イタリア旅行記ブログ イタリア旅行は楽し

イタリア旅行大好きの管理人が、実際にイタリアに足を運んだ経験・情報に基づいて、イタリア旅行情報を発信してます。
旅行記や個人でのイタリア旅行のコツ、サッカー観戦情報もございます。

Top Page > イタリア旅行記2010 > 3/7フィレンツェ④~緑ざわざわフィエーゾレ

3/7フィレンツェ④~緑ざわざわフィエーゾレ

<本日のイタリア旅行記メニュー>
●フィエーゾレ
●サンタ・クローチェ教会

 フィレンツェ3日目。一つだけユリが開いてきた!
CIMG1379_convert_20100327184438.jpg

 本日は、天気もよいし、フィエーゾレに出かけてみようということになった。日曜日だし、フィレンツェ中心部はどこに行っても人だらけだろうし、ちょっと郊外に行ってみようではないか。
 
 レジデンスの共用キッチンで朝ごはんを食べようとすると、食べるものが、ほとんどないっ!先ほどチェックアウトしていったイタリア人の家族連れが、キッチン中の食べ物という食べ物を食い尽してしまったらしい…。

 仕方がないので、コーヒーを入れて、クッキーをちょびちょび食べていると、宿泊客のドイツ人女の子が二人やって来た。我々がコーヒー牛乳を飲んでいるのを見て「すみません、牛乳はどこにあるんですか?」と聞いてきたので、「この牛乳は自分たちで買ったんですよ。でも、良かったら使ってください」と分けてあげた。すごく大人しそうなドイツ人女の子二人だったのだが、どうやらレジデンスのスタッフに「食べるものがほとんどない!」と訴えたらしく、おととい会った女性オーナーがやってきて、「うわー、本当に食べ尽くしてるわねえ~!」と食べ物を補充した。

 姉は彼女に「ユリが開いてきたね」と言いたくて、呼びかけるためにオーナーの名前を知りたがっていた。私が丁寧なイタリア語で「お名前は何ですか?(Come si chiama)」と聞くと、彼女はちょうどパンにつけるイタリアのチョコレート、ヌテッラを補充していた所だったので、質問の意味を間違えて、「ヌテッラよ!」と真剣に答えた。ドイツ人達はやりとりがわかったらしく、笑いをかみ殺していた。イタリア語は丁寧な2人称と3人称は、動詞の形が同じになってしまうので、意味を取り違えてしまうことがあるのよねえー。

 フィエーゾレへのバスはサン・マルコ広場から出ている。ドゥオーモ広場までバスが入れなくなったフィレンツェだが、中心部にやってくるバスは、たいていサン・マルコ広場を通るらしい。サン・マルコ広場近くのインフォメーションで、女性スタッフにバスの番号を確かめると、7番バスとのこと。我々のやりとりを聞いていた他のスタッフが早とちりして、「今日はサン・マルコ修道院は閉まってるのよ!」と言ってきた。大丈夫、サン・マルコ修道院は昨年行ってきました時間があったらまた入りたいけどっ♪

 フィエーゾレは郊外だが、市内バスの値段(1.2ユーロ)で行けるようだ。バスはしばらく来なかったうえ、ようやく来た後も、なぜか30分くらい停車してから出発した。イタリアは何もかも時間がかかる。ゆっくりゆっくり行くぞぅ!

 バスはとことこと丘を登り、30分弱くらいでフィエーゾレに到着した。バスを降りると…寒っ!高台だけあって、風が強くて寒い。寒ければ、歩け!どんどん歩け!それほど大きな町ではないので、とりあえずぐるっと一周してみることにした。バス乗り場から見て右手の方の坂道をとことこ登る。観光客はナッシング。フィエーゾレに我々ただ二人。

 フィエーゾレは郊外なので地価が安いのか、それとも眺めが良いためにセレブが土地を購入しているのか、なかなか大きくて立派な家が多い。緑がざわざわ。空気がおいしい。お家はでっかい。天気も良くて、本当にお散歩にぴったり。フィレンツェ中心街のにぎわいから少し離れて、リラックス&リフレッシュという感じである。てこてこ。とことこ。緑ざわざわ。フィエーゾレ、郊外だから、大きい家多いよ。ほとんど無の境地で散歩する我々。フィエーゾレで犬のウンコを放置するのは禁止だよ、という看板がたくさんあった。確かにウンコは少なかった(少なかったということは、あったということであるが)。

CIMG1381_convert_20100327184528.jpg
 散歩の途中でスミレを発見。スミレ色はフィオレンティーナのチームカラー。どうかあさっては勝ちますように! 

 緑の中をずーっと歩いていると、フェンスに囲まれた区域が登場。おお。これはローマ遺跡、いわゆる考古学地区であるな。ローマ劇場などもあるので入場見学したかったのだが、なんと、フィエーゾレのローマ遺跡は入場料が10ユーロもするのだ。他の美術館や博物館などとの共通券なのだが、フィエーゾレに散歩に来た我々は美術館に入る気はないので、ちょっと割高である。それにしても。ウッフィツィ美術館より高いよ、コレ!どうせ私は遺跡を見ても、ちんぷんかんぷんだし。フェンス越しにのぞいてみると、緑の中にぽつぽつと残骸のような遺跡があるのが見える。観光客はほとんどいなくて、2、3組がのんびりと歩いていた。まあ、フェンス越しに遺跡が見えたからいいや。

 考古学地区を通り過ぎると、いよいよ緑ざわざわがたけなわになってきた。私は姉に聞いてみる。「ねえ、フィエーゾレって、フィレンツェの町が展望できるって聞いてたんだけど、緑しかないんだけど本当なの?」。姉「えー。どっかから見えるでしょ」。本当かなあ?緑ざわざわばっかりで(まあ、それも良いんだけど)、眺望が開ける場所があるようには見えないのだが。と、目の前に、緑のトンネルが現れた!
CIMG1384_convert_20100327184600.jpg

 姉「おお~!たぶんこれは、サン・フランチェスコ教会だよ!」。サン・フランチェスコ教会の裏庭の方へ出たらしい。ラベンダーがそよそよと風に吹かれている。古いサッカーボールがぽつんと落ちている。いいねえ~。何だかいいねえ~!

 しばらく庭でごろごろした後、サン・フランチェスコ教会の方に入ってみようと思うのだが、入れない。表側に通じている道に何かロープみたいなのが張ってあるのだが、その向こう側には何人も観光客がいる。「あっちに観光客がいるってことは、あっちに行っていいってことだよねえ?」。仕方ないのでロープをくぐって表側に出てみると、表側の方のロープには「立ち入り禁止」の文字が…。………???ええと。つまり、我々は、全くもってフィエーゾレの観光ルートとは逆の方面から歩き出したらしい。それで、誰も我々の来た方面からサン・フランチェスコ教会に来る人はいないので、裏庭側の方には立ち入り禁止のロープはなかったのであろう(つまり、我々は立ち入り禁止の裏庭に入っちゃってたのだ)。それで、こんなに散歩の道中は誰もいなかったのか…。

 ともあれ、サン・フランチェスコ教会!ミサ中だったので中はのぞいただけで入らなかったが、右手の方に中庭があり、2階へと通じる階段がある。階段をのぼると、サン・マルコ修道院のように個人が祈りにふける個室がある。ここはどうやら僧院らしい。それぞれの小部屋のドアにある飾りが何ともかわいらしい。

CIMG1389_convert_20100327184632.jpg
 こちらはサン・フランチェスコ教会の正面にある飾り。雰囲気がありますね~。いやー、実にかわいらしいぞ、サン・フランチェスコ教会!気に入った!

 教会前の階段をぽちぽち降りると…何だこれはーーー!!!絶景!絶景であるっ!こいつはゼータクなフィレンツェの眺めである。トスカーナのなだらかな平野が続き、ずっとずっと先の丘陵地帯まで見渡せる。天気がよいおかげでキラキラ輝いている。おおお…気が遠くなりそうな風景だ。

CIMG1393_convert_20100327184704.jpg
 我々のしょぼいカメラでは逆光の中これが限界でありましたが、非常にスバラシイ眺めでありましたよ。

 フィレンツェは中にいても楽しいけど、外から見ても楽しい町。フィレンツェばんざい!ついでにフィエーゾレばんざい!ついでのついでにフィオレンティーナばんざい!このパノラマが見える場所と、サン・フランチェスコ教会前でゆっくりゆっくりと時間を過ごした。

 まだまだここでのんびりしていても良かったが、少しだけフィレンツェも恋しくなってきたので帰ることにした。急な坂を下っていくと、下っているのは我々だけで、ほとんどの観光客は上ってくる。…うん、確実に我々は、通常のフィエーゾレの観光ルートを間違ったのだね。普通は、きつーい坂道を上り切ったところにパノラマが広がり、感動するそうでございますよ。我々はパノラマを見た後に、るんるんと坂道を下りましたよ。

 フィレンツェに戻る前に、バールで一休みしておトイレを借りた。バールのおばさんと、客のおばさんが、フィオレンティーナの…というより、ジラルディーノの話をしていた。「私のジラは昨日はどうだったのかしら?」みたいな。ジラは昨日は簡単なシュートを外していましたよ、ええ。

 そして、とことことフィレンツェ中心街へと戻った。まだお昼を食べていなかったので、いつものI Due Fratelliniでパニーノを買った。日曜なので、行列がすごかった。その行列にジプシーがお金をせびったり、怪しげな物売りが来たりしたが、我々はいつものようにスルーされた。どちらかと言えばこっちがお金を欲しいくらいですからね、ええ。

 まだ明るかったので、昨年行きそびれたサンタ・クローチェ教会へ行くことにした。私は勝手に外観が似ているサンタ・クローチェ教会とサンタ・マリア・ノヴェッラ教会はライバルだと思っているので、今年はどちらの教会にも入って、どちらの教会がステキか決着をつけてあげようと思っていたのだ(誰も頼んでない)。街物語 イタリア ワールドガイドに「厚化粧」と酷評されていたサンタ・クローチェ教会のファサードだが、厚化粧かなあ?なかなか綺麗だと思うけど。

 入場料は5ユーロ。教会にしてはかなり高い。パッツィ家礼拝堂と付属美術館がセットではあるが。中に入ると、何だかごちゃごちゃしている。ミケランジェロやガリレオ・ガリレイやマキャベッリなど著名人の墓がある。私はガリレオ・ガリレイの墓の前には地球儀を置いてやって、観光客に「地球は回ってるよ」と言いながら地球儀を回させればガリレオも浮かばれると思うのだが、この案はどうだろうか?

 墓参りはともかくとして、内装は本当にごちゃごちゃしているうえに見にくかった。だいたいジョットのフレスコ画は工事中で見れないし、ブルネルスキに「それはイエスじゃなくて農民じゃね?」と酷評されたというドナテッロの十字架像の近くには行けないし、奥のロッビアの聖母子像にも近づけず遠目にしか見えない。何だよ~!5ユーロも取るくせに、ケチっ!

 「何、この教会…」姉は、だんだんテンションが下がってきた。写真などで見ると大変美しいパッツィ家礼拝堂とその周りの回廊も、写真で見た方が綺麗だった。パッツィ家礼拝堂の中のロッビア一族作のメダイヨンはなかなか良かったが。でも、私はルカ・デッラ・ロッビアが一番好きなんだけど、ここの作品はアンドレア・デッラ・ロッビアのものなんだよな~。アンドレアはアンドレアで好きですけどね。ルカの方が表情がやわらかく、アンドレアの方がメランコリックな感じである。テンションの下がっている姉に、メランコリックなアンドレアは組み合わせがよくなかった。ちなみにパッツィ家礼拝堂のクーポラ部分には星座図があって、こちらはなかなか気に入った。

 付属美術館に入る前に外のトイレに行ったのだが、有料教会のくせに非常に出来の悪いトイレであった。この瞬間、私のテンションも下がった。「もういいよ、さっさと美術館の中の「死の勝利」を見て、帰るべ」。付属美術館の受付スタッフは、パソコンを熱心に見ていたのだが、パソコンから音が漏れて聞こえている。…これは……どう聞いてもサッカーの試合をパソコンで観戦している!時計を見ると3時を回っていた。イタリアのサッカー・セリエAは基本日曜の3時キックオフだからな…。仕事中にサッカーが見れるなんて、イタリア人は本当に幸せである。

 美術館も展示の仕方などがバラバラでイマイチであった。我々はさくさく進んで、一番奥の部屋にお目当てのオルカーニャの「死の勝利」を発見した。だいぶ痛みが激しいが、これはなかなかおもしろい絵だった。「死の勝利」という題材の絵は、かなり怖いガイコツの絵が多いのだが、この絵は「死」をガイコツではなく、悪魔みたいなモンスターで表現している。で、この悪魔くんが、かわいい!てこてこまじめに悪魔の仕事を全うしている悪魔くんであった。
CIMG1401_convert_20100327184832.jpg
 あー、毎日仕事がつらいぜ。
CIMG1402_convert_20100327184905.jpg
 うがあー。こんな仕事とか。
CIMG1403_convert_20100327184941.jpg
 むぎゅう。こんな仕事とか。
CIMG1404_convert_20100327185018.jpg
 ちょっと待てー!俺の話を聞けー!(下の方に注目)

 と、いうわけで、サンタ・クローチェ教会の採点結果は「イマイチ」。「5ユーロも払って入ることなかったね~」と私が言うと、姉は「でも去年も入ればよかったって後悔したんだし、今年も入らなければまた後悔してたと思うよ」と答えた。ここで、今回の旅行2つ目の格言が誕生した。「行かずに後悔するよりも、行って後悔せよ!(キラーン)」。どうしようかな~と迷ったものは入りましょう!「あそこイマイチだったな、金返しやがれっ!」てのも旅の土産話にもなりますし、思い出にもなりますよ♪

 帰りにペルケノによってジェラートを買った。姉は「ペルケノのフレーバーを全味制覇するのが私の夢だよ」と、あまりロマンと感動を人に与えない夢を語っていた。スーパーにも寄ると、昨日アルテミオ・フランキのピッチの真ん中に置いてあったいちご牛乳があったので、勝利祈願に買った。なかなか甘すぎなくておいしかったですよ。というわけで、あさってのチャンピオンズリーグはどうか、ヴィオラが奇跡でよいから勝ちますように!

3/8シエナ~寒い寒いよ、シエナちゃんへ続く

イタリア旅行2010もくじへ

イタリア貧乏旅行は楽し♪トップページへ

スポンサーリンク

Track Back

TB URL

Home

プロフィール

辺獄

Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
ついでにイタリア語も楽し♪
好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

サイト修復中のお知らせ

当ブログは、記事が増えすぎたため、旅行記と本の感想以外の、イタリア旅行の実用的な情報記事を、新サイトにお引越しする作業を行っています。

引っ越し作業中は、お見苦しい箇所も出てきてしまうと思いますが、何とぞご容赦くださいませ。

新サイトはこちらです
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報

新サイト完成後も、こちらのブログは、旅行記ブログとして存続しますので、よろしくお願い致します!

最新記事

イタリア旅行記

イタリア個人旅行の作り方

イタリアを個人で旅行する場合の、旅程の立て方や、航空券やホテルの予約の仕方についてまとめてみました♪
● イタリア個人旅行の作り方



イタリアの各町まとめガイド

今まで行ったことのあるイタリアの町ごとに、観光情報をまとめてあります。情報は、訪問当時のものなので、変わっている可能性もございます。ご注意下さいませ。
● 各町まとめガイド

各町まとめガイドは、10月以降、一時的に記事が見れなくなる可能性があります。詳しくはこちら

イタリア旅行お役立ち情報

イタリアツアー情報

当サイトはイタリアを個人旅行するための情報が多いので、パックツアーを考えている方のための別館を作ってみました。イタリアツアーの選び方や、おすすめイタリアツアーを紹介しています。
別館→イタリアツアー情報

旅行会話をマスターする!

せっかくイタリアに行くなら、イタリア語にチャレンジしてみましょう!イタリア語旅行会話の学習法や、おすすめのイタリア語学習教材、また、イタリア旅行で実際に使った旅行フレーズの紹介などをしています。

イタリア旅行おすすめ本

イタリア旅行に関するおすすめの本を紹介しています。おすすめガイドブックや、イタリア旅行前にぜひ読んでおきたい読み物、ちょっと小難しい文芸作品まで♪一覧にまとめてありますので、こちらからどうぞ↓

おすすめ旅行グッズ

イタリア旅行に役立つおすすめ旅行グッズをご紹介しています。ご参考までに、私がイタリア旅行の際に準備する持ち物リストの一覧も公開しています☆

イタリア旅行おすすめリンク

イタリア旅行に役立つサイトのリンク集を目的別に集めてみました。

カテゴリ

ブログランキング

参加中のブログランキングです。当ブログがお気に召していただけましたら、ぽちっとお願い致します☆

サイトについて

当ブログはリンクフリーです。サイトポリシーやお問い合わせ先についてはこちらからどうぞ。

検索フォーム

RSSリンクの表示

FC2カウンター