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2/28ナポリ①~ナポリターノの光と影

<本日のイタリア旅行記メニュー>
●スタディオ・サン・パオロでセリエA観戦
ナポリVSローマ

 本日は早起きして、ナポリに移動である。ローマで宿泊したB&Bの女性オーナーはイタリア人にしてはしっかりしていて、約束どおり7時には朝食を準備してくれて、寝起きのような格好で見送ってくれた。ローマにはまた来るよ!今回のイタリア旅行のメインはトスカーナ・ウンブリアなのだが、サッカー観戦のためにローマとナポリにも立ち寄ることになり、ローマ・ナポリはおまけ、プロローグのようなものである。いつか、おっかなびっくり南イタリア旅行にも行ってみたいので、今回ナポリへ行くのは下見のような心積もりである。

 テルミニ駅から、ナポリへ向かうESに乗ると、向かいの席は日本人カップルだった。旅程が終わりに近いのか、特に女性の方がぐったりしていて無口だった。我々はまだ4日目なので元気。

 姉の携帯に日本にいる父からメールが届いた。「これからナポリだね。ナポリは鹿児島(我々の故郷)の姉妹都市だが、鹿児島の方がきれいだよ(父は鹿児島を愛している)。脇を閉めて旅行を続けるように」。

 脇を閉める?…どうやらこれは、「気を引き締める」と「脇が甘い」という表現をミックスした、父独特の言い回しらしい。我々は「脇を閉めるんだよ!」と内輪受けしながら遊んでいて、「腹がへったね」と言って私がバッグから「かむかむレモン」を取り出すと、何と向かいの席の女性が全く同じタイミングでしかも「かむかむレモン」を取り出した!何にも悪いことしていないのに、姉が「早く!しまって!」と「かむかむレモン」を急いでバッグの中にねじ入れた。お向かいのカップルから見ると、我々はさぞかし挙動不審であっただろう…。

 ESは1時間強でナポリ駅に到着。さあ、今日から犯罪都市として悪名高いナポリである。私は他人の家に連れて行かれた猫のように、用心深く歩く。ナポリで予約しているB&Bに、駅までの送迎サービスをお願いしていて、ロッシというドライバーが迎えに来ているはずなのだが、それらしき人は見当たらない。我々がロッシ(らしき人物)を探していると、すぐにどこからどう見ても怪しいおっさんが一人、また一人と近づいてきて「ろおま?ふぃーれんつえ?」とすさまじく大げさなイントネーションで話しかけてくる。おそらく「ローマやフィレンツェに行きたいなら行き方教えてやるぜ、でも金取るからな」と言いたいのだと思う。今、ローマから来たばっかりだっちゅーの!

 ロッシはなかなか見つからない。ここは南イタリア。おそらく時間に遅れているのだろうと考え、我々は歩きまわらないで、見えやすい所に立って待つことにした。その間も「ろおま?ふぃーれんつえ?」がうるさい。待つこと10分、ロッシがやって来た。「ごめん、ごめん」と手を合わせる。いやあ、最初からナポリらしいなあ。

 ロッシの運転する車に乗り込み、ヌオヴォ城近くのB&Bへ向かう。駅を出発して………私はあぜんとした。何だ!?この雑然とした汚い街並みは!

 確かにここは南イタリア、覚悟はしていた。しかし、ナポリと言うとイタリアの5大観光都市のひとつ。しかし、歩道はゴミだらけ、浮浪者だらけ。うわあ……。今回の旅行はトスカーナ、ウンブリアなどの中部イタリアがメインで、おまけでナポリに来たのだが、何だか私は間違った所に来てしまったのではなかろうか……。ロッシの車が信号で止まると、モップを持った少年少女がフロントガラスを拭こうとし、ロッシはそれをワイパーで阻止する。…この子たちは、これで稼いでいるのだ…。斜め前の車はガラスを拭かせたが、チップを要求されると拒否した。この世界は…まさにまさに異文化である。顔がひきつっている私を見て、姉が「安心しなよ、このへんは観光地じゃないから治安が悪いんだよ。中心部はもっと観光化されてると思うよ」と言う。本当かな……。

 B&Bに着くと、通称おやじが出迎えてくれた。「ようこそ!ナポリへ!」。「おやじ」という通称は、姉がこのB&Bを予約する際にホームページを見て、そのホームページのデザインがあまりにダサかったために、「このB&Bは絶対におやじが運営してるんだよ」と言って、まだ彼を実際に見る前から我々はずっと「おやじ」呼ばわりしていた。おやじは我々の想像よりも背が高く、少々若かった。おやじは「まだ部屋のクリーニングが済んでいないから(このへんもナポリらしい)、バールで飲み物を飲みながら、君たちにナポリを説明するよ!」と言った。ナポリは大変暑かったので、皆スプレムータを注文した。そして、おやじの1時間半にわたる独壇場のトークショーが幕を開けた。

 おやじはナポリの観光地図を広げ、聞き取りやすい英語で、「この教会は訪問すべきだよ」「この通りはおいしいピザ屋が多い」「ここはショッピング通りだ」と絶好調にしゃべりまくる。これはひとつひとつ覚えてられないと思った姉がおやじにシャープペンを渡すと、もう水を得た魚のように地図にマークを入れながらしゃぺりまくる。それでも、駅前の治安の悪さにびびった私は、地元人の言うことは何でもちゃんと聞いておこうと真剣にリスニングする。おやじは英語で説明しているのだが、なぜか話と話の間に、「あっろーら(allora)」とイタリア語を挟む。日本語で「それから」くらいの意味なのだが、おやじは50回くらいあっろーらを言った。あっろーらは息つぎみたいなもので、挟まないと次の話に行けないのかもしれない。

 今日はこの後、スタディオ・サン・パオロにナポリVSローマを見に行くのだとおやじに言うと、「君たちにこのプランを提案するよ!スタジアムにはバスより地下鉄の方がアクセスがよいので、眺めのよい海岸線を30~40分歩いて地下鉄のアメデオ駅まで行くんだ。今日は天気が良いから、海岸線の散歩は最高だよ!そこから2番線に乗って、メルジェリオ駅で6番線に乗り換えてモストラ駅で降りるとスタジアムはすぐそこだよ!」とおやじは言う。地元民の提案を拒否るほどのプランも我々は持ち合わせていなかったので、我々はおやじ案を採用することにした。

 その後もおやじは絶好調で、ナポリで一番おいしいピザ屋や、エスプレッソの作り方を教えてくれた。おやじがあんまり親切で、スプレムータもおごってくれたので、我々はチップを払った。おやじが去ってから姉と「なかなか親切でいいヤツだね!「おやじ」から「おやっさん」に格上げしよう」と合意し、おやじはおやじ改めおやっさんになった。

 おやじ改めおやっさんが絶好調に話し続けたため、時計を見ると1時近くになっていた。ナポリ駅に到着したのは10時10分だったのだが、迎えのドライバーが遅刻したりしたからなあ。B&Bを出て、おやじ改めおやっさんの言う通りアメデオ駅を目指す…のだが、道路はすさまじいクラクションの音で満ちていた。片方の右折する道路が大混雑していて、交通ルールもなんのその、皆我先に曲がろうとしていて、そのたびにクラクションが鳴るので、断続的に「ぶっぶっーぶっぶっぶー」という音が世界に響き渡っている。……うるさいっ!実にうるさいっ!すぐ右手にヌオヴォ城が見えるのだが、何だか汚い…。車の排気ガスで真っ黒になってしまっているのではないか…?

 海岸線に抜けるとヴェスヴィオス火山が見えた。姉が地図を見ながら言った。「…ねえ、(おやじ改め)おやっさんはアメデオ駅までゆっくり歩いて30~40分と言ったけど、ここまでこんなに時間がかかっているのね。急いで歩いてもおそらく1時間はかかると思う。ちょっと急がないと試合に間に合わないかもよ!」と言う。そんなあ!せっかくの良い風景なのだが、我々は海岸線を早歩きで駆け抜けた。

 卵城がちらっと見えるあたりで内陸の方に入り、駅まで急ぐ。ナポリの道はなんだかどす黒く、通りの表示も見にくくてどうにもわかりにくい。おまけにひったくりとかにも気遣わなければならないし、なかなかハードである。ようやくアメデオ駅についたが、日曜のためか地下鉄の切符を売るタバッキが閉まっている。自動券売機があるが、使い方がわからない。駅の係員がいたので、「自動券売機の使い方がわかりません」と尋ねると、わざわざ券売機の所まで一緒に来てくれて買い方を教えてくれて、「サッカーを見るなら往復で買った方が良いよ」と教えてくれた。いやあ、親切である。これもナポリらしさかもしれない。

 姉が鉄道の路線図を見て、「おやっさんは6番に乗り換えろと言ったけど、これ、乗り換えないで、そのまま2番線でカンピ・フレグレイ駅で降りたらスタジアムはすぐなんじゃないかなあ」と言う。そこで、その件についても係員に聞いてみると、姉の言う通り、乗り換える必要は無いとのお答えだった。おやっさん!せっかくおやじからおやっさんに格上げしたのに!

 係員にお礼を言って駅のホームまで降りると、それはまるで地獄へのトンネルだった…。暗闇に向かって降りて行くのである。地下鉄のホームはすさまじいまでに真っ暗で、ホームと言うよりほらあなだった。村上春樹の世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)を読んだことのある方なら、「やみくろ」の出てきそうな場所だと言えば想像しやすいと思う。こんな地下鉄の治安が良いわけがない。

 カンピ・フレグレイ駅に到着してスタディオ・サンパオロに向かうと、試合開始前からスタジアム周辺はビンやゴミが散乱していた。これは…サンシーロやアルテミオ・フランキはもちろんのこと、スタディオ・オリンピコでも余裕で負けちまうほどの汚さである。入場ゲートに行くと、係員の目を盗んで、柵の間に手を入れて、既に入場した人からチケットを受け取って入場している若者がいた…。ナポリだ。ここはナポリなのだ…。

 覚悟はしていたが、女子トイレもひどい有様だった。私の中で既に最低ランクと位置付けてたスタディオ・オリンピコのトイレも、ここのトイレに比べると清潔な代物であることを思い知らされた。いくぶん乾いた声で「いぶんかこうりゅう…」と呟きながらスタジアム内に入ると、我々の席なんかどこにもなかった。ぼう然と立ち尽くす我々に、入り口近くに座っていたおじいさんが「ここでは自分の席なんかないんだよ。あいてる所に好きに座るといいよ」と教えてくれた。………今まで、イタリアでは3つのスタジアムに行ったことがあったが、サンシーロとアルテミオ・フランキはみんな自分の席に座っていたし、オリンピコも席が見つからない人以外は(オリンピコは座席はわかりづらい)自分の席に着席していた…。ここはナポリ。南イタリアなのだ。ちなみに、安全のためなのか、この試合のローマのクルヴァは閉鎖されていた。相手サポーターを締め出すなんて、ちょっとずるいよなあ…。

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 試合前の雰囲気。

 我々が適当な席に座ると、周りの観客がそれはそれはじろじろ見てきた。日本人女性二人の観戦なので、今までもちょっとは見られたり構われたりしたことはあったが、ナポリ人の遠慮のない興味の目はすさまじかった。

 スタジアム内で(おそらく)勝手に選手の写真を売っているおっさんがいて、「ラベッシ!クアリャレッラ!ローマ法王!」と、なぜかローマ法王の写真まで売ってた。信じられないことに法王の写真を買っているヤツもいた…。ローマの選手が出てきたので見てみると、デロッシがキャプテンのようで、残念ながらトッティは出ない。トッティは今季、だらだらと故障が続いてなかなか試合に出ない。私はひそかに、ワールドカップ出場を狙っているためではないかと思っているのだが。

 試合が始まったが、ナポリ人の我々への興味は尽きない。前に座っているおそらく高校生くらいの若者二人がうるさいくらいに構ってくる。我々はロマニスタだが、ここはナポリのホームスタジアムなので、もちろん顔には出さないで、周りの観客に合わせてナポリのいいプレーに拍手しながら大人しく観戦していた。今季調子の良いナポリと、前半戦は苦しんだがここのところ調子が急上昇しているローマの対戦。ローマの応援こそ表向きにはしないが、真剣に試合を見たいのに、いちいち前の連中が話しかけてきてうるさい。面倒だったのでイタリア語が全く通じていないフリをして取り合わないのだが、実にしつこい。だいたい、彼らはカンナバーロを煮詰めたような暑苦しい顔つきをしていた。カンナバーロならいいけど、カンナバーロを煮詰めると大変なことになることもわかった。試合をきちんと見たい私は、だんだんイライラし始めていた。

 前半はレヴェルの高い一進一退の攻防で、0-0のままハーフタイムになった。ハーフタイムになると、試合中よりも輪をかけて周りのナポリターノがベタベタ関わってくる。我々の反応が薄いため、前に座っている若者が「君たちもしかしてロマニスタなの?」と聞いてくる。はあ?確かにロマニスタだけど、我々は全く表面的にはローマの応援をしていない。ロマニスタだから反応が薄いのではなく、ベタベタ構われたくないだけなのだ。少し遠いところに座っていて、試合中に大きな声で冗談を言ってこのへんの観客を笑わせていたおじさんが寄ってきて「君たちはロマニスタなのかい?それだったらここにいてはいけない。あそこに行かなければならない」と言って、今日は開放されていないローマ側のクルヴァを指さす。……何かが私の中でぷちっと切れた。しかし、まともに相手にしても意味は無いととっさに思い、イタリア語が全くわからないフリをした。おじさんが「ローマ?ナポリ?」としつこく聞いてきたので、「ローマ、ノー。ナポリ、イエス」と英語で答えると、満足しておじさんは自分の席に帰って行った。

 「みんなー、ここにナポリファンの日本人がいるんだよー!」と子供が大声で周りの観客に言っている。私の怒りというか不快な気持ちは頂点に達していた。姉が「まあ、ナポリファンは観光客に慣れてないんだよ。それにしても他人のことなんかほっときゃいいのにね」と言う。我々はロマニスタだが、ホームのナポリに敬意を表してナポリを応援している。それで十分ではないというのか?周りのナポリファンの中にも、おとなしく周りと関わらないで応援している人もたくさんいるのに、どうして我々が日本人だからという理由で、周りのナポリファンが関わってくることにいちいちそれが義務であるかのように応じなければならないのだ?なぜ応じなければ「ロマニスタは出ていけ」なんて言われなればならないのだ?近代的市民の権利である思想の自由を侵害されたような気持ちがして、私は全くもって不機嫌になった。スポーツ観戦の途中で、もう試合なんかどうでもよいから席を立ちたいと思ったのは初めてであった。

 後半に入り試合が動く。ローマがPKを獲得して、バティスタがこれを決めてまず0-1。そのすぐ直後にローマはグラウンドをワイドに使った攻撃でナポリ守備陣を崩し、ブチニッチにフリーでボールが渡る。ブチニッチがシュートを放つ前から「決まる」とわかったスーパーゴールが決まり0-2となる。もちろん我々は心の中でだけ喜ぶ。ローマはラニエリ体制になってから(私はスパレッティのサッカーの方が好きだったのだが)守備は本当に堅くなったので、いくらアウェイとはいえ、2点差なら逃げ切れるのではないかと思った。

 後半30分まで来たところでナポリが1点を返す。もちろん表面的には我々も周りに合わせて喜んだ。前に座っている若者がベタベタ触ってきたが、まあグッとがまんした。まだ1点差だし、ラニエリローマなら逃げ切れるだろう。しかし、あまりにも守備に回ってしまい、最後の最後のロスタイムに突入した時にとうとうローマの守備は決壊してしまい、相手にPKを与えてしまった。姉が言う。「このPKが決まったらすぐスタジアムを出よう。ナポリファンに構われる前に」。どう見ても今日のローマにこの後攻撃する気力は残っていなそうだったので私も同意する。ナポリのPKキッカーはハムシク。難なくPKを決め、我々はナポリファンが喜んでるうちに…と言うよりスキにすっとスタジアムを抜け出した。

 スタジアムを出ると、スタジアム内ではどちらかと言うと不機嫌な私をたしなめていた姉がドッと本音を吐き出した。「ナポリの連中はありえないよ。どうかしてる。ナポリの2点目が入った時、斜め後ろの席の人は喜びすぎて前の座席を何度も蹴って、座席を壊してたよ。それにしても私たちに構ってきた連中は全く本物のナポリファンじゃない。本当に真剣にナポリを応援している人は日本人なんかじゃなくてグラウンドの試合を見ていたでしょ。騒ぎたいだけという人たちが一部にいるんだよ」。まあ、今回わかったことは、サンシーロやアルテミオフランキ、オリンピコなど観光客慣れしているスタジアム以外に日本人女性だけで入場するのは、それなりに周りの観客にベタベタ構われる覚悟がいるということだった。ただ付け加えておくと、私はこういうことはかなり嫌いな方ので、二度とスタディオ・サン・パオロに行きたいとは思いませんが、人によっては、そのようなことは全く平気という性格の方もいると思います。

 スタジアムを後にして、私は道がわからなくなると嫌だったので、行く時にB&Bから歩いたアメデオ駅で降りて帰りたかったのだが、姉はその先のモンテサント駅の方が若干だがB&Bに近く、人通りが多い可能性が高いと言い、かなりわたしはしぶしぶ姉の案に従った。モンテサント駅で降りたが、そもそも最初に入りたい通りすらどこなのかわからない。駅員さんに聞くと、親切に教えてくれて、駅の外まで出て我々が正しい通りに入るのを見守ってくれた。ナポリ人は今まで行ったイタリアのほかの都市と比べても大変に親切に感じる。だが、その裏で、スタジアムのナポリファンのように、人に構いすぎる部分もある。この辺はナポリ人の良いところでもあり、悪いところでもあるのだろう。今日はそのどちらの部分にも触れた日であった。

 結局ナポリは雑然としていてわかりづらいため、帰り道はよくわからず、私「だからアメデオ駅で降りたいって言ったじゃん!」姉「そんなこと言っても、行ったことのない場所は行ってみないとわからないのは当たり前でしょ!」と、お互いにそもそも不機嫌なこともあってムードが悪くなった。こんなこと今までのイタリア旅行で初めてのことだった。後日、地図を見直してみると、実は我々はわけもわからずに、「危険だから観光客は立ち入らないようにしましょう」とどのガイド本にも書いてある、スペイン人地区の真ん中の路地を突っ切って帰っていたらしい…。でも、二人とも気が立っていたため、この日であれば、襲いかかられても返り討ちにしていたのではないかと思う。

 B&Bに帰ってエスプレッソを飲もうとしたら、おやじ改めおやっさんが教えてくれた作り方は間違っていた。ホテルマニアの姉は、帰ってきてから「ベッドが気に食わない」「花瓶が気に食わない」と姑のようにこの部屋の悪口ばかりを言い、「スタジアムの行き方もエスプレッソの作り方も間違っていたから、やっぱり「おやっさん」じゃなくて「おやじ」でいいよ」と言った。私はまだ「おやっさん」で良いのでは?と思っていたが、シャワーがシャワーというよりただの弱い雨という感じで使いづらく、しかも途中でお湯が出なくなり水シャワーを浴びる羽目になってしまった。お風呂大好き日本人にとって、水シャワーは逆鱗に触れ、私も「おやじに格下げ決定だよ」と姉に同意した。こうしておやじは、おやじ改めおやっさん改めおやじとなった。

 このようにナポリ1日目はあまり気持ちの良いものではなかったが、本格的に観光するのは明日からだ、と、まだ我々の心の片隅に希望の燃えカスみたいなものは残っていたのである。

3/1ナポリ②~ロゴスは喧騒にかき消されるへ続く

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