イタリア旅行記ブログ イタリア旅行は楽し

イタリア旅行大好きの管理人が、実際にイタリアに足を運んだ経験・情報に基づいて、イタリア旅行情報を発信してます。
旅行記や個人でのイタリア旅行のコツ、サッカー観戦情報もございます。

Top Page > イタリア旅行記2009 > 3/6ピサ~悲劇は、青い空から突然に。

3/6ピサ~悲劇は、青い空から突然に。

<本日のイタリア旅行記メニュー>
~フィレンツェからピサへ日帰り旅行~

 我々は、ピサの斜塔など、どーでもよかった。「ただ、斜めってるだけで調子こいてんじゃないよ」。しかし、私は斜塔のある広場の隣にある、カンポサント(納骨堂)の中の壁画「死の勝利」が見たかった。姉は、晴れた日の広場の芝生にごろごろ寝転びたかった。というわけで、ピサに行くことになり、ただ、姉の願望から考えると晴れた日に行かないと意味が無いので、天気のいい日に行こう、という話になり、この日が選ばれた。

 午前中に、イケメン・ダヴィデ像と、清涼感たっぷりのフラ・アンジェリコの絵にかなり気分を良くしていた我々は、「今日はいい日だね♪」と浮かれながら、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅へ。ピサ行きの切符を買おうとするが、自動券売機は、またもや現金支払いができないものが多かったので、めんどくさくなって、窓口へ。

 ここまでの旅の経験上、イタリアではなるべく男性に頼った方が良い、と悟っていた我々は、わざわざ男性販売員のいる窓口へ行った。現スペイン代表のデルボスケ監督に似ているおっさんがいた。私「どぅえ びぎぇってぃ ぺる ぴさ、ぺるふぁぼーれ(ピサまでの切符を2枚下さい)」。すると、返ってきた答えは「オーフク、カタミチ?」。我々はこれには笑ってしまい、オーフクを買った。ついでに次の電車は何番線から出るのか?と聞くと、電光掲示板で見るように、と指差される。後で思えば、何となく、早くあっちに行って欲しいみたいな雰囲気があったのだが、この時は浮かれてたこともあって、「ぐらーちぇ」とお礼を言って窓口を後にする。

 掲示板を見ると、次のピサ行きは5分後くらいに迫っていた。しかもちょっと遠いホームだったので、急ぎ足で向かう。姉が何度か首をひねる。「何か、切符が高い気がする」。払った金額は33ユーロくらい。一人分の片道が8ユーロちょっとくらいの計算になる。フィレンツェ-ピサ間の所要時間は約1時間。ミラノ-ベルガモ間が同じく1時間くらいで片道が4ユーロだったので、確かに高い。しかし、電車の時間が迫っていたのと、「観光ルートだから高く設定してるんじゃない?」と適当に考えて、我々は急いで電車へと乗ってしまった。

 トスカーナ地方の風景を楽しみながら乗っていると、ヒゲの車掌さんが検札に来る。切符を手渡すと、「ドゥエ(君たち二人)?」と聞いてくるので、「スィー」と答えると、切符を指差して何事か言う。英語も交えて話してみると、何と、2人分ではなく、3人分の運賃を払っていると言うのだ!うわー!姉の勘が正しかった!車掌さんは、英語がイマイチ話せなかったので(ま、私の英語もイマイチなんですけどね)、近くに座っていた学生風の女の子も手伝ってくれて、「ピサで、僕の仲間、国鉄の制服を着た人に切符を見せて、事情を話せば、返金してもらえるよ」とのことだった。あー、よかった。とりあえず、ほっとして、そのままピサへと着いた。

 ピサで窓口に行くと、何だか並んでいる。みんな女性係員だったので、やさしそうな人を選んで、並ぶ。ようやく順番が来て、事情を訴えると、インフォメーションに行け、と冷たく切符を投げ返される。…い、異文化交流…。

 そこで、地図を見て、駅の外のインフォメーションに行き、やさしそうなおばさんスタッフに訴えると、「ごめんなさいね、そういうことの対応は、駅のインフォメーションでやってるの。でも、多分返金してもらえるわよ」とのお答え。そこで、またとことこ駅に戻ったのだが、どこにもインフォメーションのiマークがない。仕方なく、車椅子とかの貸し出しをしているカウンターへ行って「どべ え いんふぉるまちおん(インフォメーションどこですか)?」と聞くと、「くい(ここよ)」とのこと。

 係員のお姉さんに事情を話すと、何か「20分以内」とか「フィレンツェで」とか「無理」とか言ってる。…?どうやら、切符を買ってから「20分以内」に、切符の購入場所の「フィレンツェ」で、申し出ない限りは返金は「無理」とのこと…!

 こんなことで引き下がっては、貧乏旅行とは言えない!こういう所では一歩も引かない姉が英語で、「でも、悪いのは誰?鉄道会社でしょ?」「あなたたち同じ会社として責任取れないんですか?」「お金、返すだけじゃーん!簡単じゃーん!」と和やかに、だがしつこく交渉するが、係員のお姉さん「気の毒とは思うわ。でも、どうやって返金するの?私お金持ってないわよ」。普段なら大人しくひき下がる私も、「でも電車の中で車掌さんが返金してくれると言いましたよ」「自販機で買ったならともかく、窓口で買ったんだから、こちらのミスではないんですよ」と粘り強く訴えたのだが、係員のお姉さんは、「約束したのも、販売したのも、私じゃないし、見てもいないから」と切り返してくる。……があー!

 でも、よく考えてみると、購入する際に確認しなかったのだから、我々が悪いのだ。これが、欧米の考え方である。私は、係員のお姉さんの方が正しいと思った。常に、日本は消費者が無責任で身勝手すぎると思っていた私なので、まさか自分がその甘さを出してしまうとは…かなりへこんでしまった。姉も、この旅行でこのようなミスだけはするまいと思っていたので、かなりへこんだ。へこみ姉妹。しかし、ここで諦めないのが、同じ血を分けたとは思えない姉である。姉「私は、とりあえず、帰りにももう一度交渉するよ」。あっぱれ!

 というわけで、テンション低く、斜塔のある広場へ向かうバスを探す。ピサは観光で食ってるはずの町なので、駅に着けば広場行きのバスにはすぐ乗れるだろう、と思っていたのだが(つまり我々はピサに関してはリサーチ不足)、どこにも案内が無い。ぐるぐるバス停を探して、ようやくLAM ROSSO(ラムロッソ…ROSSAだったかな?)というバスに乗れば良いことがわかった。

 バスチケットをタバッキで買おうとすると、一人片道1ユーロと言われる。地球の歩き方の最新号には0・8ユーロと書いてあったため、この時最高潮に人間不信に陥っていた我々は、念の為購入しないで、自動券売機の方へ行く。しかし、自動券売機は扱い方がわからない。すぐ近くにバスの関係者のおっちゃんがいたので、「ぼれい、ぷれんでれ、らむるぉぉっそ…(←怒りのため、巻き舌が上手にできた私。訳:ラムロッソに乗りたいのですが)」と聞くと、「ぱっり、りったりあーの、べーね(イタリア語上手だねえ)!」とホメられた。続けて「ニーハオ!」と言われたので、日本人ですよ、と訂正して、「こんにちは」を教えてあげた。その授業料として、券売機をおっちゃんが操作して購入してくれた。やっぱり1ユーロだった。値上げしたんだなあ。おっちゃんは、広場ではジプシーに気をつけな、とアドバイスをくれた。LAM ROSSOは循環しているバスで、反対方向に乗ってしまうと大変時間がロスになってしまうので、バスの運ちゃんに、広場行きであることを確認してから乗った。ちなみに、駅から遠い方の乗り場が、広場行きでした。

 で、広場に着いた。…斜めった塔があった。……うん、それがどーした?

 …大変残念だったのは、私は高校の世界史の図説の写真を見て、建物が横並びになっていると思っていたのだが、それは斜めから撮った写真だったらしくて、建物が縦並びになっていて、思ったよりも開放感がなかった。誰だ!詐欺まがいの写真を撮ったのは!姉はロマネスク建築が好きなので、「そこそこいいじゃん?」と言っていたが、とにかく我々はテンションが低かったので、敷物をひいて寝転がって、ぼーっとしていた。斜塔見るより、ジプシー探しをした。斜塔に上る気も、建物の中に入る気も、そして、カンポサントの中の絵を見る気もすっかり失せていた。「ピサにだまされた。ビタ一文、間違った、1セントたりともピサのために使うものか!」。ええと、よく考えると、我々に悪の切符を売りつけたのはフィレンツェの駅です。でも、我々はピサを逆恨みしまくったのである。相変わらず塔は斜めってる。こいつが斜めってることをピサ市民はラッキ~♪と思ってるんだろうなあ…。しばらくして、姉がぽつんと言った。「…帰ろうか?」

 駅までとぼとぼと歩いた。途中でピサ大学があった。観光名所の広場以外は、ピサはごみごみしていて、落書きも多く、少し悪臭もあって、おそらく我々の精神状態のせいもあって、魅力的な町に見えなかった。駅までの中間点にアルノ川が現れた。相変わらずどよよんと流れている。すると川沿いに、場違いにオモチャのようにちっこくてかわいい教会が!サンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会である!
てのひらサイズのサンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会♪
 てのひらに乗っちゃうようなとっても可愛らしい教会であった。中に入るのは1ユーロ必要だったので、入らなかった(笑)。鉄道詐欺でぼったくられた11ユーロを、帰りにバスを使わず、この教会内に入らなかったことで4ユーロ取り戻したぞ!ピサめ!(だから、悪いのはフィレンツェ)。広場から駅までは徒歩15分~20分くらいで、途中にこのかわいい教会もあるので、バス停を探したり、バスを待ったりする時間を考えると、歩いた方がおすすめです。一本道なので、迷う心配も無いです。

 というわけで、我々はピサでたったの2ユーロしか使わなかった(行きのバス代)。見たか!ピサ!観光客からぼったくろうたって、その手には乗らないよーだ!姉は、ピサ駅で、インフォメーションが男性に代わっているのを見て、また運賃を払い戻してくれないか交渉した。男性はとてもやさしかったが、ダメだった。色仕掛け攻撃、失敗。そして、とぼとぼとサンタ・マリア・ノヴェッラ駅行きの電車に乗った…。

 …1時間半が経過した。行きには1時間もかからなかったはず…。なのに、窓の外は、まだまだフィレンツェなど近づかない雰囲気。ええーっ?ちょっと!切符を買い間違えただけならまだしも、我々は間違った電車に乗ってしまった!?しかも1時間半も乗ってるということは、かなりヤバイ遠い場所まで来てしまってることになる!車内には他にお兄さん一人しかいなく、しかも、降りようとしていたので、姉が慌てて、「この電車、フィレンツェに行きますよね?」と聞くと、「はい、最後まで乗っていれば」というお答え。…どうやら、遠回り電車に乗ってしまった…。そういえば、行きの電車にはエンポリ(Empoli)経由って書いてあった。エンポリ経由に乗らないと、こんなに遠回りになってしまうのか…。ハイ、悪いのは、誰?我々である。ピサのことは舐めきっていて、運賃も経路も確認していなかった…。遠回り電車のことは「地球の歩き方」にも乗ってなかったし。さすがに電車の中、無口であった。結局、帰りは2時間半もかかった。行きは1時間弱。ちーん…。

 さすがに、疲れた。しかし、何と姉は、フィレンツェ駅のインフォメーションでも男性係員に、返金してもらないか交渉した。このパワーはどこから来るのか。世界で一番、自分と遺伝的に近いはずの姉の後姿をぼんやりと見ながら、人間の性格はDNAでは決まらないことを私は思い知ったのである。係員はとってもやさしかったけど、やっぱりダメだった。街中に戻ると、ドゥオーモちゃんが、「お帰り」と迎えてくれた。疲れきっていたが、ヴィオラショップと、ジェラート屋さんペルケノだけには寄って帰った。

 この悲劇から何を学びませうか。
切符は運賃を確認してから購入。どうしても窓口で買いたいときは、自販機で値段だけ確認してから買う。買ったらその場ですぐ確認を。
フィレンツェからピサへ行くときは、必ずエンポリ経由に乗りましょう
 特に、我々のように、旅行に慣れてきて、たるんでる時が要注意でございます。こうして、ピサの悲劇は、涙なしでは語れぬエピソードを、我々のイタリア旅行に刻み込んだのであった。

<本日のイタリア語旅行フレーズ>
ぼれい ぷれんでれ ○○○(Vorrei prendere …)
「○○○に乗りたいのですが」…前にも書きましたが、イタリアのバス停はかなりわかりづらいので、乗るバスが決まっているときには、このように聞きましょう。○番線だったら、ヌメロ○で通じます。(例:「7番線のバスに乗りたいのですが」→ぼれい ぷれんでれ らうとぶす ぬめろ せって)

3/7フィレンツェ⑥~夜は浮かれて音楽会へ続く

イタリア旅行記2009もくじへ

イタリア旅行は楽し♪トップページへ

スポンサーリンク

Track Back

TB URL

Home

プロフィール

辺獄

Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
ついでにイタリア語も楽し♪
好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

サイト修復中のお知らせ

当ブログは、記事が増えすぎたため、旅行記と本の感想以外の、イタリア旅行の実用的な情報記事を、新サイトにお引越しする作業を行っています。

引っ越し作業中は、お見苦しい箇所も出てきてしまうと思いますが、何とぞご容赦くださいませ。

新サイトはこちらです
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報
辺獄のイタリア旅行おすすめ情報

新サイト完成後も、こちらのブログは、旅行記ブログとして存続しますので、よろしくお願い致します!

最新記事

イタリア旅行記

イタリア個人旅行の作り方

イタリアを個人で旅行する場合の、旅程の立て方や、航空券やホテルの予約の仕方についてまとめてみました♪
● イタリア個人旅行の作り方



イタリアの各町まとめガイド

今まで行ったことのあるイタリアの町ごとに、観光情報をまとめてあります。情報は、訪問当時のものなので、変わっている可能性もございます。ご注意下さいませ。
● 各町まとめガイド

各町まとめガイドは、10月以降、一時的に記事が見れなくなる可能性があります。詳しくはこちら

イタリア旅行お役立ち情報

イタリアツアー情報

当サイトはイタリアを個人旅行するための情報が多いので、パックツアーを考えている方のための別館を作ってみました。イタリアツアーの選び方や、おすすめイタリアツアーを紹介しています。
別館→イタリアツアー情報

旅行会話をマスターする!

せっかくイタリアに行くなら、イタリア語にチャレンジしてみましょう!イタリア語旅行会話の学習法や、おすすめのイタリア語学習教材、また、イタリア旅行で実際に使った旅行フレーズの紹介などをしています。

イタリア旅行おすすめ本

イタリア旅行に関するおすすめの本を紹介しています。おすすめガイドブックや、イタリア旅行前にぜひ読んでおきたい読み物、ちょっと小難しい文芸作品まで♪一覧にまとめてありますので、こちらからどうぞ↓

おすすめ旅行グッズ

イタリア旅行に役立つおすすめ旅行グッズをご紹介しています。ご参考までに、私がイタリア旅行の際に準備する持ち物リストの一覧も公開しています☆

イタリア旅行おすすめリンク

イタリア旅行に役立つサイトのリンク集を目的別に集めてみました。

カテゴリ

ブログランキング

参加中のブログランキングです。当ブログがお気に召していただけましたら、ぽちっとお願い致します☆

サイトについて

当ブログはリンクフリーです。サイトポリシーやお問い合わせ先についてはこちらからどうぞ。

検索フォーム

RSSリンクの表示

FC2カウンター