみました。イタリアツアーの選び方や、おすすめイタリアツアーを紹介しています。
別館→イタリアツアー情報

旅行会話をマスターする!

せっかくイタリアに行くなら、イタリア語にチャレンジしてみましょう!イタリア語旅行会話の学習法や、おすすめのイタリア語学習教材、また、イタリア旅行で実際に使った旅行フレーズの紹介などをしています。

イタリア旅行おすすめ本

イタリア旅行に関するおすすめの本を紹介しています。おすすめガイドブックや、イタリア旅行前にぜひ読んでおきたい読み物、ちょっと小難しい文芸作品まで♪一覧にまとめてありますので、こちらからどうぞ↓

おすすめ旅行グッズ

イタリア旅行に役立つおすすめ旅行グッズをご紹介しています。ご参考までに、私がイタリア旅行の際に準備する持ち物リストの一覧も公開しています☆

イタリア旅行おすすめリンク

イタリア旅行に役立つサイトのリンク集を目的別に集めてみました。

カテゴリ

ブログランキング

参加中のブログランキングです。当ブログがお気に召していただけましたら、ぽちっとお願い致します☆

サイトについて

当ブログはリンクフリーです。サイトポリシーやお問い合わせ先についてはこちらからどうぞ。

検索フォーム

RSSリンクの表示

FC2カウンター