イタリア旅行記ブログ イタリア旅行は楽し

イタリア旅行大好きの管理人が、実際にイタリアに足を運んだ経験・情報に基づいて、イタリア旅行情報を発信してます。
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洗礼者ヨハネと使徒ヨハネ

 久しぶりに描いて覚えるのシリーズです!本日は洗礼者ヨハネと、使徒ヨハネっ!

 キリスト教では、「ヨハネ」という人物がよく登場します。

 ちなみに「ヨハネ」は、イタリア語ではジョヴァンニ(Giovannni)です。イタリアでよくある名前です。英語だと「ジョン」、フランス語だと「ジャン」、ドイツ語だと「ヨハン」、フランス語だと「フアン」、ロシア語だと「イヴァン」だそうです。

 キリスト教に関連したヨハネさんは、実は細かく分けると4人います。

1.イエス・キリストに洗礼を施した、イエスの血縁者でもある洗礼者ヨハネさん
2.イエスの12弟子の一人の使徒ヨハネさん
3.四福音書の一つを書いた、福音書記者のヨハネさん
4.「ヨハネの黙示録」を書いたヨハネさん

 まず、洗礼者ヨハネさんとと、使徒ヨハネさんは完全なる別人です。年齢も違います。洗礼者ヨハネさんは、イエス・キリストより年上で、使徒ヨハネさんはイエスよりずっと若いです。

 2の使徒ヨハネさんと、3の福音書記者ヨハネさん、4の黙示録のヨハネさんは、全員別人である可能性が濃厚だと言われています。ただし、2~4のヨハネさんは全員同じ人、もしくは、2は違う人だけど、3、4は同じ人と考える人もいます。

 西洋絵画の伝統では、めんどくさい論争は抜きにして、2~4のヨハネさんは同じ人、として扱われることが多いです。ですので、旅行で西洋絵画を楽しむ程度であれば、キリスト教絵画には「二人のヨハネさんがいる」程度の認識で大丈夫です。

 というわけで、洗礼者ヨハネさんと、使徒ヨハネさんを見分けられるようにしておきましょう!

 まずは洗礼者ヨハネ。
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 長髪ヒゲ面長で、どことなくイエス・キリストに似てますね。それもそのはず、洗礼者ヨハネはイエスの親戚なのです(母親がいとこどうし)。動物の毛皮を着て、手に十字の杖を持っているのが特徴です。ギョロッとした、タダモノではない目つきをしていることが多いです。

 彼の一番の見せ場は、イエス・キリストに洗礼を施す場面です。川で、イエスの頭の上から水をかけようとしている上述のようなおじさんが出てきたら、間違いなく洗礼者ヨハネです。ちなみに、洗礼者ヨハネはフィレンツェの守護聖人でもあり、ドゥオーモ前のサン・ジョヴァンニ洗礼堂は、この洗礼者ヨハネに捧げられています。

 この洗礼者ヨハネは、イエスの親戚であるためか、よく聖母子像にも幼いころの姿で登場します。聖母子の横にもう一人子供が描かれている絵は、その子供はこの洗礼者ヨハネの子供時代です。なぜか、子供時代の洗礼者ヨハネは、パンチパーマみたいな髪型の丸顔で、とろんとした二重の目で描かれることが多いです。(ぶっちゃけ、かわいくありません)

 さて、次は使徒ヨハネの方です。
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 使徒ヨハネは、イエスの12弟子の中で、キャプテン的存在のパウロ、裏切り者のユダに次いで目立つキャラです。12弟子の中で一番の年少者で、イエスのお気に入りの弟子だったとも言われます。

 一番若いということで、ことさら女性的な美少年として描かれます。だいたいセミロングの髪型に、やさしそうな顔、緑の衣服に赤いショールを羽織っていることが多いです。こんなにヨハネがかわいいのは、画家たちさんたちが、おっさんばっかり(イエスや他の十二弟子)描いててやってられねぇよ!と、ヨハネを必要以上に女性的に描いたためではないか…と私はひそかに思っております。

 伝統的に、使徒ヨハネの目印となる持ち物は、ヘビの入ったコップで、これは、反キリスト教勢力がヨハネを毒殺しようともくろんだ際、毒がヘビになってしまったとかいうエピソードにちなんでます。が、イタリアでは、このヘビ入りコップ見たことありません。イタリアでよく見る使徒ヨハネは、「最後の晩餐」のシーンです。イエスの隣りで、目を閉じていたり、机に突っ伏してたり、眠そうな美少年がいたら、それが使徒ヨハネです。

 あと、先ほど、使徒ヨハネは福音書記ヨハネと絵画では同一視されていると書きましたが、福音書記者ヨハネとして描かれている時は、鷲がトレーマークです。鷲と一緒にイケメンが描かれていれば、間違いなくヨハネです。福音書記ヨハネについては、また、他の福音書記さんたちと一緒にまとめたいと思います。


 …てなわけで、簡単ですね、二人のヨハネさんの見分け方。もっさりしたちょっと怖いおじさんは洗礼者ヨハネ、さわやかイケメンが使徒ヨハネです。

 さて、私はヨハネのファンです。私がどちらのヨハネのファンかは、もう、皆まで言うな、ですね。

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マグダラのマリア

 書いて覚えるのシリーズ!今回はマグダラのマリア!

 マグダラのマリアは、イエスの女性弟子の中で、最も有名な存在ではないでしょうか。

 イエスのお弟子さんは、かの12弟子は全員男性なので、やはり女性のマグダラの存在は際立ちます。ストーリーとしての聖書を考えた場合でも、登場人物がオトコばっかりであれば、やっぱり女性キャラクターが欲しいところです。これは、現代のマンガなどを考えてもわかりますよね。ゴレンジャーの中に、ピンクは必要なのです。

 ただ、この「マグダラのマリア」という存在のイメージは、実は混迷を極めています。一般人にとっては、「マグダラのマリア」といえば、「元娼婦だけど、悔い改めた女性」というイメージが強いのですが、実は、聖書には「マグダラのマリアは娼婦であった」という記述はどこにもないのだそうです。ちょっとびっくり。

 聖書の中で、マグダラのマリアのエピソードとして記述されているのは、「イエスに7つの悪霊を追い出してもらった」、「イエスの磔刑、埋葬を見ていた」、「復活したイエスに最初に会った」くらいのものだそうです。7つの悪霊が娼婦としての罪であったということは書かれてないのです。

 イエスの生涯を書いた新約聖書は、マタイ版、マルコ版、ヨハネ版、ルカ版と4つ存在し、大まかなストーリーは同じですが、細部が少し違います。その中で、ヨハネ版に、姦淫の罪を犯す女性が登場します。この女性はマグダラとは書かれていないし、むしろ別人であるそうなのですが、マグダラは、この女性と混同され、娼婦というイメージが出来上がってしまったようです。(ちなみに、この混同は、男性優位の教会で、マグダラのイメージを悪くするためにわざとなされた、なんて説もあるとか。マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)という本を読むとおもしろいです。)

 また、新約聖書には、イエスの足元を香油でぬぐう、「ベタニアのマリア」と呼ばれる、別人のマリアさんが登場しますが、マグダラのマリアは、この別人のマリアさんともイメージが混同されています。そのため、絵画に描かれたマグダラのマリアは、香油の入った油壷を持っていることが多く、むしろこの油壷がマグダラのマリアのアトリビュート…ぶっちゃけて言うと目印!になっています。

 絵画に描かれるマグダラのマリアは、金髪の長髪の美人で、緑のドレスに赤いマントを羽織っていることが多いです。悔悛する前は贅沢な暮らしをしていたという説もあるため、派手なアクセサリー類をつけていることもあります。逆に、「荒野で修業した」というイメージもあるため、その場合は、裸体で描かれ、体中を長い金髪が覆っています。

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 私も描いてみました。こんな風に、黄色に近い金髪で描かれます。私の印象では、聖母マリアに比べて、ややキツめの美人に描かれることが多いように思います。…しかし、私の画力では、何だか感じの悪い金髪ロン毛ねえちゃんになってしまいましたね。本当に未熟です。イタリアの歴史で言えば、まだロムルスとレムスも生まれていないくらいの未熟さですね(わかりにくいたとえ)。

 というわけで、西洋キリスト教絵画の中で、金髪ロン毛美女がいて、ヘンな壺を持っていたら、マグダラの可能性大です。イタリアでもたくさん出会えると思いますよ!

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使徒ペトロ(聖ペトロ)

 「描いて覚えるシリーズ」の第三弾は、使徒ペトロっ!

 ペトロは、イエスの十二弟子の一人です。キリスト教圏では、このペトロにちなんだ名前は多いです。英語でピーター、ドイツ語でペーター、フランス語でピエール、イタリア語でピエトロ、スペイン語でペトロ、ロシア語でピョートル、などなど。みーんな、使徒ペトロにちなんだ名前です。

 ペトロは、十二弟子の中でもキャプテンのような存在です。弟のアンデレと共に、もとは漁師でしたが、弟ともどもイエスの弟子になりました。ちなみにペトロは、イエスの初めての弟子です。

 また、イエスに対して、最初の信仰告白をした者、とされます。イエスの「私は誰だ?」という質問に対し、「あなたは神です!」と答えたペトロ。百点満点の解答でした、てなわけで、イエスから「天国の鍵」を預かります。

 そんなわけで、十二弟子のキャプテン・ペトロは、初代カトリックの教皇とされています。バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の「サン・ピエトロ」とは、イタリア語で「聖ペトロ」という意味なのです。

 そんなペトロさんが、絵に描かれた時はどうなるか、というと、一言でいうと、「カギを持った眼光するどいおじいさん」です。

 私も描いてみましたよ。
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 うーん、ペトロの眼光鋭さがあんまり表現できていませんね。まだまだです。こういう風に、白っぽい服を着て、上から黄色系のマントを羽織っていることが多いです。

 鍵は、もちろんイエスから預かった「天国の鍵」を表しています。ペトロのトレードマークなので、これ見よがしに描かれることが多いです(笑)。

 また、「眼光の鋭さ」は、ペトロの勇敢で男らしく、激高しやすい性格を表しています。イエスが連行される際、ナイフで役人に切りかかったというエピソードがあります。

 「頑固なじいさん」に描かれるのは、ペトロは高齢であったと言われるのと、あと元漁師だからですかね~?漁師ってどうしても、頑固で寡黙な海の男ってイメージがありますよね。まさに鳥羽一郎の「兄弟船」の世界。「熱いこの血はヨ 親父ゆずりだぜ~♪」みたいな。

 ちなみに、ペトロさんには、イエスが逮捕された後、「お前もグルか?」と聞かれ、「…いっ、いえ、私は無関係です!」と言ったという、いわゆる「鶏が鳴く前に三度イエスのことを知らないと言うペトロ」の有名なエピソードがあります。イエスの十二弟子は、よく弱い部分のある人間として書かれます。

 個人的には、こういった面は、イエスを際立たせるために、弟子たちの弱い部分が誇張して書かれているように感じます。キリスト教を世界宗教にまで広げたお弟子さんたちは、たぶんすごい有能集団だったんじゃないかなあ。

 何だか長くなってしまいましたが、お察しの通り、私は聖書の登場人物の中で、ペトロはお気に入りです。元・海の男、ツラガマエの良いペトロおじいさん!個人的には、ミラノのブレラ美術館で見た、クリヴェッリ作のペトロが今まで見たペトロの中で一番好きです。

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辺獄

Author:辺獄
貧乏なくせに、イタリア旅行というお金のかかる趣味を持ってしまった、「イタリア旅行貧乏」です。旅行は楽し♪びんぼーも楽し♪がモットーです!
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好きなイタリアの画家はボッティチェリ!

(limba→辺獄へ和訳改名しました!)

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