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3/2カプリ島~これはあくまでも練習です

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●カプリ島の土を踏む

 「王宮前の戦い」から一夜が明け、ナポリにはスバラシイ晴天が広がっていた。前日の夜は雨が降っていたというのに。B&Bのテラスから海を見ると、非常に穏やかである。これはカプリ島の「青の洞窟」に行けというお告げなのだろう(と、愚かな我々は思った)。

 我々は、カプリ島の「青の洞窟」にはそれほどまでは執心はなかった。「まあ、今回は南イタリアがメインじゃないしね。それに、どこそこ行くのは疲れる(←どこそこ行くのが旅行ってもんじゃないのか…?)」なんて言っていた。そもそも、日本の片隅の鹿児島で生まれ育ち、父の仕事で2年半は島で生活したこともある我々にとって、「島」は「島」以上の何物でもなく、「海」も「海」以上の何物でもないのである。母も「青の洞窟って言うけど、洞窟なら種子島にもあるしね」とか、ちょっと的外れなことを言うような家庭である。悪天候の日や波の高い日は閉鎖されてしまい、行ってみても入れるかどうかわからないという「青の洞窟」であるから、ハズレでも後悔しない!というくらいの覚悟がなければなかなか行けるものではないのである。

 ただし、「青の洞窟」には、ちょっぴり「ひやかし」で行ってみたいと思っていた。それに、ナポリという都市であんまりうまくいってなかったため、ちょっとナポリを離れたいという気持ちもあった。そこで、天気も良かったため、「よし、今日はカプるか!」ということになったのである。ちなみに「カプる」と言うのは、カプリ島の「青の洞窟」見学に挑戦するという意味の、我々の造語である。

 ナポリからカプリ島へは高速船とフェリーがあり、高速船は高いが速い、フェリーは安いが遅い、である。そもそもフェリーはあまり便数が少ないため、とりあえず高速船を使うことにした。高速船はいくつか会社があり、それぞれ値段が違う。一番最初にSNAV社の高速船があったため、その便の切符を購入した。16ユーロであった。

 高速船は結構すいていた。鹿児島育ちで船に乗るのは慣れているが、やはり海外で船に乗るのはわくわくする。やっぱり、カプってよかったなあ~。早起きしたため、船の中ではすぐに眠くなった。

 私は夢を見ていた。4人のお坊さんが柿の木の下で座禅を組んでいて、頭の上に熟しすぎた柿がぼとっ、ぼとっ、と落ちてくるのを耐える修行をしている(全くもって意味不明)。4人のうちの3人はギブアップして修行をやめ、最後の一人が歯を食いしばって頭の上に落ちてくる柿に耐えていた…。そしてふっと目が覚めた。

 実にバカバカしい夢を見たなあ…と思いつつ、何の暗示なのだろう?とぼんやりと考えた。その時、気付いた。耐えているのは、この私である。船の揺れに酔って、気分が悪くなっていたのである。しまった、船に慣れてるなんて余裕こいてたが、鹿児島から種子島に行くときも、高速船を使った時は船酔いしたんだった!うぐえ…。横の姉を見ると、姉も酔ってしまってたようであった。高速船は45分でナポリとカプリ島を結んでいるが、非常に非常に長い時間に感じられた。観光客が船酔いすることはよくあるらしく、高速船のスタッフはビニール袋を持って、危なそうな乗客の近くにいた。もちろん私の横にもいたので、袋をもらった。死にそうな声で私は「ぐらつぃえ…」とかろうじて言った…。

 ぐえー……。果てしなく長く感じた船旅はようやく終わり、高速船はカプリ島の港に着いた。私も姉もよろよろしていた。「青の洞窟」に行くためには、ここからさらに1時間半ほどモーターボートに乗らなければならない。おお…何とハードなことよ…。

 少しだけ気分を落ちつけて、なるべくならこれ以上船と名のつくものに乗りたくなかった我々は、港にあるインフォメーションに入って聞いてみた。「ここから青の洞窟に歩いて行けますか?(そんなこと日本で調べてこいよ)」。インフォメーションのおじさんは言った。「歩いて行くことは、2つの理由からおすすすめしない。一つは、あまりに遠すぎること。二つ目は、今日は1日中、青の洞窟はクローズであること」。…は?今、この人は何て言いました?クローズ?こんなに晴れていて波も穏やかなのに、クローズ?

 くろおず?

 …まあ、仕方ない。こんなに天候が良いのにまさかとは思ったが、クローズは想定の範囲内ではある。そこで、仕方がないのでカプリ島の観光でもしようかと思い、「地図を頂けますか?」と聞くと、「1ユーロ」と言われる。…えっ?地図にお金取るの?ラヴェンナもフィレンツェもローマもついでにナポリのヤツもタダで地図をくれるのに、カプリ君はお金取るの?…この時、完全に私はカプリ島を観光する気を無くした。もちろん地図は買わなかった。

 インフォメーションでは一日中クローズと言われたが、「青の洞窟」は同じ日でも時間帯によって開いたり閉まったりする場合があると聞いていたので、帰りの船の時間まで、万が一のために港で待機することにした。「青の洞窟」が開くと港からツアーが出るのである。帰りの船…?うっ…、帰りもあの極悪非道なまでに揺れる船に乗るのか…。我々はもう一度インフォメーションに入り、「来るときに船酔いしたので、船酔いしにくい船に乗りたいのですが」と聞いてみた。このことを英語で聞くのは非常に苦労した。来るときに乗った高速船を指さして、「this is…」と言った後揺れる仕草をして、「and」と言った後おえっとする仕草をしたら何とか通じた。インフォメーションのおじさんは、「それなら大型フェリーをおすすめするよ」と教えてくれた。大型フェリーの方が酔いにくいらしい。

 港でぶらぶらしていると、明らかに、この人は悪い人というオーラを放っているおっさんが寄って来て、「青の洞窟は閉まっているけど、オレの船でもう少し小さい洞窟に連れて行ってやるぜ」などと言う。もちろんシカトしたが、このおっさんは日本人の顔が覚えられないらしく、何度断っても、何度も寄って来た。日本人ばかりに声をかけているのが何だかせつなかった。日本人は騙しやすいと思っているんだろうなあ…。上品そうな日本人夫婦の奥さんがやって来て、「この人が私達とあなた達4人なら、割引で船に乗せてくれると言っているんだけど…」と、この悪人ヅラのおっさんを指さすので、「あー絶対やめた方がいいですよ、すっごくうさんくさいですよ」と、おっさんが日本語分からないことをいいことに答えると、「そうですよね」と奥さんも納得した。この夫婦は、カプリ島を観光するか迷っていたが、結局ソレントに行くことにした。「よいご旅行を」と我々は手を振った。

 カプリ島の港でずーっとぼーーーっとしていた。島だねえ。海だねえ。波がざっぱん。その時!港に日本人のツアーが現れた!「青の洞窟」が予定に入っているツアーは、洞窟がクローズの場合にはソレントやアマルフィに代わりに行くことが多い。ツアーの団体がカプリ島に来たってことは「青の洞窟」が開いた!?我々はツアーの添乗員さんの声が聞こえる所まで行ってみた。「残念ながら、ここの港に中型船が入ってきていないので、今日は青の洞窟は開いてませーん。来るときに船が結構揺れましたよね?こういう時は波が荒くて入れないそうです。代わりにカプリ島のほかの地区を観光しましょう」。…じ、えんど。

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 青の洞窟が開いてるときは、この青の洞窟ツアー申し込み場が活気付いているそうです。今日は、しーん。

 というわけで、おとなしく11時ちょうどの大型フェリーに乗った。ちなみに、揺れなくて安い(だが遅い)すばらしい大型フェリーはイタリア語で「Nave」と表記されます。同じフェリーでも「Traghetto veloce」は速いフェリーで揺れるそうなのでご注意を。ちなみに、我々が行くときに使った極悪非道な高速船は「jet」と表記されます。大型フェリーの中ではバールまで営業していた。なるほど、揺れないから余裕でバール営業までできちゃうんだな。桜島フェリーの中にうどん屋があるのと同じなのだろう。確かにフェリーは楽勝だった。フェリーばんざい!遅い船ばんざい!

 フェリーの中で姉に、「船酔いまでしたのに残念だったね」と言うと、「何言ってるの?これはあくまでもカプリ島に行く練習だよ。予行演習ができちゃう観光客なんてなかなかいない」と強気なお答えであった。えっ、また来年以降にカプリ島に行く気?私が「…じゃあ、またナポリに行かなきゃいけないじゃん?(←私はナポリ嫌い)」と言うと、「次はソレントから行けばいいんだよ。ソレントのほうが近いし」と姉は答えた。何だか姉がカッコよかった。きらきら輝いてた。どうして、私と同じ旅程をこなしているのに、いつの間にソレントのほうがカプリ島に近いなんて専門知識を身につけたのだ?次回はソレントから行けばいい(もうナポリに行かなくて済む)ということで私は何だか元気付いて(そもそも「青の洞窟」はひやかしだったし…)、「じゃ、また再度カプればよいね!」と我々はさばさばとナポリに帰ったのであった。

3/2ナポリ③~どいつもこいつもマラドーナへ続く

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(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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