イタリア旅行記ブログ イタリア旅行は楽し

イタリア旅行大好きの管理人が、実際にイタリアに足を運んだ経験・情報に基づいて、イタリア旅行情報を発信してます。
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3/11ヴェローナ3~サン・ゼーノの扉はヘタカワイイ

<本日のイタリア旅行記メニュー>
●サン・ゼーノ・マッジョーレ教会
●ランベルティの塔
●サンタナスターシア教会
●ドゥオーモ


 あーさ、目が覚めたら。お湯が出なかった♪

 ふふふ。フィレンツェでのホテルに続いて、お湯が出ないトラブルは、今回の旅行では2ホテル連続2回目っ!イタリアのホテルでは、よくあるトラブルなのだが、しばらく時間を置いたらお湯が出る場合もある。少し待ったが、お湯は出なかったため、B&Bの女性オーナーに訴えると、「この建物は古いし、あなたたちの部屋は4階にあるので、お湯が到達するまでに4分くらいかかるので、気長に待ってちょうだい」とのことだった。

 それにしても、このヴェローナで宿泊したB&Bはトラブル続きであった。昨晩は、照明を暗くした状態で電気コンロを使ったにもかかわらず、電気が飛び、地下までブレーカーを上げに行った。コスト削減のため、一度に使える電気量が少ないらしく、電気コンロを使う時や、ドライヤーを使う時は、かなり部屋を暗くしなければいけないようだ。おまけにこの女性オーナーは押しが強い性格で、トラブルが起こった際にも、マシンガンのように、山ほどの言い訳をまくしたてる。宿泊費が安いと言うのはあるけれども、安いホテルでも問題なく過ごせるホテルはたくさんあるので、やっぱりクチコミ評価の高いホテルを選ぶべきだったな~とちょっと反省する我々。

 さて。今日は、シルミオーネに行こうか、という計画だったのだが、おとといはヴィツェンツァ、昨日はマントヴァ、と続けて遠出してちょっと疲れたし、今日の夜はブレシアまでサッカー観戦に行くので、シルミオーネは今回は諦めて、お昼過ぎまでヴェローナをゆっくり観光することにした。

 ヴェローナはあさってまで滞在するので、「地球の歩き方」の北イタリア版の'08~'09(←ひとつ古い版ですっ!)に、「ヴェローナカード」というヴェローナの見どころが入りたい放題になる共通券が、3日間有効とあったので、購入しようと思ったのだが、ヴェローナカードは変更されていて、2日間券と5日間券になっていた。おろろ…5日間券があるのなら、もっと早くに購入していたのに!情報が一年で変わるなんて、イタリアのくせに生意気だぞ!(皆様、ガイド本は、かならず最新のもので情報をチェックしましょう

 2日間券は15ユーロで、5日間券は20ユーロ。ヴェローナの主な見どころは、単独の入場料は4ユーロ以下が多い。ヴェローナ滞在はあさってまでなのだが、どうせあさってはサッカー観戦だし、あさっては複数の観光箇所に入場することはないだろう。ということは、15+4=19で、2日間券の方がお得っ!(たった1ユーロのことで、こんなに念入りに考える、悲しい貧乏人。)とのことで、2日間券を購入した。しかし、ヴェローナの単独での入場料は、我々の持っている1年古いガイド本から改訂されていて、結局5日間券を買った方がお得であったことが、後でわかるのだ。情報が一年で変わるなんて、イタリアのくせに生意気だぞ!(皆様、ガイド本は、かならず最新のもので情報をチェックしましょう←同じことを2回書くな!

 さてっ。1ユーロのとこで真剣に会議を開いた貧乏姉妹は、最初に、このヴェローナカードを使って、サン・ゼーノ・マッジョーレ教会に入った。大きな教会で、入り口がわからなくて一周してしまった。サン・ゼーノ広場に面した所が入り口よ

 教会内には修学旅行生が陣取っていたため、修学旅行生とは被らないようなコースで回った。内部は赤色の目立つ装飾で、どことなく、アッシジの教会と雰囲気が似ているような印象だ。祭壇のマンテーニャの絵を見たが、マンテーニャは線が固い感じがして、やはりあんまり好みではない。イタリア古寺巡礼―ミラノ→ヴェネツィア (とんぼの本)という本にこの教会が紹介されていて、そこに載っていた青銅扉のレリーフが見たいのだが、どこにあるのかがわからない。ヴェローナの、ヴェローナカードで入場できる教会は、イタリアにしては珍しく、しっかりしたパンフレットをくれるので、よく見てみたら、祭壇の反対側の扉で、鑑賞できるように開けてある。

 皆、マンテーニャの絵ばかりにたかっていて、扉はスルーされちゃっていたため、貸し切りっ!かなり近づいて見ることができるのだが、こっ、これは…カワイイっ!

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 「楽園追放」の場面。天使「悪いけど出てってね」(左端)、アダム・イブ「え~」(右の二人)。アダムとイブは、それぞれ、手に罪の果実を持っている。

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 これは、おそらく旧約聖書の「イサクの犠牲」。息子イサクを神に捧げよ、と言われたアブラハムが、本当に息子の命を捧げようとしたギリギリの瞬間に、天使が「嘘、嘘!ちょっと信仰心を試しただけだってばさ!」と止めに来た場面。ちょっと携帯の画像なんでわかりにくいんですが、「ちょっと待ったぁ!」という天使や(左端)、アブラハム(真ん中)の「あーれー」という表情が、本当にかわいいです。実際見に行って下さいませっ!

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 こちらは、「ノアの箱舟」で、ノアの一族が、箱舟を一生懸命作っているシーン。左下で一生懸命造船中。右下は、「切符なくても乗れるよ!」と動物を乗船させようとしているところ。

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 こちらは「最後の審判」の地獄図で、左端の頭でっかちの人は悪魔大王で、悪人をつかまえて食べようとしている。真ん中の下には、マンホールみたいな穴に、さかさまに投げ込まれている悪人も。

 他にも、「天地創造」や「最後の晩餐」などといった、旧約・新約の場面がたくさん描かれている。いやあ、フィレンツェのギベルティ作の聖堂扉と比べると、ルネッサンス到来前の、中世の作品なので実につたないのだが、逆にそれが素朴でかわいらしく、人物の動きもいきいきしていて、味わい深い扉である。携帯のカメラなので、しっかり撮れなかったのが残念っ(ちょっと画像がわかりにくくてゴメンナサイ)!おのれの目に焼きつけろ!

 ヴェローナは、明日、明後日にかけて天気予報が下り坂だったので、今日のうちに、塔に上っておこうと、サン・ゼーノ教会を出た後は、街を横切って、ランベルティの塔のあるエルベ広場へ向かった。旧市街をほぼ横断したのだが、最初の印象ほどはヴェローナは広い街だと感じず、やはり慣れてくると、徒歩で回れる街だと感じた。

 ランベルティの塔も、もちろんヴェローナカードで上ることができる。てっぺんまで上る前に、少しテラスのような場所があり、そこからさらに頂上を目指すのだが、頂上は安全ネットが張り巡らされていて、頂上よりも、その下のテラスの方が眺めがよかった。
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 こちらがテラスからの眺め。ヴェローナは、屋根の色がバラ色に統一されていて、街並みはやはり上から見た方が美しい。でも、塔自体にそれほど高さがないので、アディジェ川が見えないのが残念だなあ。

 このテラスでパノラマを見ていた時、東北でM8.8の地震があったと、母からメールが届いた。M8.8…!?あまりにもピンとこない数字に、姉と顔を見合わせた。マグニチュードは大きくても、震度が大きくなければよいのだが…と思い、母に、震度や被害状況を教えてください、と返信しておいた。

 地震のことを気にしながら、とりあえず塔を降り、次はサンタナスターシア教会へと向かった。裏手がアディジェ川に面した、かなり大きな教会である。入り口近くですぐ、柱を支える2つのせむし像が出迎えてくれた。どちらのせむし像も、「重たいよ~」みたいな愛嬌ある顔つきで、親近感が持てる。教会内に、このような像があるのはおもしろいが、顔がだいぶ嫌がっているので、ちょっとかわいそう…。
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 せむし像のひとつ。「誰かそろそろ代わってくれよ~!」

 正面右の、上の方には、ピサネッロの傑作と言われる「聖ゲオルギウスと王女」という有名なフレスコ画があるのだが、痛みが激しいのと、上の方にありすぎて、イマイチよくわからなかった。この絵を目的にこの教会に来る人は、オペラグラスが必須かもしれない。
 
 サンタナスターシア教会の後は、ドゥオーモへと向かった。ヴェローナのドゥオーモはいまいち存在感が薄いが、近くまで行ってみると、古くて、なかなかよい雰囲気の大聖堂である。中世の建築のため、ルネサンス期以降に装飾された教会に比べて、つたない装飾なのだが、かえってそれがカワイイ。ヴェローナはそういう教会が多いように思う。
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 柱を支える、コミカルな人々。全っ然、重たくなさそうに、組体操してますね。

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 こちらは柱を支えるライオンなのだが、なぜ、おしりに犬がかみついているのだろう…。

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 教会の左の方の入り口の扉を飾っている聖母子像。左は、踊る羊飼いたち、右からは、聖母子に献上品をもってくる人々(もしや東方三賢王の礼拝?)。足取りが、もんのすごい軽やかで楽しそう。

 ドゥオーモに入る前に、母から、地震の続報のメールが届き、この天災が未曾有のものであり、大津波も発生して、甚大な被害を及ぼしてしまっていることを知った。日本から離れた場所で、文章で伝えられただけでは、どんな事態になってしまっているのか、ちょっと想像することが難しかった。

 ドゥオーモに入ると、シスターが静かにオルガンを弾いていて、観光客はほとんどいなかった。ティツィアーノの「聖母被昇天」というフレスコ画があり、青い衣装を身にまとって、天に上っている聖母マリアが、あたたかい雰囲気で描かれていた。寒色系で描かれているのに、こんなにあたたかみを出せるのが、ティツィアーノお見事、という感じの、心癒される作品であった。ドゥオーモ内部は、静かで、非常に雰囲気があり、私も姉もカトリック信者ではないのだけれど、どうか地震の被害が酷すぎることになりませんように、と手を合わせた。
 
 そのままB&Bへ戻って、テレビをつけると、日本の震災のニュースが臨時ニュースとして流れていた。あまりの映像にショックを受け、また映像を見たことによって、ようやく、本当に起こったんだ…と実感した。気持ちを整理することができなくて、今日はこの後、ブレシアに行って、少し観光した後サッカーを見る予定だったのだが、ブレシア観光はもうやめにして、ゆっくりサッカーだけを見に行くことにして、試合開始の時間に合わせて、B&Bを出発することにした。

 私も姉も、かなり気持ちが落ちこんでしまったが、被災した方々のことを思うと、落ちこむことすら申し訳ないようにも思った。この精神状態で旅行を楽しむのは難しいことだけど、感情の部分は自然に任せて、無理に観光のために、気分を盛り上げることはしないようにしよう、と話し合った。我々が、ドゥオーモで手を合わせた祈りが、日本に届くことを、ただ願うだけであった。

3/11ブレシア 北イタリア幻想の落日へ続く

イタリア旅行記2011もくじ

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Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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